介護ロボ

 今日ニュースで「介護ロボット」の特集があった。ロボットといえばホンダの「アシモ」君が有名だが、自動車産業は製造過程でかなりロボットを使用しており(人間の形をしているわけじゃないよ)開発に熱心なのだ。で、トヨタ製のロボットも紹介されていたが、多くの人間型ロボットの主として考えられている活躍先は介護領域なのである。

 介護業界はかなり厳しい状況にある。財政縮小の方針にのっとり、年々介護を受ける人間は増えているのに介護保険からの支出金額は減少を続けているのである!  どういうことだ?  介護保険料を徴収しても出さないのである。足らなくなるからという論理で。介護を必要とする人が十分な介護を受けられなくなっているのである。

 介護を提供する方にしても介護報酬が年々減少を続けており、今多くの事業所が閉鎖したり縮小したりしている。働く人たちの報酬は十分でなく、仕事は限りなく厳しい。離職率は非常に高く多くの人が2年で職場を変えるが、それで条件が良くなっているわけではない。

 「切り札が介護ロボットです!」とアナウンサーが言う。おいおい、そんな訳ないだろー。介護はヒューマンタッチが切り札なのだ。

 ロボットの活躍する場は沢山あると思う。人間にきつい重労働を変わりにやってもらえたらそれは素晴らしい(滅茶苦茶値段が高いだろうから何時現実になるのか分からないけど)。だけど苦労を想像したり、一緒に過去を懐かしんだり、冗談を言ったりするのは人間だけなのである。

 外国の労働力を今年から導入するという。国際化という意味ではそれは結構。だけどいかにもその場しのぎである。今そこで実際に働いている人間の苦労を考えないで代替案をもってくる。  世界でダントツ1番の公共事業費はどうなっているのだ!?  持ってくるお金は何ぼでもあると思うぞ。働く人間の条件を何とかして良くするよう考えるのが先ではないの?

 国の骨幹は医療福祉と教育だと思います。今両方とも結構致命的なくらいボロボロだ。  そこに人間に対する愛がないからだ。  政治家とか官僚はお金と同じくらいロボットが好きなのね、きっと。
 

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重労働から走って逃げるロボット!

 

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