月別アーカイブ: 2007年7月

ウォーキング・スタイル

 今日仕事場について車から降りようとしたら「いってって!」と急に右足、左肩の痛みが。札幌では全然なくて完治したかと思っていたのにな。慢性の腰痛の90%は心因性である、ということはこれって…登校拒否?

 午前中、超忙しく、なんとなく気がまぎれていたが痛みは変わらない。こんな場合僕には選択肢がいくつかあるが、いつも月曜日にしていた鍼灸は担当のO君が歯痛のため歯科医に行くということで×。後はパワリハか痛み止めを飲むか、それとも・・・と思っていた矢先、アロマセラピストのO嬢が「先生、アロマをお受けになりますか?」言ってくれた。グーード・タイミング!忙しいかと思って気を使っていたんだよ。有難う、とニコニコしながら久しぶりにアロマセラピーをうけた。

 いつもは始まって5分ほどで完全に熟睡するのだが、今日は昨日よく寝たせいもありいろいろお話ししながら受ける。いつも思うのだがO嬢は非常に歩く姿がいい。それって意識しているの?と訊くと、一応背筋をのばすようにしている、信号待ちのときも足の内側をそろえるように意識して立つ、わたしはO脚だから(そんなことないでしょ)ということであった。だろうなー、ぼくは歩く姿、立ち姿のかっこいい人には必ず同じ質問をするのだが、全く意識していませんという人は一人もいない。格好良く歩く人は必ず意識してそうしているのだ。普通に歩くと人はどうも自然に格好悪くなるようだ。猫背とかとぼとぼ歩くとか。

 歩く姿は社会に対する意識を現してるように思える。僕はもともとどうしようもない歩き方なのだが、こうなった以上何が何でも格好良く歩いてやるぞと心に決めた。と決心してから1分もしないで意識がなくなっていたのだが。おかげで痛みは消えました。サンキュー。

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まっ、こうね

学会発表

 パワーリハビリテーション学術全国大会 in 札幌が終わりました。いやー、充実していましたが、ここに至るまでは忙しかったな。みのもんた状態です。今回の大会はパワーリハビリテーション大阪支部長になったので色々本部の人、他の支部長との顔合わせに加えて、何年ぶりかで自分で演題を発表することもあってここ1週間、頭の中はパワリハ1色(でもないか)。しかしアンチ・エイジングとパワリハの接点ははっきりわかったし、これからの進む方向が、霧が晴れて山頂がくっきり見えたように思います。

 久しぶりの発表はとても楽しかった。大学病院時代から僕は学会が好きで、会場が大きいほど、聴衆が多いほど、質問が多いほど燃えるタイプです。人前で話す機会は開業してからも結構ありましたが、学会発表は10年ぶりくらいですかね。しかし内容も突かれるところはあまり無いと分かっていたし、会場も小ぶりで、なんと言うか全く原稿無しのフリーハンドで話したのですが、全くあがらず心拍数も全然変化していないのは自分でも驚きでした。

 1週間の突貫工事でまとめたのですが、まともな質問も2人の方にうけたし、座長からも好評で「続編を期待します」と言われ、会場の外でも「名刺をいただきたい」と言われ名刺を交換させていただいたりとまあ好評であったようです。あっ、タイトルは「パワーリハビリテーションと鍼灸治療の相乗効果」です。パワーポイントはホームページにアップしときますので興味のある方は見てください。

 学会に行くとこういう場で発表しようとちゃんと考えて日々働いている人に会うことが出来てとても刺激になります。アンチ・エイジングと関連付けている九州の加倉先生、心臓・呼吸リハビリテーションに革新的な方法でパワリハを取り入れている山口の大多和先生とお知り合いになりとても刺激を受けました。井の中の蛙はイカン。両先生も言われていましたが、自分の成績を引っさげていろいろなところで他流試合をすると考えがどんどん広がっていきます。

 うちのスタッフもどんどん外に出て行って欲しい。小さくかたまらないように。今までも言っていますがもっとお尻をたたかなくっちゃ、と思う大会でした。

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こんな感じ

オン・ダイエット

 今日面白い資料を見ました。日本各県におけるBMIが25%以上の人の比率ランキング。男女ともNo.1は、な、な、なんと沖縄です。あの有名な「沖縄プログラム(沖縄の長寿食を紹介したアメリカのベストセラー)」はどうなったんでしょうか?本土に近づくとろくな事が無いですね。男性は46%の高率で、だいたいどの県も男性が女性より10%程度多い。少ないベスト3、女性版は、なんと!東京、大阪、京都というアーバンな結果でした。アメリカでも大都市ほど肥満している人はいませんが、それと同じね。

 実は僕は肥えやすい。で、一時患者さんに勧めることもあってダイエットを試したのですが、1番有効なのは九州大学考案のBoocs Dietです。Brain Oriented Obesity Control System(脳指向型肥満治療システム)の略と大層なことになっていますが、簡単に概略を言うと、①夕食は好きなだけ食べる。アルコールもOK。②朝はお腹が大きいので野菜ジュースかフルーツのみ。③お昼はサラダと野菜ジュースのみ(ここが難関、でも晩飯は好きに食べられると思うと我慢可能)。以上。仕事をしている人は実行しやすい。これは大概の人がちゃんとやればぜーーーたいやせる。保障つき。

 今の僕は①②おなじ。③は玄米ご飯と納豆、サラダに変わっていますが体重は増えません。アルコールが以前の100分の1になったのも大きい気がする。犬の散歩やゴルフ、パワーリハなど運動の機会が増えたのもあるか。でも晩御飯は人の1.8倍くらいは食べます。甘いものも結構食ってるしなー。でもいつでも痩せられるという余裕あり。

 僕もそうですが、人によってダイエットは簡単です。何のために痩せるのか、欲望を明確にすべし。なんとなくはだめよ。

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しんどいのはだめ

遊びは真剣に、自分の実力はクールに判断

 今日は大学病院時代の同僚、後輩とゴルフに行きました。またかよー、しかしこれは運動と精神修養を兼ねた、私にとって最終ライフラインに相当するものに近くなっているので許してね。まっ、スコアはおいといて。

 同じパーティの後輩T先生にはいろいろ教えられることが多い日でした。彼はとてもゴルフが上手で効率的に努力もされていて、そのほうのアドバイスもとても僕にとって有効でしたが、それ以上に2つ心に残ったことが。

 ゴルフは野原に小さなボールを打っていくのでいろいろな状況が出てきます。こういった場合にはどのようにペナルティーが付くのかとか、いろいろな状況を想定してルールブックがあるのですが、実際のところ僕レベルでは友人やキャディーさんに教えられて、はいはいと言われたとおりやっています。今日ちょっと判断に困る状況が出てきてキャディーさんの判断にT先生は抗議しました。キャディーさんは譲らない。昼食時にゴルフ場のそれらしき人物が出てきて援護するのですが結局最新のルールブックによればT先生が正しかった。ちょっと険悪な雰囲気にもなったのですが彼は正しいことは正しいと全く譲りませんでした。これは立派です。遊びだからいいじゃないというのはある状況ではいいかなと思いますが、競技としてとらえるなら、遊びこそ真剣にやるべきで、それでこそやる意味がある。

 もう一つは、彼はもともとイケイケのタイプなのですが、ゴルフで学んだこととして自分の実力相応に高望みをしないでワンランク落とす戦略を仕事でもとるようになったということ。ゴルフはプロしか出来ないことをつい自分もやりたくなって結局自滅というのが多いのですが、そこはクールに刻む、レイアップ、1打は捨てて次に打ちやすいところに持っていくことに専念するという大人が結局成績がいいのです。仕事も同じように考えている。これも立派。僕はゴルフ同様仕事でもビッグ・ピクチャー(大風呂敷とも言う)を好む傾向無きにしも非ずで考えさせられました。

 というわけでいろいろ楽しかったのですが、T君、「だましたったー」と笑ってないかな。そういうなかなか食えない、大人のいい男です。

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雨も降りました