30 ways to be トヨエツ! part 1.

第1章:まず目標を定め・・・

K氏53歳。年齢のことを考えるとクラクラしてくる。10代の時には限りなくご年配、初老ですねーと感じていた年齢に自分がなっているのだ。「若いですね!」と言われたりすることも無いではないが、20代の若者と比べるとその擦り切れ具合、よれ具合の程度は自分でもはっきり意識している。明白だ。少し悲しい。考えていることはあまり違わないのに(多分)。

ご同輩の中にはどう見ても同じ年とは思えない人を多々見かける。完全に爺さん化しかけている。「これは危ない!」K氏は危機感を覚える。

なにが違うのか?

若く見える人、見えない人との違いは簡単なことだ。そうありたいと思っているか、そんなことに興味が無いか、それだけだとK氏は思う。だらしなく腹を突き出しヤニ臭い歯をむき出して笑う友人は言う。 

「今更別にええやん」。

そうかな?若く見えるとちょっと生活が楽しくなるかもしれないぞ。人間は美しいものが好きなのだ。それに大事なポイントは、外観は往々にして身体の内部の状況を反映するということだ。研修医の時、恐ろしいくらい怖かったアメリカ帰りの講師が言った。「外観はそいつの血管の状態を反映するんや。若く見える奴は血管も若い。年取って見えるやつは動脈硬化もきついんや」。そういえば動物実験で雑種の犬を開胸していたとき(今は雑種の犬は使わない)、汚い犬は胸腔内も汚かったな。肺炎の後とかあったりして。

体の中と外の美しさは相関する。・・・セオリーだ。K氏は思う。

若く美しくありたいと思うこと。目標がないとどこにも行き着けない。ゴルフでも、あそこにボールを落としたいという明確な意志が無いと、やみくもに棒を振り回したところでちゃんと飛ばないぞ。まっ、僕の場合は明確な意志があってもちゃんと飛ばないが。そいつはきっと道具のせいだ、そうしとこう。

病気にならなければいいというのは消極的な考え方だと思う。とりあえず合格点を取ること。「無事これ名馬」という言葉もあるし、病気にならないだけでも50歳を越すと立派なものだが、積極的に健康を意識してやっとそのレベルだ。できるなら95点くらいは目指したい。

10年後の自分をイメージしてみる。そいつは結構今の自分を反映しているはずだ。そのイメージは満足できるレベルかな?違う?では満足できるイメージを作ろう。

K氏は考える。やっぱり姿勢はよくなくっちゃな。出来れば髪の毛が淋しいのも避けたい。太ってるのは論外だ。運動神経がいい感じがいいな。新しいこと、物に関して柔軟である。しかめっ面、うっとおしい表情じゃなく、いつも微笑んでいる雰囲気で、勿論めちゃ健康だ・・・

K氏は夢想するが今の自分はどうか、自己認識は甘い。買いかぶりの傾向あり。
冷徹に自己の状態を把握すること。まずそれからだ。

次回は自己認識の方法について。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です