ツリーの思い出

家の近くの夙川駅前広場にクリスマスツリーが立った。こいつはかなり歴史のあるやつで、終戦直後(半世紀以上前だ)にアメリカ軍の将校が始めたのがそのまま続けられているらしい。この辺りは昔GM(今は大変なことになっているけど)の代理店だかがあり、アメリカ人の居住率は一時人口の30%近くだったこともあるそうで、今でもアメリカ大使館の出張所がある。例の911事件の時は大量の警察官がウロウロしていた。

 

こんな歴史のことを何で知っているかというと、中沢新一氏の「アース・ダイバー」を読んだからだ。この本は縄文時代の東京地質図から、その頃と現在の東京との関連を調べたもので、今なんとなく変なつくりになっている道や建物は、結構歴史から考えると当然の配置であることがわかるという謎解きのような本だ。なかなか面白く、自分の住んでいるところの歴史を知りたくなり、この夏の僕の自由研究のテーマは「すんでいるところのれきしをしらべましょう」だったのだよ。

 

クリニックの1階にもツリーを飾った。長い間自宅で埃を被っていたもので、ちょっとまだ飾りつけが手薄だが、もう少しパワーアップしよう。じつはクリスマス用の飾り付けでちょっと自慢の隠しだまがあるのだがこれはもう少ししてからのお楽しみ。

 

僕が始めてクリスマスツリーを意識したのは、子供時代に家族で旅行に行った雪の箱根で、本当の大きな樅の木にクリスマスの飾り付けがしてあったのを見た時だ。おお、平和な時代。それから沢山の水が橋の下を流れ、僕はこんなになってしまった・・・

 

風邪でクリニックに来た子供が大きくなって、あの医院でクリスマスの飾り付けをしていたな、と思い出してくれたらいいんだけどな。思い出に残るクリニック。まっ、ハードよりソフトだよな、大事なのは。

 

 

朝で頭も写真もボケています。

 

 

 

 

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