ラジオ・デイズ

最近ラジオをよく聴いています。朝ね。「道上洋三」でもなくて、802でもなくて、NHKFM。クラシックが中心です。

 

酸いも甘いも噛み分けた年齢というか、もうどうでもよくなったというか、甘ったるい歌詞は必要なく(むしろ邪魔)、サウンドとして美しければそれが一番いい。でクラシックを聴くことが多くなってきました。

 

朝のNHKFMはバロック、ハイドンなんてのが多く、昔、音楽室にかかっていたカツラをつけた(あれはカツラなんだよ、知ってた?)肖像画しかイメージに無く、なんとなくピンとこん、と思っていたのですが、耳に慣れてくるとこっちの方がいいとか、演奏の好みも出てきて楽しんでいます。

 

で、いつもどおりNHKにあわせた土曜日の朝、えらく渋いスライドギターが聴こえてきました。「んっ?」めちゃ渋い。こういうのがラジオでかかるのかという位のレア感。「ミュージック・サンシャイン」(こらまたNHK的なタイトルだなぁ)という、ピーター・バラカン氏の10年近く続いている老舗番組でした。

 

ここでかかるのがそれはそれは渋い。彼はイギリス人ですがアメリカの南部の音楽が好きみたいでその系統が多い気がしますが、インドのタブラみたいなのを演奏する日本人奏者のやつとか、グッグッとレアなジャズミュージシャンとか、ありえない音源です。僕は結構いろいろ詳しいつもりだったのですが、半分くらい知らない。

 

ここにリクエストしてくる方もまた超マニアックで、デューク・エリントンのソリチュード(名曲!)をアラン・トゥーサンとマリアンヌ・フェイスフルで聴き比べしたい、なんてのがきていました。・・・ありえない・・・ふつう。10年も続いているということは、こんな方が結構巷にいるということですね。素晴らしいことです。

 

かなり僕好みの曲がかかるのでとても楽しみにしています。7時から9時までやってるのかな。駐車場に着いたのですが、紹介されたこの曲が聴きたいので降りないでそのまま聴く、なんて20歳代以降なかったような気がします。

 

この番組以外にも、802では絶対かからないようなマニアックなロックを、学校の先生が解説しているような面白い番組もあって(昨晩はクラシックなのですが、解説の爺さんがどうみても鼻が詰まっていて聞くに堪えんという面白いのもあった)、NHKFM、いいんじゃないですか。スポンサーのこと気にしないでいいから好きなことやれるのね。

 

日本の公務員の人々、こんな感じでやってほしい。

 

 

この人がD.J.でござる。

ラジオ・デイズ」への9件のフィードバック

  1. Akko

    クラシックはいいです!
    私は最近オペラにはまっています。
    究極の楽器とでも言いましょうか、なぜあんなにもドラマティックに表現できるのでしょうか。
    私も年とともに涙もろくなっています。

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  2. 難聴音痴

     ブログをどう捉えるかによって内容を検討する必要もあるのではないだろうか。ブログとは不特定多数の人間が読むという設定であるから、本人が裸になるのも結構であるが、ある程度読む人間を想定するのも一つの考えかもしれない。そうなると大阪の下町の開業医であるならば、患者サイドや地域に密着した事柄や、それらの考えや思いを中心にした方が、広く共感を呼ぶものとなるのではないかと考える。しかしこれは私見であるので無視して結構である。
     医療技術は急速に発達し、医学生や医師の勉強量は相当なものであり、それに遅れまいと日夜診療に追われながら、常に最新の英語論文に目を通すことは自明のことである。そういう医師が必要と同時に地域医療型医師も必要である。「抗加齢」「抗加齢医学」に対して、反論する学者も分野問わずいるが、その反論を読んだことがあるだろうか。この診療所がそれらを打ち出すからには、その必要性をありふれた上滑り的な言葉で説明するのではなく、それに説得性のあることがお金を支払う一般患者から要求されてるのではないか。
     読書好きだと自認することや、音楽など多趣味を披露するのも、一般的に一見親近感を持たれることだろう。しかし、一方で残念なことに奥の深さが何一つないのが露呈している。バロック音楽愛好歴の長い私にとって、一瞬にして馬鹿にされた感がある。それに本当のマルクスやヘーゲルの著書を読んだことがない人間だということが、内田樹が好きであるとのたまうことから、すぐにわかる。
     地域医療は重要である。地域といっても一つにはくくれないが、しかし根底に流れる医学・医の道は全く同じである。その探究にいつも謙虚な町医者であるなら、マルクスのいう資本論、ブルデューの文化的再生産や階層社会を考えるべきであろう。そして最後の「やる気のない公務員の方々」などとどんな根拠があっても述べるべきではないと。
     上述した事柄は介護職探しに偶然ブログを読んだ一人の人間のコメントであります。

    返信
  3. 着ぐるみ院長

    Akkoさま、返事が遅れましてすいません。仕事やらなんやらでPCを覗く暇がなく、遅くなってしまいました。
    今朝、偶然オペラをFMで聴きました。うーむ、前はぴったりこなかったあの歌唱法が、なにか非常に近しいものに感じられて驚きました。
    確かに人間の声がベストですね。
    感性は変化する。好きなものが増えて嬉しいです。
    涙もろいのもいいではないか!

    返信
  4. 着ぐるみ院長

    難聴音痴様、率直なコメントを有難う御座いました。
    考慮させていただきます。

    返信
  5. Akko

    着ぐるみ院長殿

    誠に!感性は変化しますね!
    目下のところオペラで涙を流すのが私のストレス発散方です。
    関西はまだまだ公演回数が少ないのが残念です。
    実はシンフォニーも大好きなのですが・・。
    特にピアノ協奏曲が好きです。
    クラシックのよいところ。
    一つには懐かしいメロディーとともに自分だけの世界に浸ることが出来る幸せ・・でしょうか。

    返信
  6. 着ぐるみ院長

    Akkoさま。なるほど、感情が激して泣くのは、笑うより
    精神を解放し免疫機能を高めるという報告があります。
    僕も泣きたいです。
    これは泣ける!というオペラを推薦お願いしますね。

    返信
  7. Akko

    着ぐるみ院長殿

    昨年(だったかな?)、イタリアのパレルモマッシモ劇場の引越し公演を東京で見ました。
    連ちゃんで違う演目を見たのですが、「道化師」のテノールのアリアがぐっと来ました。
    隣の若い女の子はハンカチグシュグシュのようでしたが、私も涙ボロボロと零れ落ちました。
    オペラのストーリーって本などで読んだらそんなに感動するものではないと思うのですが、なぜあんなに心に響くのでしょうか?
    不思議です!
    好きなのはやはりイタリアオペラ、ドイツのものは難しくて、オペラ初心者の私としてはまだはやいかな・・という感じです。
    しかしながら、これは歌唱力にも大いに影響されるかも??

    最近はしばらくご無沙汰なので免疫機能が低下しているかしら・・。

    返信
  8. 着ぐるみ院長

    Akkoさま、レスポンス有難う御座いました。
    うむむ、充実した私生活がうかがわれるコメントですね。
    僕は何というか文化という言葉からは遠い生活ですので
    啓発されました。
    よし!、オペラ勉強して泣くぞ!

    返信

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