抗加齢富山合宿

 屋形船の翌日、金曜日は朝からノンストップで外来を午後2時半までやり、抗加齢医学会、夏の合宿に向かう。まずは金沢で前夜祭。翌日魚津に向かう。

 まず抗加齢医学においては日本1の施設と思われるS-QOLの見学、そしてその後セミナー開始である。S-QOLは昨年一度見学させていただいた。正直たまげた。浦田クリニックの併設施設であるが、理想を追求するために全く手を抜いていない。そのために浦田先生が背負っているものの大きさを考えると、自分の小ささに恥ずかしくなるのである。

 このセミナーは昨年の箱根に続いて2回目であるが、発起人の田中先生の人徳、ヘルシーパス田村社長の奔走により今回は参加者が倍増して40人近くなり、抗加齢医学会の理事の先生も4人参加された。大変お忙しい中でこれはなかなかのことである。発表は9題。僕も若年男性の低テストステロン血症について、昨今の草食系の裏付けじゃないかという話をさせていただき(当院のサイコK先生にも草食系の漢方の証について話してもらった)、大変有益なアドバイスをいただいたのである。

 初日は午後11時近くまで。翌日は朝9時から12時過ぎまで、ギッチリあったが大変面白かったぞー。ランダムに少し書くと、

①顔の若さは骨粗しょう症と関係がある(顔面骨が痩せると表面の皺が増えるのである) 

②女性ホルモンの変化と毛穴の大きさは相関関係がある 

③加齢により皮下出血が増えるのは、血管でなく感覚神経線維の脆弱化の問題(端的に言うとボケると皮下出血が増える) 

④女性が男性ホルモンを皮膚に塗ると肌理が滑らかになる可能性がある

⑤男性ホルモン軟膏を睾丸に塗ると(そう指示されている)癌を誘発する可能性がある

⑥閉経後の女性にビタミンDは必須 

⑦唾液の量と長生きは相関

・・・・・ああ、もう書ききれん。

 という訳で大変楽しく有益な3日間であった。この知識はすぐ臨床に生きるのである。来年は8月に北海道ともう決定している。また僕も発表できるように、ボンヤリしないでちゃんと臨床をやっていこう。結局は患者さんのためなのである。

証拠物件

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