2次救命措置

 土曜日は「2次救命処置コース(ACLS)」の講習会に参加した。基本的心肺蘇生術の次の段階のやつです。

 開業すると心肺蘇生術はほとんどやる機会がない。蘇生術自体はどんどん進歩しているし、重症の患者さんが外来に来る機会もだんだん増えているので、まああまり使いたくないですが必要と思って参加した。というか僕は♪ほうちょういっぽん~さらしにまいて~(知らないだろうなぁ)♪というか、医師免許1枚くるくる巻いて、この世界で何があっても一人で生きていけるような人間を目指しているので、技術習得には熱心なのだ。

 忙しい土曜日に1時半集合厳守、プレテストやっておいてください、予習必要です、という高圧的(でもないか)かつシリアスな態度に「ざけんなよ」と少し思いながらも前日眠い中を勉強、当日も外来の受付時間を制限してなんとか滑り込む。しかも1時半から8時まで(泣)あるのである。

 会場のサトウ病院に着くと少しざわざわしている。実は城東区医師会から申し込み受付があった時、参加希望したのはなんと僕だけ!だったので「シーン」という雰囲気を予想していたのである。結構いるではないかと思ったのだが、なんとスタッフ23名、参加者18名(医者3人、歯科医1人、あとはナース)という、マン・ツー・マンより豪華な編成であった。

 このACLSの講義は内科学会が認定医の申請要件にも入れようとしているもので、僕の感覚では全医師必須なのですが、みなさん自信あるんでしょうかねぇ・・・(皮肉っぽい)

 ディレクターは府立中河内救命センターの岸本先生(熱い!)、インストラクターは関西中心にナースやPT、消防隊員など多彩なメンバーで、みんな共通の熱いNPOっぽい匂いがする。僕はこういう感じは正直なところ苦手であるが、実習、シュミレーションなどやっているうちに楽しくなってきた。

 医者が一番充実感を感じやすいのは救急の場である。僕は循環器医であり、心筋梗塞など内科救急に勤務医の時は携わってきたし心肺蘇生も相当数やってきたが、生きるか死ぬかという場になればなるほど自分が落ち着くのがわかる。アドレナリンが全開となり、日頃冴えない頭がとてもクールになってきて快感なのである。どちらかいうとこういう場が好きなのだ。

 しかしシュミレーションでも、久しぶりだとかなりあたふたするのであった。恥ずかしい。でもこれだけ繰り返すと実地でもなんとかなるかという気持ちが出てきた。いろいろ疑問点も解消されて、終わった時点では参加された城東区医師会会長の堤先生と「よかったですよねー」と笑っていたのである。

 ボランティア的に参加されているインストラクターの皆さんには心より有難うと言いたい。

 早く実地でやりたいです(コラコラ)。

                   待ち受ける人々      嘘じゃない証明

 

 

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