カデナ

 昨日は冬至でした。一年で一番夜が長い。さむーい日でした。でもこれから段々昼が長くなって来るんだと思うと気持ちが明るくなる。おお冬来たりなば春遠からじ。

 

 天皇誕生日は一日中本を読んでました。池澤夏樹氏「カデナ」、中村うさぎ氏「こんな私が大嫌い!」の2冊を一から読破、斉藤孝氏「できる人はどこがちがうか」パラパラ再読(これは物事の上達論として秀逸だと思います)。なにやってん!仕事せえよ(大量の書類)!と言う声が聞こえてきそうな気もしますが、まぁいいや。

 

 「カデナ」は素晴らしいです。装丁(平野甲賀氏)もエクセレントですが、内容もほんとうに。1968年の沖縄で、ベトナムへ空爆にむかうアメリカ空軍の情報をベトナムへ伝える役割をした4人の話です。強い反戦の気持ちが底にありますが、僕が強く感じたのは、組織というか集団に強制されるのではなく自分の意志で決めることの大切さ、そしてそういった人間が集まって何かを成し遂げることの風通しのよさです。流されるのではなく自分の頭で心で考えよう。

 

 いろいろな理由があるにしろ、お金でなく信念で動くことが一番大切なのではないか・・・と頭痛(昼寝しすぎ)のする頭で思う。幕切れの、何があっても人生は、時間は流れていくという、諦念のような静かな暖かさも沁みました。

 

 沖縄への核持込に関する機密文書が話題になっています。これって国は平気で国民にウソついてますというすごい証拠だと思うのですが、なんでもっと大問題にならないのかな?大体真実がそのまま報道されているわけが無い、というかその方が少ないという現実ですが、世間の風潮じゃなく、できるだけちゃんとした情報を集め(これが難しい)、自分の頭で考えようと思います。

 

 新年は信念でいこう。(スイマセン)

 

 

 

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