10月になってから禁煙外来を受診される方が多くなった、予想通りだけど。
多くの方が内服薬のバレニクリン(商品名チャンピックス)を希望される。ニコチンパッチやガムに較べ禁煙成功率が高いし、テレビなどでもよく紹介されるからだろう。僕の外来でもほぼ100%の使用率である。
ところがだなー、あまりの需要に生産が追い付かなくなり、現在禁煙外来を継続受診されている方以外(禁煙外来は保険適応が3か月間です)、早くても11月まで処方できなくなりました。
新しく禁煙外来を受診されてもチャンピックスは処方できない。ニコチンパッチを選んでいただくか、十分供給されるまで禁煙外来受診を控えていただいて、しばらくご自身で頑張っていただくということになります。
オイルショック時のトイレットペーパーのように誰かが買い占めたというわけではない(当たり前だ)。いかに需要が多いか、禁煙がいかに難しいか、いかに販売の予測が難しいか、去年のインフルエンザや肺炎球菌のワクチンのように、殺到し不足する、日本の伝統芸能のようなものである。
せっかく禁煙を決意された皆様には本当に申し訳ない。しばしお待ちを。
というかまずご自身で決意の鈍らないうちにやってみましょう、禁煙を。禁煙外来はそれからでも遅くないです。
禁煙をしない口実にはしないようにね!