先日日本とフィリピンの自由貿易協定(FTA)が締結し、フィリピン人の介護士がいよいよ日本で働くことになりました。しかし日本政府は非常に厳しい条件(日本語が喋れることなど)をつけており、現地でそのトレーニングのため日本の業者が入って言葉や介護方法など勉強させている状況をニュースでやっていました。フィリピンは多くの人を各国に看護師や介護士として送り出しており、それなりの下地があるようですが、日本で働くつもりで頑張っている人たちは非常に優秀でした。
「ふーん、こんなに優秀ならすぐ適応するに違いない。これらの人たちが介護士として僕のところで働くようになるくらい一般的になるのもそんなに遠い将来ではないかもね」と思っていたら、昨日新しくフィリピンから来る人たちと一緒に働くのに慣れておくため、またそれらの人を指導するため在日のフィピン人スタッフをご紹介しますというファックスが入っていました。うーむ、ビジネスの人たちは早い。
ワールド・イズ・フラット。今や世界は同一平面状にあり、国や距離は問題ではなくなっています。ネットが一般的になってから加速していますよね。いいものは受け入れる、そのスピードの速いこと。
僕はいろいろあるが一番問題のある資質は「頑固」だと思っています。この変化していく世界で、それを受け入れられない柔軟性の欠如は致命的だと。知らないものを否定してしまう臆病さ、不勉強は孤立を生んでしまう。
人間は本来変化を好まないように、今のままでいいじゃないのと思うようにプログラミングされているのですが、それをぶち壊す柔軟さを常にもっていたいと思います。ベンチャー精神を忘れてはだめですね。
ちいせぇ、ちいせぇ
「人間は本来変化を好まないように、今のままでいいじゃないのと思うようにプログラミングされている」
うーん。この部分にしみじみと同感しました。ベンチャー精神バンザイ。
そうでしょう。僕もなぜスタッフは新しいことに抵抗を示すのか、理解に苦しむと思っていたのですが、生物学的な根拠ありとした本を読んでしみじみ納得できました。それでもやり続けると今度はそれに慣れてくるのであきらめないでしつこくやりましょう。
先生のコメントは、以前お食事をご馳走になったときに伺ったのとまったく同じ(!)。なが~い間悩まれていらっしゃるのですね。「向上心の無いものは馬鹿だ」とは、夏目漱石著「坊ちゃん」のKの台詞でしたが、古今東西悩みは同じですね。僕も自戒します。