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栄養療法みっちり研修 in 日本平

抗加齢医学会の抄録を3題だしてそのまま2月の連休は静岡までヘルシーパス主催の勉強会(表題がそのタイトルです)に向かう。ホラーK嬢も一緒である。気がつけば2月は3分の1を過ぎ、PCのモニターを見ているか、Kindleの画面を見ているか!紙の文献を見ているか!!パワーポイントが映し出されている布のスクリーンを見ているか!!!1月後半から仕事以外はずっとこれ!!!! ふと見るゴルフクラブは錆びつき、ウッドには蜘蛛の巣が張っている・・・・

場所は日本平ホテル。「華麗なる一族」のロケが行われて有名なところ。絶景も眺めるだけで朝から晩まで缶詰となる。

ロビーから。富士山が真ん前。

沖縄の平良茂先生の講演である。いわゆる統合医療のエキスパートで、会の内容は彼に教えていただいたエジソンの言葉に語りつくされるだろう。

「将来の医者は薬を出さない。その代り患者に人間の体、食事、病気の原因と予防のことに関心を持たせるようにする」

その通り、これが本道である。ほぼ100年前にこう考えていたエジソンもすごいが、いまだ実践できていない医療もどうなのよー、というところだが、現実的にその方向に動きつつあるのは間違いなく、抗加齢医学が力を持ってきたのもこういう考え方を多くの人が持つようになってきたからだ。

食事やサプリメント、検査値の読み方について、なかなか目から鱗の講義を受ける。いわゆる分子栄養学の領域になる。いろいろな物質の代謝経路に何がどのように作用してどうなるか、納得する。平良先生の作られた多くの代謝経路図は英知てんこ盛りで細かすぎて判読が難しいくらいである。マニアックである。立派。

参加ドクター(歯科医の先生が多い)は北海道から九州までわたっており、追っかけのような方も散見される。確かに染まると癖になる感じがする。僕としてはこの知識をどれだけ患者さんに還元できるか、有効な方法を考えなくてはならない。

帰りはいい天気でそこはかとなく春の気配を感じる。もうすぐ3月だ。デイジーの季節。まぁ、ちょっとゴルフもしよう。

人生1日も働いてません。

時間がぶっ飛んでいく。

この前の連休から(14日だっけ)いろいろあって(産業医の講習とか)今日まで1日まるで休みというのは無かったのだが全然疲れてない。年々疲れなくなってくるみたいで、これは体力がついてきたというわけでは勿論なく、精神的にやり繰りが上手くなっているわけだ。疲労なんて90%精神的疲れだもんね。肉体的なものはぐっすり眠れば回復する。何があっても興味を持ってやればあんまり疲れない。

今日はデイサービスの家族会があった。主として認知症で当院のデイサービスに通われている方のご家族に来ていただき、日頃の悩みや疑問に思っていることなどをスタッフを交えて話し合う。それだけでかなり煮詰まっている方が楽になることもある。

僕は「あなたが認知症にならないために」といった話を20分ほどする。こういうのはパワーポイントを作るので自分の勉強になる。ゆえに僕は製薬会社からとか講演を依頼されるとまず断らない。自分の時間で僕が何をしているかというと音楽を聴いて本を読んでいる程度で、ものによってはパワーポイントを作ってる方が楽しかったりする。

で家族会だが、去年も思ったがスタッフはよく頑張ってるなぁと感心した。構成とかダンチによくなっているし(利用者さんにも来ていただいたのだが、別室で音楽療法をやっているところをライブ中継した)、話しぶりも立派なものだ。任せてよかった。成長しているのがよく判る。院長がボンクラだと育ついい例だ。

で大変いい気持ちで帰途に就く。全然疲れてない。あとは2月までに抗加齢医学会に出す抄録を3編、やっつけるのみ。楽しんで仕事をしていると「人生今まで1日も働いてません」という気持ちになるとある外国人が言っていたが、僕もそれでいきたいな。

準備中

筆談

休みを利用して名古屋までお見舞いに行く。

10何年か会っていない90歳近い叔母さんである。従妹と電話で病態のやり取りをしていたが、かなりきびしいとのことで面会に行った。会わせたい人には連絡した方がいいと言われたと。

でも、意外なくらい回復されていたのである。多分退院できるだろうと思う。生命力強いし。

ICUで挿管状態だったのだが意識はあって、僕を見て必死で何か言おうとしているのだが判らない。チューブが入っているので喋れないのだ。看護婦さんが筆談をしたいのと訊くとうなずいた(今までなかったことだそうだ)。

これが最初に書かれた文です。「変わらずハンサム」。

必死で言うことじゃないよ。でもしっかりしてるじゃないの・・・、眼も頭も大丈夫ね。

これで回復を確信した。

・・・でもでっかいマスクをしていたから顔はあまり見えなかったと思うんだけどねぇ。

デイジー3。家宝にします。

My First Kindle

デイジーをいっぱい摘もうと決めた2013年。

最初のデイジーはKindle Fire HD です。デイジーのハードウェア部門。

電子書籍は好きじゃない、僕が本を好きなのは内容だけじゃなくて、その手触りや造本自体がラブなのよ、と思っていたが、本というのは結構スペースを取るので断捨離の一環として購入。年末から服とか靴とかも相当整理している。快感、快感。

で軽いビジネス書を1,2冊購入したのだが、自分の読むスピードが格段に上がっているのに気がついた。こういった書籍は流し読みで行くことが多いが、本と比べディスプレイだとどういうわけか速度が上がる。

画面を読みやすい輝度にしたり、ページをめくるのが左端を軽く抑えるだけスムーズに出来るのでストレスなしというのもあるが、何故かな、集中しやすい。生来新し物好きだから紙に載った活字にちょっと飽きていたのかもしれぬ。

文学書はどうかな、と思ったが、こいつはいけない。好きな作家がKindle版でないのだ。村上春樹、龍の両氏はもとより、池澤夏樹とか倉橋由美子とか、昔懐かし片岡義男なんかもほとんどゲットできない。

漫画はどうかな、と前からちょっと気になっていた「昭和元禄落語心中」を購入。どの本もサンプルで少し読むことができる。画面はきれいでストレスフリーで楽しめる。かなりいいな。普段漫画は全然読まないが、試し読み、クリックだけですぐ手に入る、すぐ読めてしまうというこのシステムはいかん。結構割引価格で設定されているのでカード破産感覚となる。今気に入ってるのは「おとこ(女偏に男と書いてある)の一生」です。仕事の合間にチョコチョコと。でも読むのを止めるのに苦労する。

なかなか気に入っている。すごいタブレットのハードユーザーなら不満が出るかもしれないが、ネットや書籍を読む程度だったらかなりいい買い物じゃないかな。

趣味の入浴しながらの読書ができないのが残念。防水版を待つしかないか。

赤いカバーのmy Kindle

もっとたくさんのデイジーを摘もう

昨日は仕事納めだった。

なんで時間の経つのがこんなに早いんだ・・・。

今年は法人として新たに変貌していく区切りの年と個人的には意識していた。スタッフの頑張りでとてもうまくやっていけたと思う。自分自身としてもそういう時期じゃないの、と思いながら本を読んでいたら素敵な詩を見つけた。

ロバート・ハリス氏の「アフォリズム」で見つけた。彼はドン・ヘロルドというイラストレーターのエッセイからと紹介しているが、ナディーン・ステアという女性が80代で書いた詩でアメリカではその詩とエッセイの本がベストセラーになった。幾人かの方が訳しているがハリス氏のものが一番カッコいい。それをベースにして自分なりに訳してみる。

 

If I Had My Life Over – I’d Pick More Daisies
Nadine Stair

If I had my life to live over, I’d dare to make more mistakes next time. 
I’d relax, I would limber up. 
I would be sillier than I have been this trip. 
I would take fewer things seriously. 
I would take more chances. 

I would climb more mountains and swim more rivers. 
I would eat more ice cream and less beans. 
I would perhaps have more actual troubles, but I’d have fewer imaginary ones. 

You see, I’m one of those people who lived sensibly and sanely, hour after hour, day after day. 
Oh, I’ve had my moments, and if I had to do it over again, I’d have more of them. 
In fact, I’d try to have nothing else. Just moments, one after another, instead of living so many years ahead of each day. 
I’ve been one of those persons who never goes anywhere without a thermometer, a hot water bottle, a raincoat and a parachute. 
If I had to do it again, I would travel lighter than I have. 

If I had my life to live over, I would start barefoot earlier in the spring and stay that way later in the fall. 
I would go to more dances. I would ride more merry-go-rounds. 
I would pick more daisies

もっとたくさんのデイジーを摘もう

 

もう一度人生をやり直せるんだったら、僕は今度はもっとヘマをやらかすね。
リラックスして、準備をして、この旅よりはもっと馬鹿になるね。

真面目に考えることなんてほとんど無いし、楽しい機会をもっと捕まえるね。

山にももっと登って、もっとたくさんの川で泳いで、
もっといっぱいアイスクリームを食べて、オールブランは控えるね。
多分リアルな困難にはもっとたくさん直面するかもしれないけれど、
取り越し苦労はしないよね。

だってさ、僕はいつもいつも、毎日毎日慎重に、分別をもって生きてきた男なんだよ。勿論、僕にだって見せ場はいくつかあったよ。でも、もう一度やり直せるんだったら、もっと見せ場を作るだろうね。

本当のところそれしかしないよ、ねえ、毎日毎日先のことだけ考えてるような生活の繰り返しの代わりにさ。

僕はどこに行くにも体温計と、魔法瓶と、レインコートと、パラシュートを必ず持っていくタイプだったんだけど、もう一度やり直せるんだったら、もっと身軽に旅をするね。

もう一度人生をやり直せるんだったら、春には、もっと早くから裸足になって、
秋にはもっと遅くまで裸足のままでいるだろうね。
もっとダンスに行って、
もっと、メーリゴランドに乗って、
もっと、デイジーを摘むだろうね。

 

・・・・・・・・・・・・来年はデイジーの年にしよう。デイジー元年。

じゃなくってこっち


 

アフタークリスマス

去年からしている「クリスマスは黄金色のボウタイで!」を今年もやりました。

僕は忘れてたんですが、25日の朝、診察室に行くと机の上に金色の蝶ネクタイが置いてある。おお、そうだったとボタンダウンのボタンをはずし、ゴムの首輪をかぶって装着。スタッフはみんな本当に可愛いが、ぼくは安物キャバレーの客引きにしか見えん。もしくは売れない漫才師、手品師か。

去年とくらべ「おっ、クリスマスですね!」と声をかけてくれる患者さんが増えた。こうやって定着していくんだなぁ。ロッド・スチュワートのクリスマスソングもかけ納めで、混んだ夜の外来後、スタッフがツリーとかを仕舞っていた。

世の風潮か不景気のせいか、季節のこういった決まり事、祝い事が年々簡素化しているような気がするけど、これは寂しい。時間のメリハリをつけること、それで気分をリフレッシュすることは子供のためじゃなく大人のためにある。

来年は季節の祭事をもっとちゃんとやっていこう、クリニックに反映させようと決める。「この忙しいのに院長は勝手に決めるんだからー」とスタッフはあきれるかもしれないが、ここは勝手が身上の我儘院長、見逃してくれぃ!なんのかんの言ってもみんな面白がってやってくれること知ってるよ!

女性がつけるとなぜかくも可愛くなるか?

蝶タイの下についているのはインカムです。

ビデオ撮影

土曜日は外来終了後にビデオ撮影があった。

新喜劇じゃないよ、日本最大級の医療関係者情報サイトであるM3の撮影である。別に僕の偉大な業績を発表してくれるわけではなく(大体そんなものは皆無だ)、今度発売されるある降圧薬の治験に僕がかかわったので、M3にその製薬会社が治験にかかわった医者の一人としてコメントをもらうという場を作ったわけです。4分ほど。

1か月前に医療ライターの方も含めて本社から数人の方が来られて大体のストーリーを決めた。で今度は撮影である。何を喋るかは大まかなセリフも決まっていて、それをプロンプターで流していただけるので、それに沿って自由に喋ってくださいということであった。

僕は本来無口なたちだったのだが年を経るにつれ職業病のようにしゃべることが楽しくなり、特に最近は講義でも結構な時間原稿なしでしゃべれるようになり、しかもそのほうが出来がいい。恐ろしいことだ。で今回もある程度その場の気持ちに即していこうと思っていたのだが、いや実際にプロンプターが流れるとダメね。いかに噛まないようにちゃんと喋るかだけでもなかなか・・・。

外来の診察室で撮影したのだが、広い窓から陽の光が射したり翳ったりで照明に苦労され、また裏の工事現場からトンカチの音が聞こえてきたりで問題点も多かったのだがある時すべてが安定し、3時間近くかかった撮影も後半になって一気に終了した。僕も慣れてきてちょうどよかった。

いや、とても楽しかった。話す内容も納得のいくものだったし、中心となってやってくださったYさん、Kさんはじめ気持ちのいい方ばっかりだったので終始笑いのうちに終了したのであった。

 

外来チーフ、ジェットO嬢:たくさん来られてましたねー、ちょっとしたビデオ撮影だけだと思っていたのでびっくりしました(彼女は予定していた大掃除の一部が延期になりそうだったので少し目が三角になっていたのである)。

僕:そうだろう。なんでも思ったより大変なのだ。

O嬢:台本があったんですか?ちゃんと薬のお話をされてたので意外でした。まるでどこかの偉い先生みたいに!

                                              プロンプター

新喜劇顛末記

新喜劇発表会、じゃなかった、Tクリニックの大忘年会に行ってきました。演劇武者修行。去年と同じスタッフ7人と焼津Gホテルまで。

結論を言うと優勝旗は関西に持って帰れなかった・・・・(涙)。4チーム出たのだが、優勝はTクリニックの受付部門で、確かに玄人はだしの阿波踊り、りっぱ。衣装も音響も大変立派で、あれと同じことが僕たちにできるかと思えば無理だな。

でも今回は前回と違いやりきった感があり、皆さんの受けも大変良かったです(個人的感触)。これはひょっとしたらいったんちゃう?と感じるぐらいい感じでした。その点満足。

そして僕たちをゲストとして特別扱いせず平等に評価採点してくださった皆さんに感謝。これは案外できることではない。

そしてそしてなによりも!このために1か月、忙しい中を練習し、アイデアを出し、フルフォースでやってくれた素晴らしいスタッフを心より誇りに思います。プラウド オブ ユー! みんなあの話が本当に好きになって、すべて終わってからも遅れてやってきた劇を見たことがない当院スタッフのために、打ち上げ後でアルコールも入っているのに彼女のために部屋でまるまる再演したのもすごいと思う。

実際面白いと思うけどなぁ。このまま消え去るにはあまりにも惜しい。巡演希望。デイの家族会でもやろうというプランもあったが、年末、呼んでいただけたらどこでも上演いたします。ギャラは高くないです。道具、持っていきます。是非ご連絡を。僕の希望としたら半年に1回、発表会をやりたい。クラブ活動として演劇部発足。Jet O座長、どうですか?

優勝チームの表彰風景。

最後のリハーサル

新喜劇のリハーサルは順調に進んでいる。

毎回ブラッシュアップされてる気がするし、昨日は喜劇にはうるさいという目利きのT君、Tさんという凄腕MRさん両人の前でリハをしてアドバイスをもらった(いや、観客がいる前でやるのは恥ずかしいもんである)。

で今日は最終リハーサル。

舞台のある某所をお借りして、声がとおるかとか(本番は多分全員にマイクはない)、実際の舞台の大きさを想定して動きのチェックを行った。離れてみんなのやっている舞台を見ると、自分が一緒にやっている時と感じが全然違う。でも思ってるより新喜劇ぽっかった。おもしれー。大人の学芸会やね。

昨日の両T氏のアドバイスで、流れないでギャグを一つ一つちゃんと決めること(やってるとストーリーをこなそうとして、ふぁーと過ぎてしまうのだ)を意識できるようになり、なかなかメリハリがついた。何回か見てくれているスタッフのH姉さん、ピュアーNさんからも「すごく良くなった」とお褒めの言葉をいただいたし、これでこけたとすると悪いのは我々でなく観客なのである・・・・ってことにしておこー!

みんなセリフ忘れるなよ!(僕は当日の突然のアドリブで相手役がどう応えるかが楽しみなのである。舞台監督のジェットO嬢の怒る顔が眼に浮かぶ…楽しみだー)

「なんでやねん!」と言ってコケルところ

 

 

官能の勉強

毎日車で通勤している。

大体トータル80分くらい車に一人でいるわけだ。西宮から通っているというと「大変でしょう」と言われることもある。

そうかな?

確かに飲み食いの機会があるとちょっと不便なこともあるが、昨今アルコールは飲みませんと言って非難されることもない。僕もほしいと思わない。みんなで移動という時が困るくらいで大概どうってことない。ゆえにまさに車は僕の足状態なのだが、単に便利さだけかというとそうではない。

 

車に乗っている時何をしているか?

90%以上は音楽をかけている。でも集中して聴いていることはあんまりない。BGMであって何かを考えている。仕事のことが多いけど、それ以外プライベートな考察事項もけっこう多い。

1000年も前の宋の時代から三上といって想念を遊ばせ、いい考えが浮かぶのは「馬上(ばじょう)「枕上(ちんじょう)」、最後は厠(かわや)の上とかいて「厠上(しじょう)」ということになっている。この3つは副交感神経優位な状態のように思われる。車はまさに馬上でリスニングルームというよりメディテーションルームなんだな。

が、言いたいのはそういうことじゃない。

車から見る景色と音楽がぴったり合う時がある。音楽関係なく、高速から見える夕焼けの、雲の形の美しさに見とれるときがある。うまくアクセルワークがあった時に、あの混乱している阪神高速の車の群れから野生動物のように抜け出ることがある。少し窓を開けた時に過去を思い出させるような、何かの香りをかぐ時がある。

こういうのはみんな官能を刺激しているのだ。

普段の生活で、案外こういう刺激はないのです、僕の場合。あなたはどうか知らないが。

 

車の運転は僕の場合、官能の勉強の場であるト。これはメディテーションにもつながっとるわけだ。毎日のこの時間がないと僕はかなり違う人間だったかもやしれぬ。

まっ、車と言え侮れないね。

昔すごく乗りたかった車