食えない男に負ける

 100歳以上のお年寄りが国内で3万人を越えたと報道されていた。3万人!僕の診療所でも101歳の方が通院されておられるが、1診療所に1人おられると考えたらそんなものか。ものすごく稀な、という感じはだんだん無くなっていくのだろうな。

 社会が成熟していくと当然少子高齢化が起こってくるが、おそるるに足らないことだ。叡智を持って乗り切っていけばいいだけのことである。

 この前ゴルフに行ったとき、76歳のご老人が我々のパーティと合流した。この爺さんがイケてた。そのゴルフ場の主みたいな人で、車は駐車場にとめずスタートする箇所にごく近い隙間みたいな道路にちょこっと自分の軽自動車を止めている。受付は通さず気ままな時間にふらっと事務所に入ってあいているパーティに入れてくれと言う。「わしは女の人が好きで入れてくれというと大概気を遣っておばさんのグループに入れてくれる。男と回るのは久しぶりや」と笑っていた。

 女性と回るときは話が途切れないよう「ジジイで飛ばないから」と言いながら一緒にレディースティで回る。そのうちの一人からもらったというレディース用のクラブを使用。

 時々ボールが当たる抽選などがあったときは「当たり玉が出るまでグルグルと台をまわすんじゃ。女の子がはずれでも、出ましたーと言うてボールをくれる」そうである。

 やりたい放題。食えない爺さんだが81で回りはりました・・・脱帽。まあこれで下手だと単なるどうしようもないジジイだな。何であのフォームで飛ぶかね。

 かなわんなー、という感じを若者に与える、そういうジジイに私もなりたい(別の意味で、もうすでに…という声もある)。

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まあこんなもんだ

 

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