臨済宗東福寺派管長、福島慶道さんが3月1日、78歳で亡くなった。
この禅宗のトップの方と僕がどういう関係にあるか?
福島管長は晩年パーキンソン病で苦しんでおられたのだが、パワーリハビリテーションをされるようになってかなりの改善を得られたのである。僕がパワーリハビリテーションのことで取材を受けた時、読売テレビのデレクターの吉田さんにそのお話をしたところ大変興味を持たれ取材をされたのです。夕方の番組、ニューススクランブルで放送されたのだが、マシンを操作されている姿(東福寺にはパワーリハビリテーションのマシンが設置されていた)、「他の方にも効くかはわからないが、私には確かに有効です」と力強く話されている姿に僕はすごく勇気づけられたのである。
そしてその年のパワーリハビリテーション学術大会に、なんと福原管長は体験談を話しに神戸の会場に現れたのである。その時の会場のざわめき、引き締まった空気、そしてかなり不自由な体で、時には助手の方の力を借りながらも訥々とお話をされたその御姿を今でもよく覚えている。
僕はその時初めて、後光射す人間を見たのだった。
僕は全く宗教とは縁のない人間である。しかし本当に、福島管長が会場を出て行かれる時の、なんというか思わず祈りたくなる気分は不自然ではなかった。
心よりご冥福をお祈りします。
禅を教えに毎年アメリカにも行かれていた。