プレゼンの達人

先週の土曜日、城東区、旭区、都島区、鶴見区という4区の開業医と、基幹病院との間の糖尿病を中心としたネットワーク DM net ONE (ONE = Osaka North East) の会がありました。今回は糖尿病と高血圧がテーマで、僕もクリニックで行った小さなスタディの結果を話させていただいたのですが、メインであった勝谷友宏先生(大阪大学・臨床遺伝子治療学・特任准教授)の講演がとても面白かった。

 

高血圧の治療について、基礎から臨床までカバーしてわかりやすくお話されたのですが、印象に残ったのは話の内容もさることながら、その話術、プレゼンテーションの技術です。「ムーブ!」に出ていたコメンテーター、ジャーナリストの勝谷誠彦氏(色つきレンズの眼鏡をかけた短髪でよく怒っている人)はお兄さんだそうで、血筋でしょうか。話のメリハリ、ジョーク、良く出来ていて全く退屈しない、もっと聞いていたいとさえ感じさせるような出来でありました。

 

医者のプレゼンというのは勿論内容が第1ですので(なんでもそうか)、話す技術、表現方法はあまりとやかく言われない。有名な教授でもびっくりするくらい退屈な人もいたりするのですが、やはり人に判っていただくのが目的なのでこれではいかん。ある程度エンターテインというか、ぐっとひきつける魅力を発揮するテクニックを考えるべきでしょう。

 

基本的に場慣れ、場数を踏むことが原則だとは思います。話慣れてるなぁというのは強い。しかし思うに、基本はその方のキャラか。プレゼンがうまい人がその場を降りて、実は退屈な人だったということはまずありえないわけで、まずは面白い人間になること、これが最低条件だと思います。そして発表の内容に関して圧倒的な知識と自信を持っていること。そこから出る余裕ね。

 

というと結構ハードル高いよなー。今週末に東京の抗加齢医学会のセミナーで話すことになっているのですが、急に人間、変われるわけないし。内容に関する十分な確認か、まず。面白い人間になることはぼちぼちね。

 

お兄さんの方です。

プレゼンの達人」への2件のフィードバック

  1. segawa

    先生こんにちわ。いつも楽しく読ませていただいております。

    今回はプレゼンテーションの話題でしたね。先生の声は張りがあり、イキイキとされているので、聞いていると元気が出ます。きっと素晴らしいプレゼンテーションになりますよ。

    21日は東京にいらっしゃるとか。お忙しいことと思いますがブログを楽しみにしておりますのでぜひぜひ更新してくださーい!せがわ

    返信
  2. 着ぐるみ院長

    お久し振りです。お元気そうで何より。

    どうもお褒め戴いて恐縮です。声って大事ですよね。その人の
    気持ちや性格がかなり表現されていると思います。僕はとりあえず
    内容が無くても声だけは、とせこく思いボイストレーニングの
    真似事みたいなのをやってみたりするのですが、いやーまだまだです。

    ブログを書くのは好きなのですが本当に時間がとりにくくなってきつつある。でも気持ちの整理のうえでも続けたいと思います。
    これからもよろしくね。

    返信

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