副腎疲労慰労会

 第11回日本抗加齢医学会総会に行ってきた。

 雨の京都。今回は総会自体より、ある大きな目的があったのである。

 以前adrenal fatigue(副腎疲労症候群)という概念、そしてそれらしき患者さんを診たことをこのブログでも書いたことがある。この概念の提唱者であるDr.James L. Wilson のシンポジウムが、敬愛している静岡の田中先生帯広の満岡先生の企画で開催され、ウィルソン先生の本を今回翻訳して「医者も知らないアドレナル・ファティーグ」という本を出した、前から仲良くしていただいている川崎のスクエアクリニックの本間夫妻がウィルソン先生とともに演者となったのである。

 シンポジウムは大成功であり、その晩、お疲れさん会が祇園で開かれた。僕は一緒に学会に来ていた当院の鍼灸師で抗加齢医学指導士でもあるサイコK嬢(以前はキュートK嬢だったのだが、サイコスリラーの結構コアなマニアということが判明したため改名)と参加した。

 気心の知れたメンバーばかりであり大変楽しかった。田中先生も重圧から解放され大いにリラックスされておられて、こちらまで楽しくなる。気心の知れたメンバーで学問の世界に何かを打ち立てていくこと、そういうなかなか出来ないことを実際に軽やかにやってのける先生には心より脱帽です。

 ドクター・ウイルソンは本の写真より老けて見える。しかし大変実直そうな方で、本間先生が治療を受けに通ったということもうなずける。これからも関係が続くと思うが、是非今まで以上の御活躍を。

 副腎疲労は病気というよりも、ある状態である。このような方は実際はかなり多い。苦しんでおられる方の少しでも助けとなるように、私も勉強いたしましょうと酔った頭で考えたのであった。

 ウイルソン先生   いただいたサイン入りの本

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