1957

 新型インフルエンザの報道は過熱気味の感じがします。外来でみていると町の人のほうが冷静である。少なくとも今回は弱毒性で致死的ではないらしいということが大きいのでしょうが、感染した生徒のいる高校の校長先生が何故泣かなくてはならないのか?かかった生徒が「みんなに迷惑かけて申し訳ない」と言わなくてはならないのか?報道に対する過剰反応ではないかな。

 

米国で感染したと考えられる女生徒は滞在中ずーとマスクをしていたらしいし、発熱があって帰国したとき、接触を避けるため大変気をつけて行動しています。不憫である。そんなもん、何しても罹るときは罹るで!謝る必要なし!これでは昔のらい病にたいする扱いのようではないか!

 

と思っていたところ興味深いニュースが。

 

米疾病対策センター(CDC)は20日の記者会見で、新型インフルエンザに対する自然免疫が1957年以前に生まれた中高年層に、存在する可能性を明らかにした。
 CDCのダニエル・ジャーニガン博士によると、新型インフルエンザは、普通の季節性インフルエンザと違い、若年層の入院が多い。患者の血液分析の結果、高齢者で新型インフルエンザに対する抵抗性が示唆されたという。
 1918年に大流行を起こしたH1N1型のスペイン風邪は、57年にH2N2型のアジア風邪にとってかわられた。このため、57年以前に、スペイン風邪のウイルスが変異したH1N1型のインフルエンザにさらされた経験を持つ高齢者は、やはりH1N1型の現在の新型インフルエンザに有効な免疫を獲得した可能性があるという。

 

 新型インフルエンザが流行するとき、若年者から罹患するという原則があるのですが、やはり免疫の関係か。

 

ふっふっふ、俺は1955年生まれだよ、セーフ!と呟いても何か淋しい気がする。インフルエンザより老化が怖いか・・・

 

 

P.S.今日東京のNテレビから電話がかかってきました。「先生のブログを拝見したのですが・・・」「(おっ!)はいはい」「先生のお友達で兵庫高校バレー部の生徒さんを診察した方が居られるようですが、どんな症状だったかごぞんじですか?」「知りませーん」「では申し訳ないですがその先生をご紹介願えないでしょうか?」!?なんだ、なんだ!?しかし取材先を探すのは本当に大変な努力だなと思いました。報道過熱気味とは思いますが苦労も沢山おありなのもわかってますよ。

 

全く関係ないが飛行機雲。見えないか?ああ、どこかに行きたい・・・

 

1957」への2件のフィードバック

  1. Alfista

    おひさしぶりです。ごぶさたしております。
    1958年生まれは新型に対してどうなんでしょうか?
    びみょう~?
    マスク姿の行進にすごい違和感を感じています。
    □ゾエ氏の水際作戦にも・・・
    休校措置にも・・・意味ないです。
    中高生好き勝手につるんで遊んでますから。
    でもスペインかぜが流行したときと今では
    科学の進歩がちがうので
    WHOの指導力に期待しています。
    ブログ、やってみました。お時間あれば・・すみません。

    返信
  2. 着ぐるみ院長

    久し振り!元気だという噂は聞いてるよ!

    マスク、本当のところN95じゃないと効果は疑問符?ですが、何かしてないと非難されそうなへんな雰囲気、いやだなー。
    とりあえず今回は乗り切っても秋、冬と、よりパワーアップした奴が
    来そうで、どう対処するか、また相談しましょう。

    ブログのアドレス、教えてください。捜せば判るか。
    前話した次期主力戦闘機、遅れてます。

    返信

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