連休に元々休みの火曜日が加わり、僕は3連休でした。といってもどこかに出かけるわけでもなく引きこもり状態だったのですが、おお、さすがに休みでがあったぜ!と思います。
大体昔は休みの時に出かけないと人生を無駄にしているような気がしたのですが、此の頃は家で本を読んだり音楽を聴いたりしているのが至上の快楽です。外はいい天気、小鳥の声や金木犀の香りをほんわりと含む風に吹かれたりしながら本を読むこと以上の快楽が他にあるのでしょうか。
で、結構読みました。カズオ・イシグロ「夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」、奥田英朗「オリンピックの身代金」、斉藤孝「全身発想法」、蛯名玲子「心に響く保健医療者のコミュニケーション術」などなど。読みきったのもあり途中なのもありですが。
単行本の間に雑誌も読む。久し振りの「GQ」「Brutus」とかいったとこですが、「GOETHE」というのも買いました。24時間仕事バカへ、というのがメインテーマの雑誌です。24時間仕事バカねー、もう古いんちゃうん、とか思いながらも結構売れてるみたいだし、今も昔もワーカホリックは一杯いるし、内容もなかなか共感できるところも多く、幻冬舎は目の付け所が違うなぁ、面白かったです。
仕事の、人における位置づけというのは各々でかなり違うと思います。僕は仕事はゲームや趣味で得られる興奮を人生というスケールで感じられる点で最も面白く、まあ24時間仕事バカでいいや、と思ってるような人間ですが、こんなことを考えていると少し思い出すことがありました。
父親が今の僕くらいの年齢だったとき、父の友人から1枚の葉書が届きました。大学生だった僕もその方は存じ上げていたのですが、こんなのが来たと父親は僕に葉書を見せてくれました。
今でも覚えているのですが、「開業医として20年近くやってきましたが、思うことあり、廃業してアフリカに行くことにいたしました。向こうで仕事をするわけではありませんが、今までの人生で出来なかったこと、やりたかったことを実現しようと思います。苦労も多いかと思いますが楽しみにしています」といった意味のことが書かれてありました。
おお、僕は仕事バカでも、希望のアフリカがないのは淋しいと感じます。僕にとってのアフリカはどこか?それを考えながら仕事をするのがこれからのテーマだな、と思いながらこれを書きました。