サタンの友達

Lucifer's_friend

サタンの友達に会ってきた。

サタンの友達というと、僕の知り合いではO君(特に名を秘す)、N君(特に名を秘す)、T君(特に名を秘す)・・・とかいうところだけど(俺のことこかと思ってるそこの君!そうだよ)、これはバンド名でルシファーズ・フレンド Lucifer’s Friend というやつを聴いたということなのであった。なんだ、つまんねぇ。

もともとはRandy (中学時からのロック友達で生粋の関西人だがアメリカ駐在員時代の呼称をよく使用している。日本の某所フィリピン・ソサエティではこの名は誰もが知るレジェンドらしい。何をしていたのか知らない)と、ガンズ&ローゼズ命のM嬢とユーライヤ・ヒープを聴きに行ったのであるが、その前座だったのだ。

予想した通り会場のゼップナンバは最初閑散としていてどうなることやらと思ったのだが、始まるころには八分がた埋まってルシファーズ・フレンド登場。僕は前座があることも知らず「?」だったのだが、こと音楽に関しては生真面目で予習をしてきたRandyによると、元ユーライヤ・ヒープのボーカリストが脱退して入ったバンドらしい。

ハードロックらしくなく、バンド名らしくなく、みんな生真面目な顔つきのオジサン方で、どっちか言うとくたびれた背広か白衣が似合いそうな感じである(もとはドイツのバンドらしい)。そんなオッチャン達がスカルを描いた黒のTシャツなんかを着てシャウトする。

ところがこれが予想に反してかなり良かったのである。僕はハードロックはほとんど聴かないんだけどこれは気に入った。ボーカリストのジョン・ロートンはビジネスマンみたいな眼鏡をかけて、ほんとに真面目ないい人そうである。彼がとても分かりやすい英語で「すごく長い間バンドをやってるんだよ。もうジジイ・・・(とよろける振りをする)。でも We still Rock ! 」と言った時はカッコよかった。

メジャーでもないこういったバンドをいい年になってもやり続けるには何が必要だろう。音楽に対する愛情、好きという気持ちだけではないか。将来?老後?そんなことより今やってる音楽が好きなことが大事なんだよ。

そんな単純でもないだろうと思う。でも日頃対極の思考で動いている自分(仕事に対する愛情は別だ。それ以外の、リスク回避が根本にある社会人としての生活)を思うに、好きだけで動いているおっさんがいてほしいし、自分もそうありたいと思うのである。

 

で、とりあえず、やりたくないことは絶対やらないことに決めた。義理よ、さらば。

 

これで僕もはれてサタンの友達の仲間入りができるかな。もともと天使のお友達よりこっち向きか。

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