犬が人間の呼気から癌を診断するという話。
カリフォルニア州・San Anselmoに有る「Pine Street Foundation」のMichael ・McCullochと、ポーランドの科学アカデミーに所属する「遺伝学と動物育種研究所」のTadeusz・Jezierskiによれば、癌の匂いがすれば横たわるように訓練を受けた5匹の犬は、肺癌55人、乳癌31人の患者さんと83人の健康な対照群のチューブの中に吹き込まれた息のサンプルに対し、88%~97%という検出感度と特異度で癌を検出することが可能であった。
英国でもAmersham病院の皮膚病学者であるCarolyn・Willisらが、犬が膀胱癌を識別できる能力を持つことを発表した。テストされたのは6種類の犬で、 7ヶ月間人間の尿の膀胱癌特有の臭いを検知する訓練を受け、その後に行われた実験結果では正答率は40%。
日本でも、同様の試みが成されている。福祉犬育成協会が取り組んでいて、訓練を受けたがん探知犬マリーン(ラフラドルレトリバー)の探知率は、ほぼ100%。マリーンは麻薬犬として活躍してきたエリート犬で、特に優秀だそうである。
馬鹿げた話と思うかもしれないが、こういうのはどうなるかわからないぞ。動物の能力を人間が変換応用してきた例は今まで沢山ある。蝙蝠の探知能力の研究からソナーが開発されたりとかね。
もうすぐ診察に行くと犬が座っているようになる。
ドクターのことを略してドクと言ったりするが、「あそこのドクはダメだがドッグはいいよ」とか。「ドクは不細工だがドッグはかわいい」とか。
「神の鼻」といわれるカリスマ犬とか。
だいたい犬はDOGで、神はGODで、逆から読めばおんなじだ。
人間ドックも人間ドッグに変わったりして。
癌に限らず他の病気にも応用が可能かもしれない。
犬と一緒に診察室に座る日。
うーん、待ち遠しいです。
こいつはどうよ?クッションみたいだけど。