いやー、荒れましたね。今日の天気。それに呼応するかのように新型インフルエンザは感染者を増やしました。今日一日、なんやかんや情報収集をしていたのですが、前線たる内科クリニックに関して有効な情報はほとんど無い。
おお、厄災はすべて関西から始まる。というかめっちゃ地元です。僕の友人が兵庫高校のバレーボール部員を土曜日に診察したと言ってました。出てくる学校の名前も身近だなー。
以前のブログでも書きましたが、水際作戦は労多くして効少なし、実際感染が発生した場合の医療体制の充実ほうが大事ということは医療関係者の間で指摘されていました。結局予想通りになってきたのですが、外来の簡易検査でA型が出た場合全員PCRのための検体を送るのか、それにはどうすればいいのか、患者さんをどのように搬送するのか等疑問点に対して今だ回答ははっきりしていません(明日問い合わせれば判るかもしれませんが)。
いくつかのメーリングリスト等によれば、おそらく感染はもうすでにかなり拡大しているだろう(京都などでは例年に比べ相当数A型インフルエンザが増加しており、それが全てPCRで調べられているわけではない)、しかし致死率が高いわけではなく、アメリカではmild disease(軽症の病気)として学校閉鎖などは解かれつつある(新型インフルエンザが発生した時期から調べても、世界的には結核の死亡者数、死亡率のほうが何倍も高い)。例年流行る季節型のインフルエンザと同様の対応でいいと考えられます。
しかし明日から外来、介護施設とも発熱患者さんの対応に関しマニュアルを作製し、しばらく新型インフルモードの特別仕様でいくことになります。
しかし怖いのはいずれ発生するだろう強毒性の鳥インフルエンザです。今回の流行は、ほんちゃん登場に備えて神が与えてくれたリハーサルかもしれんね。
迫り来る嵐