ユーミン

 ごそごそCDの山を引っ掻き回していると「リインカーネーション」が出てきた。おぉ、ユーミンじゃないか。今日のドライブミュージックはこれにしよう。

 ユーミンはバッチシ僕と同世代である。彼女の登場はちゃぶ台(死語か?)のあるすすけた4畳半に突然カラーテレビが現れたようなもんで、新しい、素敵な、求めていたものが現れた喜びに、僕らの世代は完全にやられてしまった。あの貧乏くさくない「切なさ」は、経験したことない音楽世界だった。

 僕は目利きの友達がいたおかげで、あまり売れてなかった荒井由美の頃からよく聴いていて、関西初登場の大阪城野外音楽堂でのステージも見ている。へただった。彼女がビッグになってから神戸のインド料理屋で偶然見かけたことがあるが、その時もあまりオーラはなく地味な感じがした。もともと観察力の鋭い意地悪なお姉さんと言うだけだったかもしれんな。しかしあの素晴らしい楽曲の数々で松任谷由美となってからのステージの彼女は完璧なカリスマだ。「パールピアス」のコンサートで、彼女がグレーのスーツを着て同じ衣装のダンサーを数人従え踊りながら出てきた時のかっこよさは本当に震えがきた。フェスティバルホール全体が震えたような気がする。最初から最後まで総立ちだったもん。

 「リインカーネーション」はある種ピークの時のアルバムで、音の隅々まで、のってる感に満ちている。後、好きなのは勿論「パールピアス」、ちょっと地味な「ボイジャー」、切ない「悲しいほどお天気」、異色の「紅雀」、ミニアルバムの「水の中のアジアへ」も大好きだ。まあほとんどのアルバムが好きだな。

 しかしそんなユーミンも、最近はどう考えても魅力が薄れている。盛者必衰は世のならい。ユーミンとて例外ではない。ちょっと悲しい。

 いつかユーミンの訃報を聞くときがくるだろう。その時僕はどこで何をしているだろう。葬式には行かないだろうが、心をこめた黙祷は必ずすると思う。

(と言っても1歳しか違わないんだから、どっちが先かわかんないって)

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写真撮るとき注文うるさそうね

 

 

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