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パワーリハビリテーション近畿支部

今日は「第1回パワーリハビリテーション近畿支部実践者研修会基礎コース」という長い名前の研修会がありました。

今まで大阪支部として2回、同じ研修会を開催したのですが、今度は近畿全部を統括して初めての研修会で運営委員の意気込みは並々ならぬものがありました。絶対成功させねばならぬ!僕は支部長として血気盛んな皆様の気を抜くヘロヘロとした役をしています。

日本中で開かれているのですが大体30人位の規模が多い。しかし今までの大阪支部の時もそうでしたが今回も100名を大きく越す申し込みがあり、113名で決行、それでもキャンセル待ちがでるという盛況振りでした。皆さんが頑張ってくれたおかげで内容も非常によかったと思います。

運営委員はみんなパワーリハのことを熟知している本当のプロで、惜しげもなくノウハウを公開してくれました。当院からも介護、外来から計8名のスタッフが参加、明日から早速学んだことを生かしてくれると期待しています。1日本当にお疲れ様でした。

パワーリハビリテーションは正確な方法で行えば必ず結果の出るメソッドです。しかしマシーンというだけでいまだ筋トレとして間違った使い方をしている施設が多いのです。近畿支部はその誤解を正し、多くの皆様の生活能力を少しでもアップさせて楽しい生活をしていただく努力を続けていきたいと思っています。

休みがつぶれるのは悲しいですが、いい結果だと気持ちも軽い。パワリハ以外にもやらなくてはならない宿題山積みですが、まっ、なんとかなるっしょ(しかし明日になると予定を見て青ざめるのは間違いない)。

初の試み:なんでも相談        修了書授与

アトムの子

クリニックにニューフェイスが加わりました。有名な「アトム君」です。

今はエレベーターの横に立っています。「何でもお気軽にご相談ください!」100万馬力でそう言っとります。是非!・・・といっても相談しにくいのが男性外来である。

ほとんどがEDの相談です。女性スタッフには席をはずしていただいて、男だけで「・・・」「それはこしょこしょこしょ」「・・・」「うーん、こしょこしょこしょ」となんとなく小声で言ったりして。EDは動脈硬化の初期症状であるとされていますが、実際上は殆どがメンタルな問題です。欝の場合も多い。ただ話すだけで案外すっきりとされてよくなることもかなり多い。

この前来られた男性は別に医者でなくてもすぐ判るメンタルな背景をもたれていて、このような方には僕が開発した特効薬の言葉、アイデアを2,3お話しするとかなり元気になられました。EDの薬も持って帰っていただいたのですが、次回来られたときには2回ほど使用しただけで、なくても可能だった!と(すいませんね、こんな話して)本当に嬉しそうでした。よかった、よかった。本当に自分のことのように嬉しいです。

男性更年期は今週の「アエラ」でも取り上げられていて、抗加齢医学会でもおなじみの帝京大学泌尿器科の堀江教授が男性ホルモンを上げるコツ、10カ条を上げられているのでここに載せておきます。

①自分の居場所を作り交感神経の緊張を防げ ②楽しいことをして副交感神経の活性化 ③旬の食材を取り入れ偏りのない食事を ④忙しいときほど筋力トレーニング ⑤よい睡眠を取る、寝る前に仕事のメールを読むな ⑥男性の仲間を大事に ⑦おしゃれを楽しもう ⑧自分を主張し凝り性になれ ⑨大声で笑おう ⑩目標を持って「わくわく」しよう

勿論そうね。でもこれが始めから出来る人なら心配ないわけですけど、みんなカメルーンの最後15分間の猛攻を受ける岡田ジャパンのようなヒヤヒヤもので生きているので。

無理はすんな!気楽に相談してね、僕達はみんなアトムの子、21世紀は100万馬力で乗り切りましょう。

リスクを背負う

 TVで中田ヒデ選手と本田圭祐選手の対談を見ました。僕はこの二人のファンなのです。

 本田選手はまんま浪速のヤンキーですが、自分の意志を貫くその圧倒的な強い心はすごく魅力があります。本田選手、いつもどおり両腕に高そうな時計してました、しかも赤と白?彼と仲のいい選手が「前はゴリラだったけど最近は成金ゴリラに出世しています」と書いていましたが、まぁそうね。服装もですが発言も何もかも若い!!です。

 ヒデがすごく老成して見えました。この二人は20代前半で世界に出て、しかも業績をあげるというすごい才能の持ち主ですが、才能を生かすことのできる頭の良さと心の強さがあります。

 練習においては世界でもトップクラスの技術を持つ日本代表に欠けているのは「勝つことに対する強い気持ち」というのは前から指摘されていることではありますが、俺が!という自負を出せる環境ではないのかもしれません。

 ヒデは最終的にはそれを抑えてしまったので、本田選手には自分のやりたいことを絶対くずすなとアドバイスしていました。彼がどれだけそれを貫けるか、注目したいです。

 本田選手の言葉の中で印象に残ったのが「僕はリスクを負わないほうがリスクやと思います。なんも背負わないでどないすんねん」というやつ。

 その通りや!ええぞ本田、いい男!周りが何を言おうが、サポーターがなんと言おうが、マスコミがつまらんたわごとを言おうが自分を貫いてください。僕も、何でもかんでも守りに入ろうとする50台の男が多い中で、この言葉を忘れないでやっていこうと思います。

最近のクリニックの前景。僕のピッチですね。

 

お悩み解決!

 脱力・・・。

 今日、読売テレビの「関西情報ネット Ten」の「お悩み解決コーナー」に生出演してきました。イライラしないで禁煙するにはどうするかという問題に対して、当院でやっている禁煙外来で使用しているバレニクリン(商品名はチャンピックス)の効果をお話してきたのです。

 午後診の時間を変更して午後5時には終了。スタッフも見学を許されたので外来スタッフ4名(彼女達のおかげでことがスムーズに運ぶ)とOBPの読売テレビへ。10分ほどのリハーサルの後、すぐ本番です。台本もあるのですが「一同:リアクション」とかいった感じで、まぁ話の内容はほとんどその場の雰囲気、アドリブです。

 僕は以前長寿番組の「TVドクター」に出させていただいたことがあるのですが、その時は台本がちゃんとあるんですが、かえって台詞を忘れないかとても気になってあがりまくりました。それと較べるとかなり気楽で実は余りあがらなかったのですが、それでもちゃんと言えなかったなぁ。うーむ。

 しかし思ったのは清水健さん、浅越ゴエさん、虎谷温子さん、妹尾和夫さん、千原せいじさん、羽野晶紀さん、岩田公雄さんらレギュラーの方々の話のうまさ、プロっぽさでした。テレビに映る前のお話から本番まで、本当にそつなく盛り上げていく手腕は本当にたいしたものです。

 そのおかげでこの禁煙コーナーはかなり面白い、いい内容だったと思います。番組終了後テレビ局にいつもよりかなり多くの問い合わせがあったようで、僕もクリニックに帰ったところ、もう何件か問いあわせがありましたとスタッフから報告を受けました。禁煙の重要性に気がついていただけたのなら、やった甲斐があるというものです。

 ビデオの出演を快く引き受けていただいた禁煙実行者のDさん、Nさん、有難う御座いました。また何度も足を運んでくださった読売テレビのHさん、Yさん、感謝いたします。

 千原せいじさんと清水健さんは禁煙実行のためうちのクリニックに来ていただけるようですが、もしそうなればまた結果をご報告しますね。

 なんかお祭りが終わったような感じだなぁ。またリセットです。

リハーサル。ああ面白かった。

Living well is the best revenge

 在宅診療というのがあります。クリニックに通うことが体力的に困難な患者さんを定期的に訪問診療する。

 僕は午前と午後の外来の間に行くことが多いですが、休憩が全くなくなることも多く、結構つらいものがある。特に在宅の看取りというか、ご臨終を自宅で迎えていただくケースの場合、時間に関係なく電話がかかってくるし、夜とかも安眠は難しい。アルコールも飲むわけにはいかないし(と言ってもこの頃はほとんど飲まないけどさ)。

 今週はお二人の方が同時に容態が悪くなり、なかなか忙しくなりました。

 週末もなくなることを覚悟していたのですが、今晩お一人の方がお亡くなりになりました。当初状態が悪化した時は病院に行くとおっしゃってたのですが、奥さんは結局お家で看取ることを決心されました。病院であんなに帰りたがっていた家だからと。

 在宅で患者さんを看取ると、今までのしんどかったことはすべて消えてなくなり、僕はどんな時でも不思議な安堵感、安寧の気持ちに満たされます。クリニックに帰る道、自転車をこぎながら夜風に吹かれていると、患者さんに対してお疲れさまでしたと、家族の方に対してよく頑張りましたねと、そして僕自身に対しては、死は恐れるものではないのだという気持ちがわいてくるのです。

 人は結局亡くなる。永遠に生きる者なぞいない。それは平等にすべての人間に訪れる。そして僕は思うのです。だから死ぬまでの人生を充実して生きるべきだ、「優雅に生きることは最高の復讐である」と。

 

 

キャリア・アップ

 先週の土曜日にスタッフを集めた、ちょっとした「お疲れ様会」がありました。幹事のK君、Hさん、お疲れ様でした。

 クリニックの1階、「プリシジョン・スタジオ」にビールやらちょっとしたデリバリーの食べ物を用意して、宴会というよりもアメリカなんかでやるスタッフの内輪の誕生パーティみたいな感じでした。気分よかったです。

 うちのスタッフは自画自賛するわけではないですが本当に感じのいい人が集まっています。僕としては彼らに、いい環境で楽しく仕事をしてもらいながら自己の才能をどんどん伸ばして欲しいと願っています。キャリアというか、職における自己向上を応援しているのです。

 そのためにどうすればいいか?

 勿論勉強をし続けること、それが基本なわけですが、それ以外に最近読んだ本の中に、僕が思っていたのと少し違うことが書かれていました。

 向上のためには目標を定めそれに対して作戦を立て実行するのが王道と考えます。しかしKrumbolts先生は「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事から形成される」という研究結果から、個人の特性に基づいて計画的にスキルアップするよりも、偶発的な出来事を能動的に活用できるよう準備を怠りなくするほうが、よりよいキャリア形成が可能であるという planned happenstance 理論を提唱しています。

 そしてその偶然をチャンスに変えるのに必要なスキルとして、好奇心、持続性、楽観主義、リスクを取ることを恐れない、柔軟性の5つを上げています。ふーん・・・、それって、自分が忙しくても、人の嫌がる仕事でも、いつもニコニコしながら「あっ、それ俺(私)やります」といってくるような人じゃなかろうかね。

 そう考えると納得できます。内田樹教授もこの前ブログの中で、「キャリアの扉にドアノブはついていない。自分から開くことは出来ない。しかしそれがむこうから開いたとき、前に立っているかどうかを決めるのが努力なのだ」と書いていました(原文が確認できず正確かわかりませんが意味はこの通りだったと思います)。前に立っているチャンスはニコニコタイプに多そうです。

 広い心で興味を持って多くを受け入れること、大事だなぁと自戒。

住めば都

 ちょっと用事があって、知り合いに会いに富山に行きました。

 富山は初めてです。駅前は路面電車もあって可愛く清潔な雰囲気ですが、ともかく人が少ない。週末なのにこれでいいのか!と思うぐらい歩いている人がいません。友人によれば夜食事に出かける人は大変少ないとのこと。大変海産物がおいしいのですが、外よりも自宅!の人が多いようです。

 車で富山市を走った印象は何か清潔で上品な街という感じでした。石川県、新潟県という比較的メジャーな県に挟まれて、雄大な自然や海産物など自慢できる点が多いのにセールスがヘタだ!と彼は嘆いていました。近畿における奈良県のような感じね。

 富山県の魚津市にある医療法人ホスピィーが経営する巨大な抗加齢医学会認定施設S-QOLも見学することができました。・・・圧倒されます。理事長の浦田先生に大変親切に案内をして戴き、大変得るところが大でした。先生の個性にも感銘を受けました。いずれ場を改めて感想を書きますが、人間守りに入っちゃダメね。

 で、僕は結構富山が気に入って帰ってきました。住めば都。ネットがあるこの時代、都会の利点とは何か?日本中住んでみたいところがいっぱいありますが、富山もそのひとつになりました。

おお、雪山がこんな近くに!

クアトロ

 今日は朝起きると久し振りに朝日がさしていた。まるで夏が来たかのようだが空気は涼しい。おお、うるわしい土曜日の朝。

 しかし午後から仕事の予定が満載なのであった。といっても二つ講演会に出るだけなのですが。

  お昼ごはんをプラナリア男爵、Jet O 嬢、キュート(きょーと)院長と一緒に食べる。悲劇の晩餐の話題で盛り上がる。晩飯を食った際に遭遇した信じられない実話(カップルの女の人が泥酔して椅子に座って上を向いたまま嘔吐した話、けんかしたカップルの女子が男子にビンタをして去っていった話など)を披露しあったのだが、聞くのは面白いが登場人物には死んでもなりたくない話ばかりである。

  知らないうちに時間が過ぎ、慌てて会場に向かう。

  

 1発目は太閤園でDM-NET ONE の講演会。インスリン治療の実際的な話。サインをしていると医療センターの細井先生(座長です)に声をかけられる。僕の大好きな先生です。人格、実力とも足元にも及びません。話の内容はとても有益であったが20分ほど余して次の会場へ。

  帝国ホテルまで異常な渋滞。造幣局の通り抜けの人々であった。春の光が満ちている。講演より公園といきたい・・・

 

 ホテルではなんと2フロアーに薬品会社主催の講演会が3つも同時刻に開催されていた。

 

 目的の会場は一番奥で目立たなく、そこに至るまでの2つの会場受付で、各々の知り合いのMRさんに出会い、喜ばれて大変困ったことになる。律儀にサインをし、ちょっと出て事情を話し、遅れて目的の会場へ。内容は有益であった・・・。

 今日4つの講演会に名目上は出席したことになる。新記録である。まあ何の自慢にもならんが。こうして春の宵はふける・・・。

 

春の時間は走り去る

 

 

春の検診

 今日はお休みなんですが校医をしているS中学校へ検診に行ってきました。

 1年生と3年生、計500名近く(泣)。聴診器の耳当てをソフトに変えて(耳が痛くなるから)臨みました。この学校は画期的にいい生徒さんが多い学校で、いわゆる荒れた感じはほとんどない。新任の校長先生も同じ感想を述べられていました。

 僕は校医になって10年になるのですが、最近は以前と比べ肥満児とアトピーの子が少なくなったなと感じます。元気いっぱいという感じの子も少なくなったかな。

 しかし!気になったのが姿勢の悪さです。特に3年生。みんな猫背だ。恥ずかしいのかな、とも思いますが。クネクネしてるし。中国から来たという男子はスッと背筋が伸びてました。3年生、見習わなくっちゃ。

 それに比べて1年生はみんな背筋が伸びています、屈託なく。中学生活はストレスなのかしらね。成長の時期で歪んでいるとマズいです。できれば授業中にも背筋を伸ばして座ることや、朝礼のときも立つ姿勢を言うようにした方がいいのにな。

 まあ、しかしいい子達だと思います。1年生の女の子(以前風邪とかで診ていた)が診察のとき、友達みたいに「お久し振り!」と声をかけてくれたりするし。極めつけは色白の楚々とした女の子が「○○○(名前)でございます」と小さな声で言って座ったことでした。ナイス!

終了後


ラーク?

 「ラーク」?

 診察室の僕の机の上に「ラーク」が一箱。中にライターも入っていて、バリバリさっきまで吸ってました風情だが僕のものではありません。さっきまで吸っていた女性が禁煙外来に来て、「あると吸っちゃいますから」と意を決して置いていかれたのです。

 最近禁煙外来に来られる方が多い。毎日新たに数人。前から止めたいと思っていたけど値段も上がるしまわりでも禁煙する人多いし、というきっかけが多いみたいです。

 喫煙は病気で(だから禁煙外来が保険適応になると思ってね)麻薬とかと同じニコチンの依存症です。タバコを吸ってないとイライラする、落ち着かない、仕事がはかどらない、これって依存症で禁断症状ですよね。はっきり病気と認識しましょう。

 今は有効な飲み薬もあって(タバコの快楽部分がブロックされて依存から抜けやすくなる)1日1箱以上吸う人ならタバコ代より確実に安い金額で禁煙に成功できます。目下のところ僕のクリニックでの禁煙成功率は男性90%以上、女性は70%くらいか。

 女性は禁煙で少し太ることがあるのでそこらへんで挫折しやすく、またどうも依存が強い感じがします。一般的なデータでも女性は禁煙に失敗しやすいとされてます。害は女性のほうにより強いんだけどね。肌も荒れるし。

 ともかくタバコを吸うことのメリットは限りなくゼロです。潔く僕の机の上にタバコをドーンと置いていってください。待ってますぜ。

 (今度読売テレビの夕方の情報番組「ten!」に禁煙外来のことでちょっろと出ることになりました。生!です。5月の終わりですがちょっと宣伝)