糖尿病コーチング

 僕は城東区にある社会福祉法人「そうそうの杜」の嘱託医をしています。そのため障害者の方がよく来られるのですが、糖尿病の方がかなり多い。食事や運動療法が、身体的なことや理解の程度の問題などで難しく、なかなか治療は難しいかもしれないなと思っていました。

 しかし!実は「そうそうの杜」グループの治療成績はダントツにいい!いつもスタッフの方が一緒に来られるのですが、飴と鞭を使い分けるように励ましたり叱ったりしながら治療をうまくいくように努力されています。そして患者さんもかなり素直に従っておられます。当然血糖値はどんどん改善されていく。

 昨日は一時インスリンを1日60単位も使っていた方が、ついにインスリンを必要としなくなりました。膵臓のインスリン分泌能が回復してきたのです。「もう必要ないと思うよ」というとスタッフの方は患者さんと「やったー」と言いながら握手して、患者さんも僕と握手してくれました。素晴らしい。

 当院の糖尿病の患者さんの治療成績をみてみると、正確な統計ではなく印象ですが、3分の1はGood!3分の1はso so,3分の1はBad!です。糖尿病はご本人の病識、意欲、意志が無ければ医者が何を言ってもよくなりません。ご本人だけでは難しいケースでは、それを支えるコーチングが必要ではなかろうかと思います。「そうそうの杜」の場合はコーチングではありませんが、誰かが意志を支える、方向付けるのは欠かせないことだと彼らを見て思いました。

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糖尿病コーチング」への1件のフィードバック

  1. ちっち

    現在学び中のコーチングセッションの中で「ダイエットはコーチングの対象をなるか?」という問いがありました。ビジネスコーチングをメインで考えた場合、「○○kg減量」という目標はあまり・・・ということになるようです。しかし、その理由はビジネスコーチに「医療の専門知識がないので」と言う理由が大きいわけで医療従事者がコーチングスキルをつける必要性を改めて感じた次第です。

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