WhatよりHowね!

 日本抗加齢医学会雑誌の最新号(Vol.6  No.1)を読む。表紙が変わった。

 特集は「脳を守る」。まあみんな一番気になるところだ。外来でも少し物忘れがあると脳のMRIを撮りたいという方が多い。ほとんどが年齢から来る生理的なものであり病的なものはほとんどない。大体自分でMRIを希望するということ自体、認知症や他の器質的な病気であることは極めて少ないと言っていい。で脳研究の新しいところをざっと読む。

 一番興味を引かれたのが群馬大学の山口晴保教授の「快刺激、趣味と認知症予防」というパートだった。

 ごく簡単に趣旨を述べると、同じことをしていても楽しくなければ脳にとっていい影響を与えない。趣味といっても内容でなく取り組み方であり、美術館に行くといっても一人で行くのか仲のいい友人と行くのか、展示物に興味があるのか漫然といくのか、ぜーんぜん違うということだ。当然興味を持って行った方がいいし、ある研究によれば認知症予防に効果があるのは活動に含まれる知的要素ではなく社会性の要素だそうである。

 WHATよりもHOW、何をするかよりどのようにするかということだな。脳トレを家で一人でシコシコやるよりデイサービスでお友達と喋っている方が頭にとって良いに違いない。

 結論は「単に趣味をみつけると言うのではなく、出来れば誰かと一緒にできる、自分が夢中になれることを見つける」ということなのであった。

 自分に当てはめてみると、うーん、下手なゴルフはやはりいい線だな。あと少し何か・・・。基本的に自分が好きなことを誰かにさせればいいんだよ!!また考えようっと。

 

工夫していかそう!

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