学会報告・ビスタ

9回抗加齢医学会総会に行ってきました。

 

この会にはまだまだ参加者の少ない第2回から参加しており、すごく親しみを感じています。最近では顔見知りの方も増え、年々盛況になっていく学会(会員数は7000名近い)をみると何か嬉しい。まだまだパワーを失わないどころかどんどんスケールアップしていく力強さを感じます。1回発表したことがありますが、来年の京都ではまた演題を出したいものである。

 

アフターヌーンセミナーの「ボトックス・ビスタ・ライブ講演会」に参加してきました。

 

なんじゃい、それは?

 

ボトックスというのはボツリヌス毒素による筋弛緩剤の商品名です。注射するとその筋肉が収縮しなくなり、それにより形成されているシワが消失する。重力により下がっている部分は、その部分の筋肉を弛緩させると、拮抗する筋肉に力が相対的に強くなり引っ張り上げられることになる。もともと斜頸とかいくつかの病気に保険適応があるのですが、主たる用途はシワ取り、多汗症の治療など美容領域になっています。うちの鍼灸院で「顔バリ」とか「ピーリング」など皮膚の活性化手技を行っているのですが、それに関係して興味を持ったわけだ。

 

ボトックスのいいのは効果が3から4ヶ月で消失することです。その度に繰り返さなければいけませんが、しかし手術のようにやったら最後取り返しがつかないということはない。戻っちゃうのだから。でも注射は結構痛いらしい。

 

当日はライブということで、会場から希望者を募って手技を見せるという構成でした。勇気あるおっちゃんドクターが手を挙げ、眉間のしわをとる手技に挑戦。施術された白壁先生は大変な名手で痛くも無さそうでしたが、ボトックスの効果がでるのは翌日ということで、その効果のほどははっきりしませんでした。しかしやり方はよく分かった。

 

すぐ応用できるかは難しいところだと思いますが、勉強する価値はある気もします。大胆に考えれば強力な化粧法とも言える。

 

いろいろ考えなければならないことが多いと思います。抗加齢医学の目指すところは内面の充実であり、そこに外観の充実がどの程度関与していくのかとか、本来の美しさは自然のままではないのかとかね。が、いつか皆さんの前に登場することがあるかもや知れぬ。そのときは遠慮せず手を挙げてね。

 

ということ。

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