雨が降っている。豪雨。夜、車で走っていて何の気なしに山下達郎をかけた。何曲目かで「2000トンの雨」がかかった。
だめだ・・・ぴったりすぎる・・・(泣)
山下達郎と同時代に生きられるのは幸福である。それはユーミンでもそうだし、サザンでもそうだし、佐野元春でもCharでもそうなんですけど、タツローは階段のステップ半分違う気がする。
彼の音楽が示すものは「飛び切り幸せな夏の時間」である。僕にとって。 明るい日差しであり、甘く透きとおった風の匂いであり、ベタベタしていない人間関係である。独身のカッコいい青年の夏の生活という感じがするのである。
彼の声をはじめて聴いたのは「シュガーベイブ」である。CDを今聴いても本当にチャーミングだ。大貫妙子も素晴らしい。腐るほど聴いて、そして満を持して登場したソロアルバム「サーカスタウン」には完全にやられた。今でも最も好きなタツローのアルバムかもしれない。
乾いていて切なくて、限りなく明るかった。こんな生活を求めていたのである。夢の生活ーだけど時々実在するーを歌っていたのだな。
彼も年をとる。だけど本質は変わっていない。彼の声を聴くとジメジメうっとおしく生きるのはもったいないよ、もっと楽しくいけるよ、きっと、と話しかけられているようだ。
60歳、70歳の彼の歌を聴きたい。きっと変わらないだろう。僕も変わらず胸をときめかせていられるように生きたいものだと思う。