スピーチ・パワー

 

通勤するとき、多くはCDをかける。でも時々、時間帯が合えばテレビを受診する。ほとんどの場合がニュースだ。運転中は画像が出ない。音、声だけが聞こえるわけだが、最近のニュースで登場する多くの日本の政治家諸氏の声、喋り方はどうも全く魅力的でない。まあ勿論、内容もだが。

 

電話で話すと、実際に顔を合わせるよりニュアンスの違いを感じとりやすいのは、みんな気がついていると思う。声のもつ表現力はかなり深い。

 

政治家というのは自分の思想、考え方を他人にアピールすることが、仕事の大きな部分だと思う。欧米の政治家を見ていると、言葉、言い回しもそうであるが、やりすぎじゃないかと思うくらいスピーチする技術に重点を置いているのがわかる。これは言葉による説得が基本となっている国々においては全く基本的な学習項目なのだろう。

 

日本は基本的に「あ、うん」の国である。行間を読むのが大事で、弁舌爽やかというのはむしろ批判の対象となることもある。そういうのはわからないことも無いが、その活躍する場所によるな。政治は明らかに的確で魅力的な言語能力を発揮すべき場所であろう。

 

時々弔辞で、大変内容のある、そして見事な表現力の方を見ることがある。人の最後を送るという、そのある種緊迫した状況がそうさせるのだろう。政治の場においても、それくらい覚悟を持って毎回スピーチすべきじゃないのかね。

 

政治家諸氏に負けず、私もスピーチ能力を磨きたいものであります。

 

最近はやはりこの人ね。

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