土曜日に昔留学していた時の僕のボスが学会で来日し、歓迎会がありました。僕は10年近くお会いしていなかったのですが、会った瞬間から時の隔たりが全部飛んでしまって先週別れてまた会ってる様な、違和感を全く感じさせない楽しい再会でした。人徳なんでしょうねー。彼は僕の知っている総ての人の中で、多分最高の紳士だと思います。自制心とか気配りとか。
で、僕はsmall giftとしてCDをプレゼントしました。南博という、僕が今最高に好きな菊池成孔というサックスプレーヤー(本当に天才でしかも変態!多分)のバンドのピアニストです。ウイズストリングスのピアノアルバムですが、非常に内省的で(彼はライナーノーツで総ての孤独を感じている人のためにこの音楽を演奏したと書いています)こんな音楽が日本にあるんだよと判って欲しいためにプレゼントしました。
ところがボスもCDをくれたのです。ヨーヨー・マという天才チェリストがエンニオ・モリコーネの音楽を彼のオーケストラと一緒に演奏しているものです。僕の1番好きなCDだよ、と言ってくれました。「持ってるかい?」
「いいえ、楽しみです」。
日曜の朝、陽が差し込んでいる部屋で仕事をしながらCDをかけました。
「んーん!!」しばらく聴いて、作業を止めて聴くことにしました。
これは天上の音楽ではないか?
それ以上言うことはありません。That’s it.