鏡の力

最近風呂上りがビジーである。まず保湿液を顔に塗り、美白エキスを塗り、クリームを塗り、乳液でフィニッシュと手間がかかる。ひぇー。

どうしたんです!?何を今さら・・・と言いたい気持ちはよくわかる。しかし僕は学問的探究心からやっているのである。

慶応大学は水島徹教授の「HSPと分子シャペロン」という本を読んだのが始まりだ。キンドルを触っていて、これは面白そうねとダウンロードしたのだが、今まで挫折したブルーバックスも結構あるのにこれは数時間で読破してしまった。

HSPとはヒートショックプロテインのことである。HSPは熱ショックを与えると増える蛋白質として発見されたが、その後さまざまなストレス(精神的なものでも)によって増えることが分かってきた。そしてHSPはこれらのストレスから細胞や個体を守る働きをしているのである(シャペロンとは社交界にデビューするお嬢様のお世話係のことで、身体の中で様々な作用をする蛋白質を助ける分子のことを示すネーミング、HSPもその1種)。

水島先生はHSPを増加させる薬品の研究をされているのだが、その一つの成果として皮膚を紫外線障害から守り、メラニン産生も抑えてシミの発生も防ぐというHSP70の働きを証明し、そのHSP70を細胞内で増やす生薬「ヤバツイ」を発見された。

そしてそれが○○○○○リンクルの化粧品に配合して販売されているということが分かったのである。世界初のHSPを増やす化粧品だそうである。光老化対策、いいじゃないの、ホントに効果があるか試してみようというわけで手に入れることにした。

ところが○○○○○リンクルの化粧品は、まずはお試しセットを無料で送ってもらって使用して使い心地をわかってからでないと購入できないシステムなのです。経営戦略だがまぁ良心的といえば良心的だ。で送ってもらった。化粧落としから最終的にお目当ての日焼け予防美肌クリームまで7種類。せっかくだから全部使ってみよーというわけで風呂上りが忙しくなった(化粧落としは使ってない)。

でわかったことだけど、こういうのは一度すべての男がやった方がよろしい。日本男性が自分の顔をじっくり見る時間が1日平均どれくらいなのかは知らない。若いやつだと結構あるかもしれないが、僕と同年代の男性は僕も含めて1分あるか無いかじゃないかな。しみじみ見ると、あぁ、なかなかひどいねぇ―と実感できる。そして何かしら自分と対話し始めるのである。普段考えない自分のことを考え始める。内省しちゃう。鏡の力だ。

女性が化粧している時毎回こうだとは思わないけど、少なくとも何か自分を振り返る機会は男より多くなるんじゃなかろうか。そして自分というものも顔を通して意識することが増える。

全く無防備で鈍感な男は1日数分、じっくり自分の顔を見ることはした方がいい。何もないと出来ないので、こういったスキンケアはあった方がいいかもなー、と思った。

もうお試しセッは使ったので自分の顔鑑賞タイムはまたほとんど無くなってしまったから、なにか購入した方がいいかもな。HSPの効果もまだあらわれてないようだしねぇ・・・・。

 

 

鏡の力」への2件のフィードバック

  1. 種田 知幸

    池岡先生

    お疲れ様です。
    なるほど!だから、この前池岡先生の顔が良い感じになっていたんですね!
    更に良い男性になっていたので流石だな。と思っていました。笑
    毎日顔を見たら気付きにくいことも、私には違く見えましたよ!

    私は内省する事だらけですので、
    これから鏡を見ながら良い大人になっていこうと思います。。。笑

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  2. 池岡清光

    種田君、コメント有難う。
    君はせいぜい鏡を見て、ますます男前を上げてください。

    僕はすでに忘れ気味です・・・・

    返信

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