雪掻き仕事

 昨日、在籍していた大学病院の医局新年会があった。これは医局と同門会(在籍していた人の同窓会のようなもの)の合同でおこなわれるもので、僕は形だけではあるが同門会幹事長をしているのでスタッフとして関わることになる。

 

で、別にどうってことない新年会なのであるが、これからどのような形でやっていくかとか、双方どのような形で関わっていくかとか、いろいろ懸案事項があるのである。面倒なこってです。

 

同門会は全くのボランティアであり新年会に関わらず結構やることがある。1月か2月に1度、幹事が集まって相談していたがみんな忙しく時間が取れなくなり、この前やっとメーリングリストを開設して連絡することにしたので少し楽になった。これでも息絶え絶えで、今新規スタッフを募集中である。

 

尊敬する内田樹先生の言葉に「雪掻きを誰がする?」というものがある。雪掻きは必ず必要である。しかし自分の家の前以外の他のところもするのは大変で誰もやりたがらない。でも誰かがしないと大変なことになる。そんな時「あっ、いいっすよ、では私が」と言って引き受ける人がどういうわけか必ずいて、そういう少数者により社会がまわっている、とかいった内容だったと思う。

 

僕はそんないい人ではないし、成り行き上やっているのだし、ほとんど何もやらないから他の人に迷惑ばかりかけているので大きなことは言えないのだが、それでも医局に対するある種の愛情からやっている同門会とか、区の医師会の理事とか、いくつか雪掻き仕事に関わってみると、同じように参加している人々に対する信頼感から人間はそう悪いものではないなというほの暖かい気持ちが出てくるのである。それだけでもいいか。

 

おお、雲が流れる、人生のように。

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