ダブル・ジョーカー

東京から帰ってくると関西の蒸し暑いのに驚いた。うーむ、だいぶ違うぞ。

PCの前に座っていても、入ってくる風が違う。なんかエキゾチックな感じさえしてきた。

 

エキゾチックといえば「ダブル・ジョーカー」を最近読んだ。僕より10歳以上下の柳広司氏の書いた第2次大戦前、帝国陸軍の中に作られたスパイ組織「D機関」の物語。若い彼がこの時代を選ぶのが興味深い。前作の「ジョーカー・ゲーム」は本屋大賞2位に選ばれていたが面白いの何の、カッコいいのなんの。そしてこの続編も期待を裏切らない。

 

ジョーカーは悪い意味もあるが、異端でありながら負けることの無い最強という意味もある。D機関と創立者の結城中佐のことだね。その時代の常識を超えた感覚で選ばれたスパイたちが活躍するのだが、短編2冊で10話ほど、駄作無しである。

 

そして舞台が世界中であり、エキゾチックなのである。古い外国、背筋の伸びた端正な顔の日本人、鉄の意志、クレバーすぎる、そしてびっくりする展開。

 

カッコよすぎる。特に亡霊のように決め所に現れる結城中佐はなんとかせえよっ!って感じね。もし映画化されるとすると誰がいいかな。山崎努?もう少し若ければ。

 

ストーリーは言えない。是非お読みを。

 

テレビなんか止めてさ。

 

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