「僕は一人でいるときも、誰かと話しているときも、少しだけ腰を振っている。すると、なんだか深刻になれないんだ」・・・誰だ?こんなふざけたこと言ってんの?
これは僕が読んだコーチングの本に出てきた言葉で、滅入りがちな人々のための言葉だ。とても気に入っている。書道家に書いていただいて掛け軸にして飾っておきたいくらいだ。
深刻な顔をして向かわなければならない事柄というのは皆無じゃないがそんなに多くは無い。でも腰を振っていると怒られそうな感じはする。なぜかな?
僕より高齢な医者はいかめしく、すぐ怒りそうなイメージだったらしい。僕とは縁が無い。僕の見ている患者さんたちは、多くが高血圧や糖尿病などの生活習慣病である。深刻な顔をして必死で立ち向かうタイプの病気ではない。付き合う気持ちで、むしろストレスフリーで楽しく治療していく方がうまくいく。そう思いだしてから、患者さんに冗談を言うことが多くなった。友達である。結果としてうまくいっているのがわかる。自分でも外来をしていて最近疲れなくなったのはなぜかなと思っていたのだが、これが理由だったのだと気づいた。
いつでも腰を振っていていいんですか?そんな場合じゃない時もあるでしょう!という声は必ず出る。平気だよー。何時でも僕は振ってやる。人生はそんなものだよと僕は思う。
説明なし