第12回日本抗加齢医学会総会@横浜に行ってきた。その用意でブログも久しく更新できず。ホラーK嬢が2題発表してきました。一般オーラルと、抗加齢指導士向けのシンポジウムと。ほとんどが大学や総合病院が発表している中でなかなか健闘したと言えよう。まぁまぁ評判も良かったみたいだし。
学会自体は前回と比べかなり面白かった。旬のネタ、旬の先生が多く発表され、7000人以上いる会員数ですが、3500人が参加したというのもその一つの証明じゃなかろうか。また医学会は勿論患者さんを治すためというのがベースにあるのだが、抗加齢医学会は自分のために、という要素が結構あるからじゃないかなという気もする。
旬(でももう遅いか、一般化しつつある)の一つは「カロリーリストリクション」です。摂取カロリーを3割がた減らすと哺乳類も含め多くの種で本当に寿命が伸びるというのはここ数年のトピックでメカニズムも解明されつつある。今回そのやり方を間歇的断食と比較したりとかいろいろ話題があったらしい(僕は別のシンポジウムに行っていた)。スタッフが聴いていたのだが、
「でもこの中でカロリーリストリクションやってられる方はどれくらいおられますかと司会者が尋ねたら7割くらいが手を挙げたのでびっくりした!」 「ほんとー?みんな痩せてた?」 「・・・それほどでも」 「それってちょっとダイエットしてるだけじゃないの」 「確かに。でも老人性難聴の予防とか、本当にいい効果があるんだなぁ」
素晴らしい!カロリーリストリクションは!と言いながら中華街に行ってたらふく食ってしまう我々であった。シンポジウム意味なし!聴いていたスタッフが今まとめを作っているから出来たらここでアップしたい。是非皆様実行を。
特別講演は101歳の日野原重明先生であった。もう後光が差している。僕も外来をしていて100歳以上の方をいままで4,5人拝見しているが、全員車いすで、ご家族が丁寧に介護されている方々であった。日野原先生は30分以上立ったままで、しかも結構動きながらお話しされた。本当にすごい。登場された時はハリウッドスターなみの、スマホカメラ、フラッシュの嵐であった。僕も載せとこう。
招待講演ではミシガン大学のクリストファー・ピーターソン先生がポジティブサイコロジーについてお話しされた。これも旬の話で、精神がいかに健康に影響を及ぼすかという話題である。フロー状態も非常にいいようである。そしてハッピーな精神状態でいることががいかに大事か。
前日行われた立錐の余地もない学会全体の懇親会で、ピーターソン先生を招聘された慶應大学眼科の坪田教授(ポジティブが服を着て手術をしているような方)が乾杯の音頭をされた。
「かんぱーーい!」
じゃなく、「ハッピーピープル・リブ・(皆さんご一緒に)ロンガーーーー!」だったのであった。