開業って・・・

今日は一日家にいて(except犬の散歩)レセプトのチェックやらなんやら雑用を片付ける。その合間にチェックした医療関係のニュースで、勤務医の厳しい勤務実態が明らかになる一方開業医はどうなのか、日本医師会がごく最近実施したアンケートの結果があったのでそれを一部転載。なかなか興味深い。

 

開業動機については「自らの理想の医療を追求するため」が42.4%で最も多く、次いで「勤務医または研究者としての将来に限界を感じた」が35.1%、「経営も含めてやり甲斐を感じた」26.3%、「精神的ストレスに疲弊」21.0%、「過重労働に疲弊」18.6%、「家族の事情」が17.7%だった。

 

開業後の業務負担の変化について、労働時間が「過重になった」とする回答は41.6%。「同じくらい」は17.5% 、「軽減した」は35.6%だった。また、精神的ストレスについては54.4%が「強くなった」と回答し、「同じくらい」は17.8% 、「軽減した」は22.2%だった。なお、勤務医時代より開業後に負担が増した業務の内訳としては、診療面ではレセプトの作成・チェック(52.2%)、自身の医療水準維持(49.5%)、レセプト以外の書類作成(38.3%)、管理面ではスタッフの採用(65.1%)、機器等のメンテナンス(48.5%)、スタッフの教育・育成(48.3%)が上がった。

 

開業後の達成感・満足度について、診療における達成感は「高い」が48.1%、業務全般については53.3%とおおむね半数程度だった。また、自身の今後への不安について、経営全般に対しては「不安」とする回答が66.5%だった。「休業時の収入確保」については83.1%、「引退後の収入確保」については72.8%が「不安」と回答した。経営状態については、診療所の56.9%が「患者数が減少した」とし、また院長給与も個人診療所の57.8%、医療法人診療所の47.9%が「減少した」と回答している。

 

日本医師会の中川氏は、「回答結果や自由記述欄から、開業医が勤務医にはない経営責任を負い、過重労働、精神的ストレスにさいなまれており、経営状態の悪化がこれに追い討ちをかけていることが明らかになった」と指摘。

 

僕も常々思うのだが、全く経営や人事ど素人で開業、古田でも無理だったプレイング・マネージャー(監督と選手と同様、経営と臨床を一手にする)なんてできるわけが無い。非常にストレス。僕も開業して数年間(特にデイケアをはじめてから)のうち、仕事に行くのがいやでいやで仕方が無かった時期が何回かあったのを思い出す。今から思うとあれは完全に軽いうつ状態だな。

 

 勤務医も大変だが、開業医が楽なわけが無い。忙しい勤務医と開業医、比較的楽な勤務医、開業医が当然いるわけで、保険報酬が勤務医の保護に回るとかどうも片手落ち、一方的であります。

 

今は優秀はスタッフがいるおかげで仕事をするのが楽しくて仕方が無い。心より感謝。

 

さっき中川元大臣の死去が伝えられたが(合掌)、最近50代の男性が僕の周りでもばたばた倒れる。今は昔より10年若くなっているので厄年が遅れてきているのかもしれない。我が儘と言われようが勝手といわれようがストレスフリーでいくぞ。みんなあきらめてね。

 

 

開業って・・・」への2件のフィードバック

  1. 井上 幸

    池岡先生 こんばんは。 今日 面接に行った 井上です。先生のブログ見て 感激しました。先生の考え方は 大好きです。人間の持って生まれた生きる力は ホント 計り知れないと おもいいます。薬だけに頼るのではなく 生きる力を引き出すのが 私たち医療従事者だと 私は思います。ところで、鍼灸もアロマも私 大好きなんですが リラックス効果と血液循環 がよくなる手段がまだ あると したら 先生は興味ないですか?

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