外来が終わってから第6回大阪市立大学栄養・介護セミナーに行ってきました。
なにわNST倶楽部という市立医療センター消化器外科の西口先生を代表とした患者さんの栄養管理について勉強しているグループがあるのですが、僕はそこの重鎮であるJ東T病院TQM推進室のTさん、S会N病院のTさんに誘われて参加したことが間違いの始まりで、何回か顔を出しているうちに今回のセミナーの第2部のパネルディスカッションにパネラーとして出ることになってしまいました。
タイトルは「栄養と介護の接点」。緩和ケアの際の栄養療法に焦点を絞り、医療と介護、病院とクリニックの連携について討論というわけで僕は開業医の立場で話すことになりました。
実はなにわNST倶楽部の例会でもパネラーとして話したことがあり、その時分かったのですが、僕はあまり他人の立場を考えず自分のいいたいことだけを言うという、普段の紳士的な物腰からは考えられない姿勢がこういった席では出るようで、多分そういうところが面白がられたのであろうというご指名でした。
ま、結果は思ったとおり自分のいいたいことを言ったわけで、病診連携といっても患者さんが退院し在宅に移った段階で主治医は完全に病院主治医から開業医にチェンジし、在宅の間、両者のコミュニケーションはゼロに等しいことや、チームとして医療介護の良好な関係を築くには、ITでも何でも使って顔の見える関係を構築することetc,感じていることを話させていただきました。会の終わった後で医療センターの細井雅之先生(僕は大ファンなのです)が「先生の言うとおり!」とニコニコしながら言っていただいたのでホッとしましたが。
時間の無いせいもあって司会のO先生やTさんは大変だったのですが、もう少し前向きな結論を出さないと、問題点が一部分っただけ(しかもみんな思っているから確認しただけ)では漫談を聞きに来ただけになったんじゃないかいね。正直目指す方向が、浅学菲才な僕には分りませんでした。第1部の白澤政和先生の講演「高齢者介護の現状と今後の展望」は面白かっただろうから(打ち合わせのため聞けず)まけていただいて次回に期待というとこで。
こういった会に来られているパラ・メディカルの方(聴衆の9割以上がそう)の熱心さ、まじめさにはいつも感動してしまう。参加してくれた当院の4人にもサンキュー!私は自戒の意も込め、頑張って勉強しますです。
昨日はご無理な御願いをうけていただき有り難うございました。やはり大学の先生や急性期医療機関の先生に介護の方との接点を持つのは大変なことだと思います。患者さんから利用者へ医療と介護の存在の間にMSWさんが必要不可欠だと思っております。先生のような熱く地域連携を実現されていることは私にとって大きな存在であります。地域でのコーディネータとしてお役に立てるよう本日よりまた努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
竹内さん
コメント有難うございます。お褒めいただいて恐縮ですか買いかぶりだと思いますよー。期待して後悔しないように。
来年の主催される会はお役にたてるよう微力ですが頑張るつもりです。よろしくご指導のほど、お願い申しあげます(と言いながらドタキャンする)。
何事に関しても連携ということは非常に大切なことですが、またとても難しいことでもありますよね!
難しいというより連携を保っていくには相当の手間、暇が必要とされるのではないでしょうか。
しかしながら連携がうまくいくと、効果というか成果は個々の場合に比べてかなり上がると思います。
(これは自分の立場での感想で医療現場ではどういう表現が適切かわかりませんが・・)
連携は院長先生もおっしゃるように、お互いの顔を見ながらというのが一番の方法だと思います。
介護も昨今大きな問題となっておりますが、少子高齢化により避けては通れない課題で私たちもいずれは直面することですから・・。
どういう介護を受けたいかということを真剣に考えなくてはならないとつくづく思います。
院長先生のようなドクター、またコーディネーターの方のご尽力は大きな力になると思います。
頑張ってください!
一つ質問ですが、MSWは何の略なのですか。
どのような役割を担っているのでしょうか。
Day Dreamer さん
コメント有難う御座います。年をとったらどう生きるか、これは本当に今から考えとかなきゃいかん大問題です。基本的に「俺は100まで自立して生きる!誰の世話にもならん!」というのが私のポリシーなのですが。
MSWはメディカル・ソーシャルワーカーの略で(日本でのみ通用)、主として病院におられ、いろいろトラブルを抱えた方が退院して社会生活を営むことができるよう、社会福祉的な手助けを行うという業務をされています。社会福祉士の資格をお持ちの方が多いようです。