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2000トンの雨を聴きながら

 雨が降っている。豪雨。夜、車で走っていて何の気なしに山下達郎をかけた。何曲目かで「2000トンの雨」がかかった。

 だめだ・・・ぴったりすぎる・・・(泣)

 
 山下達郎と同時代に生きられるのは幸福である。それはユーミンでもそうだし、サザンでもそうだし、佐野元春でもCharでもそうなんですけど、タツローは階段のステップ半分違う気がする。

 彼の音楽が示すものは「飛び切り幸せな夏の時間」である。僕にとって。  明るい日差しであり、甘く透きとおった風の匂いであり、ベタベタしていない人間関係である。独身のカッコいい青年の夏の生活という感じがするのである。

 彼の声をはじめて聴いたのは「シュガーベイブ」である。CDを今聴いても本当にチャーミングだ。大貫妙子も素晴らしい。腐るほど聴いて、そして満を持して登場したソロアルバム「サーカスタウン」には完全にやられた。今でも最も好きなタツローのアルバムかもしれない。

 乾いていて切なくて、限りなく明るかった。こんな生活を求めていたのである。夢の生活ーだけど時々実在するーを歌っていたのだな。

 彼も年をとる。だけど本質は変わっていない。彼の声を聴くとジメジメうっとおしく生きるのはもったいないよ、もっと楽しくいけるよ、きっと、と話しかけられているようだ。

 60歳、70歳の彼の歌を聴きたい。きっと変わらないだろう。僕も変わらず胸をときめかせていられるように生きたいものだと思う。

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これでんがな!

夏のチャレンジ

 僕は診察の時、白衣を着ない。

 白衣は自分が思っているより威圧的だと思ったのは、僕自身がちょっとした事で病院を受診した時。権威を感じさせるがフレンドリーに話すのは難しいだろうと感じた。

 で、子供さんも僕の患者さんには沢山いるので、きっと怖いかなと思って止めた。白衣自体は結構不潔だったりするし。予防注射のとき、子供たちはあまり泣かない。注射のちょっとしたテクニックもあるのだが、白衣じゃないことも少しは影響しているかなと思う。

 白衣を止めた時、最初はネクタイをしていた。やがてポロシャツになり、ズボンもチノパンになり、時にはジーンズにいたった。

 新患さんも別に変な顔もしないし(してはいけないと思っているのかも知れぬ)、全然自然だ。案外白衣じゃない人も多いのかな、と今思った。

 時に研究会があり出かける必要があるときはネクタイを締める。

 いつもの患者さん。
 「おっ、今日どないしたん、スーツなんか着て(着てない、ネクタイだけ)」
 「この後ちょっと用事があって。変ですか?」
 「(無視)この前の薬ね・・・」
 「・・・です。ところでやっぱりネクタイしてた方がいい?(リサーチです)」
 「(無視)昨日ちょっと食いすぎて・・・」
 「・・・です。(しつこく)ネクタイの方がいいかなぁ」
 
 「・・・ふつーのサラリーマンに見えるで!」

 
 で、ベースはやはりポロシャツとジーンズになりました。分相応。

 この夏はサングラスと海パンに挑戦したい。

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これはどう?

 

 

 

ガキデカベイビィ

 俺の夢は平凡だぜ!ちぇっ!とブログで書いたせいか、夢の神様が少しは面白いのを見せてあげようと細工をしてくれたらしい。ここしばらくは割りとユニークな夢を見ています。

 ここはありそうでなさそな南のリゾート地。島だね。一杯果物を路上のマーケットで売っています。いい感じです。そこのいい感じの掘っ立て小屋のようなレストランで僕は相談を受けています。ここで学会が開かれているのですが、抗加齢医学会の中心人物の一人である某教授が恋人と来られているらしい。それはまずいので「君、何とかしてくれよ」(何で私が…と思いながらも考える私)。

 ぼくは教授にお話をしています。彼は当初気分を害したようでしたが、「わかった、どうすればいいの?」「ここを離れましょう」

 と言っていると、ガキデカ(知ってる?)みたいな笑える顔をした裸の男の子(赤ん坊のようにも見える)が踊りながら入ってきて、どうも彼について行くらしい。教授と恋人(顔はわからない)、僕の3人は踊るガキデカベイビィについて歩いていると、お付の様な原住民の男の人や白人の人(みんなスイムパンツです)がぞろぞろと一緒に加わってきて、行列になっています。

 前方は深いグリーンの海です。少し遠くに島が浮かんでいます。「あそこに行くのか…」と思っていると、ガキデカベイビィは海に入り泳ぎだします。すると周りの男たちは全員走り出し、海に飛び込んでいきます。海は本当に綺麗です。波が立ち、「サーフィン出来そうだ」と思っていると、数人は波乗りを始めました。Woo!なんて素敵な景色なんだろう、と思っていると目が覚めた。

「何を言いたいのかね?」
「いや、別に。見た夢をありのまま。あんまり印象的だったので。」

 分析すると何か出ますかね?

 註)判ってると思うけどこの中に事実は全くないです。

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ご参考までに

 

リアル悪夢

 僕は悪夢を見ない。非常に平凡な夢ばかりで、実生活か夢か、取替えっこしても判らないんじゃないかと思うくらいだ。

 知り合いにかなりサスペンスでダークな夢を頻繁に見る人がいて、夢は記憶の整理のためという説が最近有力であるが、そう考えれば非常にドラマティックな人生を送っている人なのでしょうね。

 一時夢を見るのが楽しくて、今晩はどんな夢を見るのかなーとニコニコしながら眠りにつく時期があった。考えてみれば確かにそれは実生活でもビッグ・ファンな時期であったなぁー。そういう時期もあったのだよ。やはり実生活の反映か。最近は夢よりも実生活の方が悪夢度が高いのですが・・・

 2日ほど前より嘔吐下痢が強く、またウイルスにやられたかと思いながらも、就業29年間、ずる休みはあっても病欠は無いという記録は伸ばさなくてはならないと、かなりしんどいが(表面には全く出さず)外来をする。

 やっと終わりかけた・・・と思うと、電話が入り新患の方が来られる。終わった!ユウレカ!と思うと気分の悪くなった方が駆け込んで来られる。

 終わった・・・お腹痛い・・・と思っていると往診が朝に3件入ったのであった(泣)。何とか済ませ、フラフラと自転車で診療所に向かう。あと少しでこの世で最高の悦楽、昼寝が・・・と思うと患者さんとすれ違う。

 「こんちわー!」元気よく挨拶すると「せんせー!」と追ってこられる。「相談が」・・・(泣)。5分ほど医療相談をし、わき目も振らず急ぐと、この前亡くなられた方のご家族とすれ違う。思わず止まりお話をする(泣)。診療所に着き鞄を放り投げて本部に急ごうとすると「急いで電話が欲しいとのことです」と某医師より連絡あったとのこと(泣)。声は笑って顔では泣いて電話を終了。

 本部の建物にたどり着くと、患者さんのご家族が出てこられるのに会う。「先生、主人が・・・」(泣)。這いながら階段を上り、後ドアまで5mと思っているとスタッフが突然前に現れる。「ちょっと問題が・・・」

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こんなのよりずっと…

 

 

 

老年学に学ぶ!

 「老年学に学ぶ」(角川学芸出版)という本を読みました。山本思外里という方(今年79歳)が書かれておられるのですが、ご自分が楽しく有意義に老後を過ごすために古今東西のそれ関係の本を多量にお読みになり、引用しながらご自分の意見を述べられているものです。僕も職業柄同じような傾向の本をよく読んでおり、重なるところも結構あって(しかし彼の量は圧倒的です)、自分自身の整理のうえでも有用でした。

 健康寿命というのがあって、これは日常生活を健康におくれる最長年齢のことであり、普通の寿命との差が、いわゆる寝たきりとか、病的な状態で過ごしている時間ということになります。健康寿命も日本人は男女とも世界で最長です。日本のお年寄りは実はかなりお元気である。しかしなぜ高齢というとあんなに悲観的な論調が多いのか。どうも変だな。

 日本で高齢者関係の本を書いているのは医療関係者、特に医者が多い。医者が普段接しているのは基本的に病気をお持ちになっているご老人であり、研究範囲も病的状態である。それが一つの原因ではないかと思います。

 この本の基本的なトーンは「年をとれば病み衰えて役立たずになり、社会的な厄介者になるという老いの神話を打ち砕き、素晴らしい人生の秋である老年期を愉しもう」というものですが、多くの信頼できる文献(海外のものが多い)を挙げられてかなりの説得力があります。筆者の山本さんもかなり前向きな方だろうと想像できます。

 昔の日本人で「養生訓」で有名な貝原益軒が紹介されていますが、なんかめちゃモダンで、その考え方、生き方たるや今のアンチ・エイジング・メディスンそのままです。いや、勉強になりました。ウジウジしててもしゃあないよ。

 こういう元気が出る本(しかも根拠無い元気でなく裏付けのある)はいいなぁ。今日はばっちり春っぽく、今年初めてオープンにしました。季節も元気出せ!と言っているようです。季節にふさわしくウキウキで生きましょう。

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いい季節はいいなぁ

 

誕生日でござる!

今日は僕の誕生日でした。

特に感慨も無いのが年とったなーという気になる。

何人かの方にhappy birthday を言っていただきました。心より有難う。

今日は入試の発表のところが多く、僕の周りでも何人か悲喜こもごもの風景が見られた。

合格した人に…「おめでとう!実力だね!」

残念だった人に…「勝負は時の運でござるよ!」

そして僕に…「まだまだひよっこ。やることは多いよ!」

Such a long bumpy road to love ♪♪でござる!

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本部でいただいたケーキ。でっかいろうそくが5本、小さいのが3本♪有難う御座います。

花粉の季節

 花粉症の人が先週から急に増えてきた。辛そうである。うっとおしそうである。同情を禁じえない。

 3年ほど前、少し鼻がむずむずするのでなんか変だなと思って抗体価を測った。

 びっくり。

 杉やヒノキやカモガヤやヨモギや、年中アウト!じゃないのと思うくらい、いろいろな花粉の抗体が検出されたのである。しかも値がかなり高い。これが患者さんだったらお気の毒でもらい泣きするくらい派手なデータであった。

 でもねー、それ以来、症状が出ないんだよ。全くでないというわけではない。すこしむずむずするな、というのはあるのだが、薬を飲むまでには至っていない。抗体価と症状は相関しないというのは医学的に常識ではあるが、それにしても乖離が大きい。

 まあ、鈍いということかもしれんね。

 花粉症の方にお知らせ。テレビで「御行儀が悪いのではありません」といって鼻に指を突っ込んでいるCMがあるでしょう。花粉は鼻腔内の粘液に触れて破裂し症状が出るのだが、粘液に触れる前に花粉をトラップすると症状はかなり緩和される。白色ワセリンは安価で花粉をトラップする同じ効果があるので鼻の穴の内側周辺に塗るといいです。

 マスクは普通のマスクでいいですが、ガーゼを鼻を包み込むようにつけてからマスクをすると倍以上花粉が防げます。必ずガーゼとともにマスクを装着するように。

 今いろいろな花粉症の治療法が開発されつつあります。つらいけどもう少し!何とかやり過ごそう。

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見るだけで鼻が・・・

 

 

フロスはマスト

 最近気に入っているのはデンタルフロスだ。何を今更と思う人もいるかもしれないが多分少数派だろう。僕も昔使ったことがあったのだが、なんか使いにくいし歯にひっかかって歯が抜けそうになった、いやほんと。

 でなんとなく疎遠になっていたのだが、アンチ・エイジングの基本的ツールとアメリカのドクターが力説しているのを読んでもう一度トライする気になった。

 歯周病菌は炎症反応を起こすことで全身の動脈硬化を促進する。歯周病のある無しは、有意の差で寿命に影響する。アメリカでは健康が話題になると必ず歯のことが言及されるが日本ではそこまでいっていないな。歯に対する関心が社会的に違う。矯正なんか常識だもんな。少し前まで歯学のレベルは日本はアメリカに大きく遅れをとっていた。今はどうか知らない。

 で、デンタルフロスだ。ドラッグストアで2種類ほど買ってくる。300円から500円くらい。フロスを引っ張り出してみて、おお変わったなと思う。ひらっべったい紐みたいになってぜんぜん歯に引っかからない。こりゃいいや。

 で、最近はちゃんと(特に寝る前は)やっている。癖になるとやらないと気持ち悪くなってくる。歯が口がすっきりするのである。これはやったほうがいいぞ。

 年に1か2度は歯医者さんで歯石を取ることも含め検診してもらうこと。これもマストだ。今月中に行こう。皆さんも是非口腔ケアを。ほんとよ。

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でも、もう少し工夫できそうな気もする

テレビドクター

 読売テレビ、「テレビドクター」の収録に行って来た。午前診を怒涛の勢いで済ませ、最近稀な春のような日差しの中、4年に1度の珍しい日だし、まあうまくいくんじゃないのなどと気楽に考えながら。

 結果から言うと、とても楽しかったです。親身になってやっていただいた吉田ディレクター、優しい司会の土居さん、頼りになる御大川畑さんはじめスタッフの皆さんの心遣いのおかげで、ど素人でも気持ちよく話すことが出来ました。どうも有り難うございます。これでパワーリハビリテーションを理解される方が増えるなら本当に望外の喜びであります。

 でもねー、楽しくなかったことと言えば・・・最後にモニターでチェックをしたのですが、しかし自分の姿というのはなんというかうんざりするもんですね。「誰だ、この訳のわからんおっさんは?・・・俺か・・・(ガクッ!)」という感じです。写真でもいやなのに、動いていてしかも自分じゃないような声で喋っている!

 もう一つのショック。仲のいい美容師さんがテレビに出るんだったらこれでいきましょうと頭を短く、ツンツンに立ててくれた。気に入ってたのでそれで出かけたのですが、リハーサルが終わっていざ本番というとき、メイクの女性がさっとやって来て、あっという間に頭を横分けにしてくださったこと。やっぱり、それが妥当ですか・・・身の程知らずでした・・・

 とはいえ、とても新鮮でインパクトのあった経験でした。読売テレビが大好きになってしまった。そう何度も出たいとは思いませんが、なんというか自分というものがわかるような、客観視できる気がします。違った入れ物に自分を置くことは大切ですね。

 3月30日日曜日、朝の6時15分から放映です。早起きするように。早起き出来ない諸君は夜から寝ないで見るように。まあ俺は正視出来ないけどね。

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結構静かです

 

ナイト・エクセサイズ

 夜にパワーリハをする。孤独である。みんな帰って静かなパワーリハ室で、ipodを聴きながら3セット行う。

 効き目があるのは分かっているのだが、しばらく時間がなくてぜんぜん出来なかった。こういうのはやらないと驚くほど早く時間がたつ。

 負荷を軽く、ストレッチするつもりで筋肉を出来るだけ伸ばして、呼吸をしっかりやりながら反復運動を行う。久し振りにすると、筋肉が笑っている(喜んでだ!)のが分かる。

 確かにβ-エンドルフィンが出ているようだ。思い切り伸びをしたような、くすぐったいような気持ちのいい感じがして、やめるのが惜しくなる。この感じね。負荷があっている証拠だ。

 自分の身体にどれだけ時間をかけることが出来るか?これが実は将来を左右する大きなファクターなのだ。脳学者の池谷裕二先生によると、脳が身体をドライブするのではなく、身体が脳をドライブするのだそうだ。身体を動かすことで脳が活性化する。身体をまず動かすことで頭が働き始める。文武両道。頭でっかちでも、脳みそが筋肉でもいけない。

 本を読む時間を半分にして、その分身体の手入れに使う。それが正解なのだよ。

 はじめは寂しく思っても、終わる頃にはハイな気分になっている。これは続けられそうな気がする。楽しくやる工夫が大事だ。Ipodからはどういうわけか夏の曲ばかりかかった(シャッフルにしているのだ)。終わる頃には汗ばむ夏が待ち遠しい。

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でも一人は寂しいぞ