12月になって外来の受付ではクリスマスソングを流している。
去年はマイケル・ブーブレ君だった。これ!と決めてからアルバムがグラミー賞をとったりして、ワタクシの耳の確かさが証明された訳ですが、今年はロッド・スチュワート御大と決めた。ロッドだぜー、悪い訳ないじゃん。
ロッド・スチュワート氏は僕の心の中で確固たる地位を占めているアーチストです。アメリカに渡って「セイリング」をヒットさせる以前の(もちろん最近のアメリカンソングブックをヒットさせている渋い泣かせる系オヤジは論外だ!だいたい聴いてない)やんちゃでサッカー好きなイギリスロック小僧が僕のロッド君で、「ガソリンアレイ」「エブリピクチャー・テルズ・ア・ストリー」「ネバー・ア・ダルモーメント」と言ったところはいつ聴いてもすっと心に入ってくる、しかも元気になるという特効薬的存在のアルバムです。特に「ネバー・ア・ダルモーメント」は僕の18歳時の一生消えない輝くモニュメント的なアルバムだ!!詳しくは省くけど。ロックアーチストになるならロッド・スチュワートになりたい!だってすごく毎日が楽しそうじゃない、どう見たって。
で、初めてのクリスマスアルバムということで、久々に聴くロッド!とワクワクしながらプレーヤーをオンにした訳ですが・・・・うーん、アレンジがデビッド・フォスターという鳴り物入りの割にすごく平凡じゃねー?原曲そのままだなー、クリスマスソングだからそれでもいいのか、と肩すかしを食らった思いだったのですが、何よりもロッド!どうした!?というくらい声が出ていない気がした。アルバムジャケットを見ても「老けたなー」という感じはいなめないが・・・うーん、淋しい。老けるなよっ!
かなりテンションが下がり思わずこれからの自分のいく末も考えちゃうくらいですが(ロッドは僕より10歳年上)、そんなはずはない!とロッドのことをいろいろ調べていたら12年前に(56歳)甲状腺癌で手術をし、それから高音が出なくなったので歌唱法を変えたということが判った。
・・・・・・・・・そうだったんだ、ロッド君。アメリカンソングブックもそれでなのね。ゴメン。そう思って聴くとかなり深い思いがこもった歌声に聞こえてきたのである。勝手なもんだ。で、今の時期、こればっかり聴いています。馴染むとなんだかすごく好きになってきた。あきれるな。でもなかなかいい曲が入っとるわいというのも気がついた。
全米初登場3位だったそうで、さすがロッド、威光は衰えていない。タイトルの「メリークリスマス、ベイビー」はブルース・スプリングスティーンの方が好きだけどね。
でもやはり若い頃のロッドの写真を。楽しそう!