ハムストリングスのトレーニングのため腹這いになった僕の足を固定していたトレーナーの武ちゃんが後ろから僕の頭を見て「最近シャンプー変えました?」と言った。 「なんで?」 「髪の毛が元気になったような気がする。」
ふむ。 シャンプーを変えたのではない。使わなくなったのだよ。
すこし前、全部白髪だった母親の髪に黒い髪がかなり混じっているのに気がついた。母親とは週に何回か顔を合わすこともあり、しげしげと見たことなかったので気がつかなかったのであるが、かなりの黒髪の量である。 「Why?」 「わからない」 ふむ。
母親は年のせいもあって、最近おっくうで洗髪の頻度がかなり減ったと言った。その時、創傷のラップ治療で有名な夏井睦先生が対談で「僕はシャンプーを使わないでお湯だけで洗うようにしてから白髪が減ってきました」と言われたのを思い出した。皮膚科の夏井先生はシャンプーや石鹸、合成洗剤などを使うべきでないと主張されておられ、それに付随した発言とあまり気にしなかったのだが、お湯だけで洗う(これを湯シャンといい、女性はかなりご存じなのを後で知った)→白髪が減るかも?と僕の頭の上で電球が光った。
さっそく実行した。2,3日は頭が痒い気がしたが、全く気にならなくなった。2,3週間ほどして、額の生え際のところにある白髪の部分に黒髪が生えているのに気がついた。 うーーーむ。ほんとかしらん? しかし明らかに有意差がある。武ちゃんに指摘されたのはこの頃である。
その後散髪に行った時、久しぶりにシャンプーするな、とちょっと楽しみだったのだ、やっぱり今よりはかなりさっぱりするかな。しかし結果は違った。シャンプー後、痒くなったのである。うーむ。
ちらほらこんな話をしていたら実行する人が多くて驚いた。そのうちの一人、スタッフのデビルマン氏がある時、「髪染めたんですか?と二人の人に言われた!」と嬉しそうに言ってきた。彼はまだ30代なのにストレスのせいか(ご乱行のせいか)最近かなり白髪が目立ってきていたのである。おっ、確かに白髪が減ってるではないか!
お湯だけで洗髪すると白髪が少なくなるかもしれん。医学的な根拠はない。経皮毒という言葉があり、頭皮は化学物質の影響を受けやすい。その影響が考えられるが、髪は敏感でストレスとかでも変わるので、シャンプーを止めることだけが理由と言い切れない。が、一部の人には確かに効果があるようである。 ①脂性の人はやめた方がいい。 ②今まで以上に丁寧によく洗う必要あり。シャンプー無しで80%以上の汚れは落ちるとされる。 ③最後に冷水で洗うとさっぱりする。
ネットで調べると驚くくらい体験談が出てくる。白髪というより薄毛の改善が動機というのが多い。いいという人も効果なしという例も増悪する人も。 At Your Own Risk です。 Good Luck !