緩和ケア研修会

今日は土曜日ですが、休診にして研修会に行ってきました。「大阪きた緩和ケア研修会」。緩和ケアとは、主として末期の癌により耐えられない痛みや精神的苦しみを感じている患者さんを救うための医療介護的なスキルをいいます。

 

2007年、国のがん対策推進基本計画で「全てのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについて基本的な知識を習得する」ことが目標として掲げられました。そのため講習会が昨年より定期的に開催されています。緩和ケアに僕も多少関わっており、勉強させていただこうと参加しました。今日明日、土曜日曜と朝9時から夕方6時までビッチリです。

 

会場の北野病院に8時半に着き、分厚いテキストをパラパラと見ます。9時からテストがあります。おお、昨晩予習していてよかったぜ。しかしかなり難問でした。参加ドクターは20名ちょっとですが、なんと7割は北野病院の先生です。うーむ、どうなっとるのでしょうか。がん診療連携拠点病院であるためにはこの講習会を必ず開かなければならず、定員をうめるとかいろいろあるのでしょうね、きっと。よく分かりませんが。

 

確かなことは緩和ケアに興味を持っている開業医の先生はかなり少ないということです。講師の先生もおっしゃっていたのですが、緩和ケアは特殊なものではなく、その精神は一般診療のコアの一番大事な部分なのです。僕は緩和ケアの患者さんと付き合っていると、否が応でも医療ってこういうことなんだなぁとしみじみ日頃の診療を反省させられることが多く、しんどいですが絶対続けていこうと思います。患者さんだけでなく医者も癒されるのです。今度城東区医師会で淀川キリスト教病院ホスピス長の池永先生のご依頼で僕がつないで緩和医療地域連携の説明会が初めて開かれますが、その時城東区の緩和医療への関心度が参加者数でわかるでしょう。

 

「大阪きた緩和ケア研修会」の講師陣はゴージャスです(池永先生も参加されています)。しかも講義だけでなく2日間運営にも携わられます。僕としては非常に優秀な先生方の話が聞け、北野病院の3年目から指導医のバリバリの先生までいろいろお話できて大変満足しました。講義だけでなくロールプレイ(僕は痛みをとるために処方された麻薬で吐き気がひどく薬を変えて欲しいとごねる患者さん役をやりました。面白かったです。自分の性格の悪さがよく判った。あまり聞き分けがないので医者役のドクターが本当に困っていました)やグループ演習など盛り沢山で時間があっという間にたってしまった。明日もありますが、身体をほぐすために帰りにドライビング・レンジでぶんぶんクラブを振り回してきたし(最近本当にゴルフが簡単に思えてきた・・・→たぶん妄想)、明日もオッケーです。

 

講義ノート

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