メンフィス・アンダーグラウンド

 週末に行った米子ですが、車でのヘビー・ローティションはハービー・マンの「メンフィス・アンダーグラウンド」! でした。なつかしー。

 

 ハービー・マンというとなんとなく商才にたけた、というイメージがあるな。大体ジャズで売れるとそういう感じで批判されるような気がしますが、あの口髭をはやした色男のおっさんという外観もそういう感じにぴったりです。某評論家が、ジャズ初心者が絶対聴いてはいけないアーチストのトップに彼を挙げていたらしい。どういう意味だ。

 

 僕もガチガチの頭でっかちジャズファンだった大学生の時はなにか聴くのが恥ずかしいような、ハービー・マンのファンなんて絶対言えないな、なんて気分であったのは確かです。

 

 でも、ハッキリ言うよ、それは間違い。やはり売れるのは根拠あり、本当に楽しい音楽なのです。これって素晴らしいことである。メンバーも今みると、ギターにラリー・コリエル、ソニー・シャロック、バイブにロイ・エアーズ、そしてベースに、なんと!!ミロスラフ・ヴィトウス。これってすげーメンバーじゃん。びっくり。こういう才人をまとめてるハービーって、やはり小物じゃありません。

 

 昔はタイトル曲しか気に入ってなかった気がしますが、今は捨て曲無しのお得なアルバムであります。いや、本当に気に入ってます。

 

 ジャズのヒット曲って、このメンフィス・アンダーグラウンドにしても、サイド・ワインダーやカンタループなんかにしても、なにかウキウキしてくるような、肩がひょこひょこ揺れてくるような感じ、そしてかつ軽薄じゃなくひたすらカッコいい。本当にグルービーであります。

 

 ジャズのヒット曲のような男になりたいものであるね。

 

商才に長けてそうでしょう?なんとなく。

 

 

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