眠い・・・大概1年中眠い。というと、医者なら睡眠時無呼吸症候群を鑑別診断に上げるが僕はそうではない。単に睡眠時間が足りていないだけだ。
僕の平均睡眠時間は6時間弱か。これは決して少ないほうではないかもしれないが僕にとっては腹6分目の感じ。何とかしたいのだが気がつくと真夜中を過ぎていて(これでも家に帰って飯を食って風呂に入っただけである)、しまったと思いながら眠りにつく。
対策はただ一つ。シェスタ、昼寝、午睡である。これほど甘美なものは無い。日曜日に陽だまりの中で、やることも無くウトウト寝てしまうというのも至福だが、僕の場合は午前診が終わって昼食をとり、午後診まで1時間ちょっとあるというときのソファでの30分が、お手軽な天国なのだ。これを阻害する午後の予定が入ったときは非常に気分が悪い(しかも結構ある)。前日から憂鬱なくらいだからみんな気をつけるように。
しかし夜寝るときは、眠いなぁーと思いながらも寝床に入ると変に覚醒したりすることもあるのだがお昼の天国はそれがまるで無い。ワイヤーの切れたエレベーターの如く、垂直降下で闇の中に入り、充足した感じで潜水艦が非常事態で浮かび上がるように目が覚める。実はこれにはちょっとしたコツがあって、院長室にある煤けた水色のブランケットがいいのですね。これを頭まで被る。それでOK。マジシャンが布をかぶせると空の花瓶に花が咲くように、たるんだ脳みそがサラッピンに近く修復されるのである(と言っても元が元だからねー、しれてます)。
夜の睡眠もこのマジック・ブランケットが無いものかと思って捜していたんですよねー。ところが最近、ついに見つけました。強力なやつ。何って?聞きたい?実はねー、医学雑誌。これは効きます!読み出すとブランケットを頭から被った如く黒い闇が確実に数分以内に・・・。