ニッキーズ・ドリーム

 今日もまたまたいい天気だー。とーぜんオープンで走ってます。開けてる時に聴く音楽というのは結構選択が難しい。ドンドコリズムのあるやつは暴走族っぽいし、ヒット曲ってのもねー。隣に車が並ぶと聴こえるのもいやだし、結局ジャズを小さくかけるか、音なし(外の空気を感じるのはこの方がいい)が多いです。

 今日はお昼にちょっと出たのですが、無音というよりもなにか意識しない程度に何か音がなっていて欲しいという気分であった。で何の気なしにかけたのがこれ!せいかーい。

 ギャビー・アンド・ロペスの「ニッキーズ・ドリーム」です。なんですか、それ?ハワイアンのディオみたいですが(ギャビー・バヒヌイはウクレレのカリスマおじいさんで、ジェリー・ロペスはサーファーだな)れっきとした日本人です。NATURAL CALAMITYの森俊二とTICAの石井マサユキというギタリスト2人の即興的バンド。ご存じない?全くご存じない?こりゃまった失礼しました(植木等調で)。でもこの2つのバンドは僕はちょっと気に入っていて静かな夜に1人で聴くことがあります。そういう音です。マイナーですが存在感のある、自分をしっかり持った音です。

 で、この2人のバンドということですごく期待して聴いたのですが、正直はぐらかされた。シンプルすぎ、ノン・クライマックス、小川のせせらぎがずーと聴こえているような、清涼ではあるがもう少しメロディックでもなー、という感じだったのです。

 でもね、初夏のそよ風の中を移動して聴くと・・絶妙・・でした。ブルータスの音楽特集で何人かの方が愛聴盤としてこのCDをあげていたのですが、これは察するにストーンしている時(意味はお調べください)に聴くとすごく気持ちがいいのですね。オープンで渋滞のない緑の多い道をゆったりとした速度で移動していると似たような気分になります。悦楽の気分を増幅してくれるのですね。

 しかし普通の気分で聴くと単調なだけです。興味ある人は聴かせてあげるから言って頂戴。買うと損した気分になるかもしれぬよ。

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それ風のジャケ

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