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副腎疲労症例検討会

IMG_1465この週末は東京で、「第1回副腎疲労症例検討会」に参加してきた。副腎疲労adrenal fatigueの第一人者である本間夫妻の主催で、10名強のクローズドな勉強会である。参加者は全員発表、他者の発表に一言も意見が無いと次回から参加資格なしという厳しい規定のもと、準備の段階でこっちが副腎疲労になりそうだったが、なんとか大きなドジもなく済ませてきた。

会場は「東京アメリカンクラブ」という、この会が無ければ一生足を踏み入れなかったであろう会員制のクラブで、前夜祭の飲み会からそのオシャレさに感動ものである。ロシア大使館の隣というのがちょっと妙な気もするがそうでもないか。

抗加齢医学の夏の合宿もそうだけど、こういった会に来るドクターやパラメディカルの方の、その強者度合いには感嘆する。スケールでっけぇ。仕事のレベルの高さ、性格の良さもさることながら、やりたいことに対する迷いの無い執着の強さが素晴らしい。知りたい内容の検査なら結構高額でも患者さんに無償でやっちゃうというのは普通で、新しい施設の家賃2000万(月に、だよ)でもやるとか(借金は男の甲斐性!)、情報を得るためにはクリニックを休んで頻回にアメリカにいくとか、ちょっと普段僕の周りにはいない強の者ぞろいでなかなか痛快。しかも男女とも結構おしゃれ。このような方々がいるんだと思うと気が楽になる。

副腎疲労の検査自体はかなり複雑なものもありまだ勉強が必要だが、こういったものを自分の武器にしていくのは楽しい。副腎疲労や抗加齢医学関係の知り合いはいずれ日本の健康保険制度が破綻しても自由診療でやっていけると思っている人達で、こういった気概があるから楽しそうなんだろうな。いいことだ。ブツブツ日常の不満ばっかり言っているその辺のおっさん医者より100倍素敵であります。

この会の発表は実際結構プレッシャーだったので今はかなり心やすらかで(なんか前もこんなことを書いてたな)、これからやりたいことのプランもどんどん出てくる。まぁしばらくこのフリーな気持ちを楽しもう。どうせまたなんか出てくるだろうし。

 

ホームページ リニューアル

ikeoka.n

ホームページを変更した。夏らしい感じになったなぁ。これはホームページ本来の意味のもの(つまりウェブサイト全体ではなくブラウザを起動した時に表示されるウェブページのこと)を変更したので、サイト全部に手を入れたわけではない。今取りかかってるのだけど遅々として進まず。しかし6月中にはリニューアルしたいと思います。

このブログもそうだけど、クリニック、というか法人のウェブサイトは開設して10年になる。おお、もうそんなになるかねぇ―。始めたころ、まだクリニックで持ってるところはとても少なく黎明期であった。ドメインで .com を取ろうと思ったらもうすでに登録されていて、その頃中田英寿(ヒデね)選手のnakata.net がちょっと話題で、僕も好きだったので登録可能だった ikeoka.net にした。 .com は商用ということだし、ネートワークの意の .net はまぁよかったな。

何回か大幅リニューアルをしているけど、基本的には素人のスタッフの手でやっている。法人のIT関係を一手に引き受けてくださっているelse one のイッシー社長と椿さんにはいろいろ手助けをしていただいているが、ベースは素人の手作りでごんす。プロに作ってもらったシャープなものより我々が直接考えて作った方が見た方には法人の感じがよく伝わるんじゃないかと思っている。

ブログも10年だなぁ、毎月よく続いたよ。月に10以上書いた頃もあったのでびっくりするが、サイトを見る方(患者さんだとか抗加齢に興味のある方、仕事でつながりのある方など)に僕がどんな人間か興味がおありであれば少しでも役に立つかなと思って、学術的なことはあえて(あえて、ね)あまり書かないようにしている。もっと医学的なことを書いた方がいいというご意見の書き込みもあったのだが、そんな情報は今どこにでも手に入るしねぇ。

慈恵医大血管外科の大木隆生教授から直接書き込みを戴いたことがあった。彼の「外科医は世界一のお金持ち」という文章(好きなことをやって感謝していただいている外科医の僕はお金以上の素晴らしいものを得ている、生まれ変わってもビルゲイツより外科医である大木隆生になりたい)を読んで感動してブログに書いたのである。そしたら直接教授から真摯かつ情熱的な書き込みを戴いてびっくりしたのである。今彼はやや逆風とでもいう立場にあるようだが応援したい気持ちになる。

2009年に新型インフルエンザに罹患した神戸高校の生徒を僕の友人が診察したこと、東日本大震災の際、高校の同級生である福島第1原発の吉田所長からの同級生へのメールのことなど、ブログに書いた翌日にはテレビ局から電話がかかってきて、僕のsmall brog でも間違いなく世界に発信している world wide web なのだ、いい加減なことは書いてはいけないと強く自戒したのである(といって内容が特によくなったわけでもない)。

これからも書きたいと思ったこと(つまり僕に関して知っていただいたら嬉しいというようなことだ)を書いていこうと思う。誰も見てないかもしれないけど、まぁその時はその時だよ。

ナイスメダル!

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先日上のメダルを戴いた。4月1日にクリニック近くの路上で女性を人質にとって暴れまわる暴漢を一本背負いでしとめた功績に対して戴いたのである。私もまだ捨てたものではない・・・・・・・

 

うそだぴょーん。

それほど華々しいものではなくて、15年間まじめに(でもないけど)、大阪府警交通機動隊の産業医として警察職員の健康管理と環境衛生の維持に尽力し警察運営に多大な貢献をしたため(これは感謝状の文面)戴いたのでした。パチパチ。

もうそんなになるか、と素直に驚く。僕担当の医務官の方も何代も変わったのだけど、みんな本当にいい方ばかりで、今でも年賀状のやり取りをしている。僕は大学病院時代、某地区の自衛隊病院にかなり長期間バイトに行っていて、そこで何回か非公式に入隊(大学をやめて自衛隊に入るってことね)を勧められたことがあるのだが、どうも僕の心の中にこういった組織に対する親和性がある気がする、日頃の軟派な言動からは想像できないですけど。

制服、アーミー、男社会、というのはなんとなく刺激されるのである。僕だけじゃなくって世に警察小説が人気があるのは、男性にこういったものにひかれる要素があるからじゃないかなー。月に一度本部に行って制服を着たたくましい皆さんとご挨拶をするのはなんとなく楽しい。日頃女性社会(医療介護の世界は完全にそうである。看護師さん、クラークさん、ヘルパーさんなど)にどっぷりつかってるせいもあるかもしれない。実際に務めてみるときっといろいろあるだろうけどねー。他人の芝生は緑か。

 

ま、それはともかく、・・・・

「これを貰えるってことは、交通違反は何度してもいいと。スピード違反無制限オッケーということで」

「いや、そんな。御冗談を」

「車のダッシュボードにこれを置いといたら駐車違反はまずないと?」

「いや、そんなことないです。絶対やめてくださいよ!」

何だ、つまらない。ってことはない。これ以上やると剥奪されるかもしれないから止めとこう。有難う御座いました!

 

コウノメソッド

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あぁ、日々がぶっ飛んでいく! もう1月も25日である。仕事やなんやかんやに追いまくられていたのだよ。しかし悪くない。忙しいうちが花だろうぜ、きっと。

このところ患者さんに認知症の方が増えてきている。これは昨年コウノメッソドの実践医となったせいだ。コウノメソッドというのは名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生が打ち立てられた認知症の診断、治療方法で、専門医でなくても臨床に応用することができる。

認知症の治療は難しい。今まで外来でなぜうまくいかないのか、治るというのがそもそも無理なのか、デイサービス利用ですごく改善される方がいるのは認知症でないのか etc、なにかとフラストレーションの多い領域であった。そんな時コウノメソッドの存在を知り、勉強させていただいてその効力に驚いたのである。

魔術ではない。特徴は、保険適応のある認知症治療薬の使用量や選択を彼の経験からはっきり示してくれたこと(治療が失敗するのは殆どが過量なため)、介護者が困る周辺症状(幻覚や易怒、アパシーなど)を正すことを最優先においていること、顧みられていなかった古い薬剤やサプリメントも積極的に使用すること、などであろうか。 当たり前じゃないと思うかもしれないが、これらのことを痒いところに手が届くがごとくすっきりと教えてくれるものはなかった。

医療者よりも実際に困っている介護者の間で名が知られているのも、その治療法がいかに家族を含めた介護者を助けているかという証拠だろう。僕はクリニックのHPでもコウノメソッドのことを記載していないが、河野先生の本やHPから捜されて受診される方が増えている。

認知症の方が来るとワクワクする(申し訳ないが)。とても興味があるし面白いのだ。少なくともご家族の負担を取る程度の改善は半分以上の症例で出来ている気がする。著効例の経験も少しずつ増えてきた。外来の時間がかかるのは少しつらいがしかたなかろ。

これからの僕の臨床のテーマは「認知症」と「サルコペニア」だと思っている。この2つは大いに関係があるし、僕の抗加齢医学のメインテーマである「男性ホルモン」と「運動」にも大いに関係があるのだ。

まぁ、これが1年の初めの宣言といたします。

 

 

 

まっ、たまにはいい話もなくっちゃね。

賞状

最近のグッドニュース。今年で3回目の発表となる「日本通所ケア研究大会」において、当法人からの発表が最優秀発表演題に選ばれたのである。・・・素晴らしい!でかした!である。

内容は認知症にアロマテラピーが有効であるとの文献から、当院の認知症対応型デイサービスで半年にわたりアロマディヒューザーを使用、アルツハイマー型認知症の利用者さんの認知機能と周辺症状がどう変化したか調べたものです。結論は認知機能は変化なかったのだが、これは保たれていたともいえる(残念ながら対照群が無い)。周辺症状はやや減少か不変というところ。アロマ前の認知機能と嗅覚は相関するが、結果は嗅覚とは無関係のようであった、といった内容である。

当院には抗加齢医学会認定指導士が鍼灸師、介護福祉士、PTと3人いて、彼らを中心に僕を含めて6人が月に一度、仕事が終って午後9時過ぎまでミーティングを開いている。今年の抗加齢医学臨床データ報告会で好評だった「テストステロンと顔の縦横比の実証」もここから出たし、今回の演題もミーティングから生まれた。

僕にとって嬉しかったのは、今回のデータはあまりぱっとしないので発表は見送ろかと言ったら、彼らが何とかカッコをつけて発表しましょう、いけますよ!と押してくれたことであった。

発表者であるデイサービスチーフ O君とデイスタッフの頑張りが素晴らしい。そして本来専門の内容ではないところでも興味を持って取り組んでくれる向上心の強い抗加齢ワーキンググループの面々に敬意を表します。一つのクリニックでもここまで行けるという限界をどんどんあげていこーぜ。

セミナー連発

daeki

10月に入って日曜、休日を利用したセミナーが東京で2週続いてあった。・・・許してほしいです。

最初のやつは「唾液ホルモン検査と評価、総合内分泌学マスタークラス」というやつで、トップクラスの専門家、Vanita Dahia先生の内分泌の講義が朝の9時から午後5時まで2日間にわたって休みなく続く。通訳付き(これは良し悪しという感じあり)。唾液でホルモンを測定することの利点は簡単ということ以外に、血清では多くのホルモンが蛋白と結合していて実際に活性があるホルモン値を測定出来ていない場合があるのと違い、ダイレクトに活性分画を反映するということがある。それの推移も測定しやすい。話を聞いているうちにいろんなアイデアが浮かぶが、実際にやるとなると保険が効かないという最大の問題に直面する。これは自費でOKという抗加齢関係の患者さんのみに適応するか、クリニックの予算から研究費を捻出するか、であるね。

抗加齢臨床データ報告会の仲間で、僕が開業しながらでもリサーチはできるし楽しいよとポロっと漏らした戯言をきちんと受け止めて着実に成果を上げておられる中嶋孝哉先生がゲストスピーカーで喋られる。彼のペーパー「テストステロン補充療法ーテストステロンエナント酸エステル注射における唾液中男性ホルモンの変動について」は本年度の日本性機能学会・学会賞で、僕とは出来が違うのだ。晩御飯を二人で食べようとしていたら主催者さんの好意でDahia 先生御一行と一緒に食べることになった。オーストラリア人3人、カナダ人1人、日本人3人は当然和食の店に向かい今日のセミナーの反省会となる。みんな大変真面目でした。

翌日は台風19号が東京に向かっているのでセミナーを最後まで受けられるかしらんと考えていたら、大阪で仕事中のケアスタッフから大阪は午後4時にJRがすべて止まりますという連絡が入る。残念だが2つばかり単元を残して帰阪する。非常に有益なセミナーでした。何らかの形でこれからの仕事につなげよう。

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翌週は土曜日に以前某メーカーのアイデアで他のクリニックと共同でしたリサーチをペーパーにすることについての打ち合わせ。初めてお会いした新潟の水野先生は非常にアクティブな方でした。

翌日は東大で「第1回サルコペニア・フレイル研究会」に出席する。かなり前に告知があったのだけど、これからの開業医の主戦場は認知症とサルコペニア・フレイルと思っている僕はすぐ出席を申し込んだのであった。立ち見が出、抄録が足りなくなるという白熱し盛り上がった研究会。ほとんどが大学の研究者で成因から介入方法まで、up to date が一望できたけどまだまだ途上という感じあり。個人的にはエコーで筋肉厚測定というノウハウが分かったのが収穫。これは僕とこでも出来るな。会長の京都大学、荒井教授が「構想した時期はまだフレイルという言葉が出来ておらず、サルコペニア・虚弱研究会でしたが、これではすぐつぶれてしまいそうで・・・」と笑いを取る挨拶をされました。その日は最終1本前の新幹線で帰阪する。

疲れ知らず、というわけにはいかないがなかなか楽しかった。まあ忙しいうちが花でござる。

檻を組む

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半年続けた筋トレも、もうワンランク上がることになった。ダンベルが片手に持つのは危険な重量になりつつあるので、バーベルにランクアップすることになったのだ。

ふーーん、バーベル…と思っていたら、いるのは単にバーベルだけじゃなかったのね。拳上した時の安全性のため、四角い檻のようなもの(パワーラックという)の中でバーベルを上げ下げするのだ。知らなかった。移動するフックがついていて、バーベルを置く高さを自由に調節できる。もし落とすようなアクシデントがあっても安全に支えられるようになっている。よく考えられているのね。

ラックは分解してクリニックに届けられたのだが大荷物であった。休みを利用して組み立てたのだが、トレーナーの武ちゃんがいなかったら出来たかどうか。

完成したパワーラックはスタジオの中央に鎮座し、なかなかの迫力である。一本、筋がとおった気がする。落ち着くべきところに落ち着いた、臍ができたような感じ。何か語りかけてくるようでもある。「こいつでバーベルを使うと筋肉を思いっ切り追い込むことができますよ!」と武ちゃんも嬉しそうである。

パワーラックを使うのは今のところ僕だけだ。しかしここから何か生まれてきそうである。そう予感させる何かがあるな。

 

Something that makes me smile

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その1)

いそいそと男爵(芸名)が院長室にやってきた。

「院長!久しぶりにいいニュースですよ」 「ふーーん(疑わしげ)、なに?」「うちのパワーデイサービスが平成26年度事業所評価加算適合事業所に選ばれました!やったー!」

それはめでたい!事業所評価加算というのは介護予防の方を対象に1年間デイサービスに通われてちゃんと効果が出たという国からのお墨付きである。ちゃんとしてるから利用料にちょっと加算していいよ、ということである。これが施行された年からうちのデイサービスは認定されていたのだが、昨年はなんと駄目だったのである。それがカンバック!である。

ちなみにこの加算を得ている大阪府の事業所というのは今年で約130。府全体のデイサービスは約2000あるから7、8%というところである。我々の城東区ではうち以外1か所だけである。大阪府全体でも複数年獲得しているところは非常に少ない。素晴らしいじゃないか!スタッフのみなさんの誠実な努力のおかげである。 I proud of you .

 

その2)

block

今朝も6時45分から筋トレがスタートした。考えたら去年の7月から週2回のペースで、学会と正月に少し日がずれたくらいで規則的に継続している。前書いたブログをみると、30kgのウエイトでスクワットをするのが目標の一つとなっている。

それが、なんと!今日は22.5kgのウエイトを左右に持って、つまり45kgで10回スクワットができたのである。写真にあるパワーブロックという重量調節ができるすぐれもののダンベルの、プレートを全部使った重さである。それには僕のトレーナーであり師匠である武ちゃんも、「今日はいい日だ、予想よりかなり早く来ましたね!」と喜んでくれた。

思ったより苦労なく出来た。これはフォーム、呼吸、速さ、リズムという、Big 4がちゃんと出来つつある証拠か。 去年の7月に僕はスクワットさえまともに出来なかったことを考えると、オーバーでなく夢のようです。

身体は鍛え方によっていくらでも進歩するということが身をもってわかった。それとともに、何もしないで衰えていく体を持て余している人々をみると、いろいろなやり方があるぞ!頑張ろうよ、と思う。でもあまり理解されないんだな。トレーニングは食事療法とともに、最も有効でリーズナブルなのに実行されにくいものなのだ。目覚めよ!

 

 

死ぬまで りくじょうぶ

たすき

「いけおか だいじょうぶ?」、じゃなかった「いけおか りくじょうぶ」?? この妙なものはなんだ?

これはねー、たすきです。わが法人の誇る陸上部が来たる2月2日、八尾市民大会駅伝競走大会(長ったらしいが正式にはこうなる)に出場するので、名ばかりリーダー、「男爵」の奥様が渾身入魂で製作された、ソウル ツー ソウルのたすきであります。

一昨年位からジョギングを趣味とするスタッフが集まって、時々仕事が終わって夜の大阪城公園を軽く流した後ビールを飲んで解散という魅力的なことをやっていた。各々市民マラソン等に出場していたのだが、今回精鋭が結集し、初の駅伝大会出場となった。

陸上部は法人の広報誌に「Born to run ! 走るために生まれた!! 」というガセ記事を載せたところ結構注目されるところとなり(クリニック周辺でも走っている人が多い)、デイサービス送迎車運転中で停車している時、「走ってるんですか?」と声をかけられたりしている。

ある時、広報誌を見て、娘さんを一緒に練習に参加させてほしいというお母さんから電話があった。電話を受けた男爵は、これはいいマネージャーができたワイとほくそ笑みながら「どれ位走られるのですか?」と訊いたところ、10数回フルマラソンを完走されていることが分かった。当陸上部でフルマラソンの経験のあるのは2人で、他はほぼ素人なのである。当陸上部の入部条件の第一は「足が遅いこと(少なくとも俺より)」なのである。涙をのんでお断りした。

そんなへなちょこ陸上部が、どういうわけか駅伝に出ると張り切っている。全員顔を黒く塗って、仮想山梨学院大学駅伝部で行くらしい。史上もっとも足の遅いアフリカ軍団である。院長!たすきの裏に何か書いてください!とのことなので「18 till I die  死ぬまで18歳 !」と書くことにした(村上春樹氏のトライアスロン用バイクに書かれているね)。ブライアン・アダムスの曲である。みんな!18のつもりでいけ!死んでもいいぞ!

座長の弁

楽屋舞台わき

田中消化器科クリニック@静岡の大忘年会に、恒例の吉本新喜劇を引っ提げてスタッフ9人で興行を行ってきた。演芸会に参加は3年目、新喜劇は昨年に引き続き2回目のリベンジである。

前回の反省をもとに(何か反省したっけ?)、今回は鉄板の学園ものでアタック!不登校の学生が久しぶりに登校してきたが(アマゾンで宅配で来る)、実は彼は禿げに悩んでいて鬘をかぶっている。ハゲが不登校の原因だったのだ。そこに怪しげなサプリ屋さんが登場し奇妙な薬を内服させるがはえて来ない。しかし彼は「はえてます!きてるー、きてるー」と。彼がかぶっているアマゾンの箱を開くとそこに大量の胸毛が!「そこかっ!」

結論から言うと、今回も期待したほどのお笑いは取れなかった。各場面には抗加齢医学の話題を加え、誰かに似ている・・・という人物も登場し、楽屋落ち満載だったのだが、座長は考えるにそこが今回の作戦の(ささやかな)ミスだったのではなかろうか。我々は田中消化器科クリニックというと完全に抗加齢医学会つながりのため、宴会に来られている方々(130人!)はこういった事は共通認識としてご存じであるという誤解をしていたのだった。田中消化器科クリニックは内視鏡における静岡のリーダー的存在であり、どちらか言うと抗加齢関係の方は少なかったように思われる。わからない楽屋落ち・・・ここだ、問題は。きわめてマイナーな楽屋落ちほど面白いのに。

僕はあの優秀且つ実直なヘルシーパスの田村社長の偽物役で、メルシーパスのダムラーという、きわめて胡散臭い人物を演った。個人的には実に気に入っていて、終了後もヘルシーパスの方から「田村は喜んでいましたよ!」という暖かいお言葉もいただいたのだが、本当に失礼しました。

しかし楽しかった。この忙しい11月に外来終了後遅くまで何回も練習した外来、介護のスタッフのみんな、ゲストスター、エルスワンの石田アマゾン社長、そして参加しないでも劇を見て意見を述べてくれたスタッフのみんなに心より感謝したい。

会場に向かう前の会話

外来チーフO嬢「あれだけ練習したこと、みなさん判ってくださったらいいですねー」

私「あのさ、練習したなーって思わせるのってなんかカッコ悪いじゃない?来る前30分間だけやりましたって感じで、さらっといって笑わせるほうが粋だよ」

O嬢「きっと本当にそう思われますよ、全然やって無いなって」

うーむ、そう思われたのなら切ないな・・・

藤翌朝部屋から見えた富士山

Wow!!忘年会~1