朝愛犬と一緒に散歩しているとき、いつも会うおじさんがいます。おじさんも散歩しているのですが、トング(ゴミばさみね)とナイロン袋を持っていてゴミを見つけるとはさんで袋に入れます。そうしてブラブラ歩いて行くのです。「きれい方が気持ちええやん」だそうです。
クリニックの近くでも、朝自主的に掃除をされている方に出会います。ワンブロックほどの広さを、丁寧にゴミを拾っていかれます。
僕の患者さんで元警察官のマッチョなおじさん(とおじいさんの間くらいの人)がいます。服の趣味もなんとなく鎖ジャラジャラという感じの、まぁある種の男くささ満載の方なのですが、目の不自由な方をいろいろなところへお連れするボランティアをされています。「結構大変やで」といいながらも楽しそうです。
社会性とは何か?人間は一人で生きることは出来ない。必ず誰かに頼って生きています。それを還元する気持ちとして社会のために奉仕すること。自分の直接の利益にはならないけど、それをすることで誰かが、みんなが気持ちよくなれることをする。それが社会人だぜと思います。
目に付いたゴミを拾って捨てる、みんなの机の上のゴチャゴチャをちょっと整理する、汚れていたら拭く、植木が干からびていたら水をあげる、誰もなりたがらないちょっとした会の幹事をする。内田樹教授はこういったことを「雪掻き仕事」といっています。誰かがするやろとほっておいたらいずれ大きなトラブルになる。誰かがやるべきである。そんな時、「あっ、俺やっとくわ」という人が必ず現れて世の中が維持されている。そんな人ばかりだと世の中はうまくまわるだろう。
僕も社会人になりたい。自分がいい気持ちになることをする、それは実は他人に喜んでもらえることなのだ、と思う。ニュースが政治が自己の利益追求ばかりの此の頃、まともな社会人の方に今日は続けて会ったので思ったことを書きました。
ジェファーソン・エアプレインね
なかなか出来ないけど、そうならないとだなぁ・・・
しかしながら、思うに「Doctor」ってのは思いっきり「社会人」ですよね。
自分だけでいっぱいいっぱいになってる場合じゃないなぁ~
そういえば、ご存知かもしれないけど、ヴォーカルが内科医で医療系バンド「ハートフルホスピタル」さん。
私のブログと同じところにおられます。
http://profile.ameba.jp/heartfullhospital/
夏海さま
コメント、サンキューです。
他人に喜ばれることっていうのが、実は人間にとって最も
快感ではないか?
そう思うと、面とむかって感謝されなくても「雪掻き仕事」は
悪くないのではと思います。せいぜいせいを出そう、と思ってます。
「ハートフル・ホスピタル」、名前は知っています。聴いた事
ないけど。医者でミュージシャンって結構いるのですが、とことん
打ち込んでないので(時間無いし)あまりぱっとしません。
一人で自由のきく作家なんかの方がやりやすいんでしょうね。
訂正です。ぱっとしない、なんて言いかたはあんまり乱暴ですよね。
社会的に大成功してないということです。「ハートフル・ホスピタル」
は趣旨からいっても、きっと名前どおりの暖かい音楽だろうなぁと
想像します。一度聴いてみます。