うーむ、ブログを書くようになってからpearlsを書く余裕がなくなってきたな。領域も違うしネタもあるのだが他にデスクワークは山ほどあるし、なかなか時間が取れない。久しぶりである。なんか長らく顔を出さなかった会合に久しぶりに行くみたいで違和感があったりして。恥ずかしいような申し訳ないような。すいませんねー。
今日はアマーいお話である。スイーツね。僕は食事の後必ず甘いものがほしくなるタイプである。これは単に習慣かもしれない。外食だとそういうケースが多く、いつの間にかどこで食べても食後はデザート、ドルチェが欲しくなるのである。いや、高級なものはいりません。アイスとかそんなので十分です。
ある時、知り合いの漢方の先生と雑談をしていた。彼が甘いもの(白桃であった)に凝った時があってわざわざ産地から取り寄せては毎日数個ずつ食していたと。その頃からどうも身体が痒くなり、年のせいかと思って保湿をしたりいろいろやったのだがどうも取れない。ふと気になって白桃を止めてみたところ嘘のように痒みが取れた。べつに糖尿になった訳ではない。同じように患者さんで原因不明の痒みを訴える人に良く聞いてみると、やはり甘いものを多くとっている人が多く、やめるように諭すと本当に痒みが消えることが多い。甘いものはいけないよ・・・というような話である。
甘いもの、白糖の害は多く報告されている。糖尿病はもちろん、痒みと相通ずるがアトピー性皮膚炎や、青少年のきれやすい体質と関係が深いという報告も多い。以前このpearlsでも書いたが糖分は体内の酸化を早め、物が古びるとセピア色に変わるがそれと同様のメイラード現象を体内で起こして老化を促進する。
最新版のAmerican Journal of Clinical Nutrition によれば、砂糖を添加した飲食物の大量摂取と、膵臓癌の発症リスク増大が関連することが明らかになったとのこと。スウェーデン人約8万人が対象で8年間の観察期間。最もリスクが高かったのはソフトドリンクを大量に摂取した場合。コーヒーなどに砂糖を加えた場合も結構リスクが高く、いずれにしろ膵臓癌発症リスクは食事から摂取する砂糖の量と関係があることが統計的に証明された。
ものすごく困った結果である。悲しいなー。もともと甘い砂糖は人間の生存に必要無いと言われている。必需品ではないのだ。でも必要なく身体に害があるからうまいんだろうな、きっと。装飾品は華美になるのである。いろいろな病態がすべて砂糖に帰するわけではなく他のファクターも絡んでくるのであろうが、いずれにしろ摂取量は少ないにこしたことは無い、間違いなく。
今日から食後のスイーツは中止である。さてと・・・代わるものは何か?そんなものを探すより人生自体を甘美にする方がいいであろう。甘い生活。ドルチェビータ。なんと美しい響きか。でもスイーツを止めるのも難しいがこれの実現もなかなか・・・。