昨日はあったかかったですね。何で昨日の話なんかしているかというと、今日は日曜日だったけど全く外に出なかったからだ。仕事だよ。ああ、何てことでしょう!唯一の息抜きのゴルフも断り、一日机にへばりついて、ふと気がつけば外は真っ暗。で、出来たのはこんだけかよ・・・ショッーク!!いま抗加齢医学会のアンチ・エイジング・クリニック申請書類を書いているのです。これが内科専門医受験なみの、かなり高度な症例報告を多数出さねばならず、それで楽しい日曜日も浪人生のように(しかもかなり切羽詰った)過ごしているわけですね。
昨日も午後5時まで法人本部の部屋にいてしこしこ書いていた。外に出ればなんとなく生暖かい。なんか初夏の夕方みたいだなーと思いながら車に乗る。甘い甘い夏の夕暮れ(ほんとはそんなわけないがなんとなく過去は美化される)・・・早く夏が来ないかなー。僕は真夏になれば暑いのに飽きて「早く寒くならんかなー」と思い、クリスマスソングを聴いたりする人間です。寒くなりそうだと、もう夏のけだるいあまーい夏の宵が恋しい。骨の髄まで無いものねだりです。もういい加減大人になろうね。
疲れたので車の中ではガンガンのブルース、ジョニー・ウインターの「ギター・スリンガー」を大音量でかける。気分はロウだぜー、イェーという曲の中で、なにか日本の演歌っぽい、なかなか泣かせる曲がかかる。「Kiss Tomorrow Good Bye」歌詞から察するに、昔の恋人が明日別の奴と結婚するらしい(べただなー)。曲もいいけどタイトルもいいですね。映画で「Long Kiss Good Night」なんてのも昔あったな。Kissとつくとなんとなくふーんとなるのは僕だけでしょうか。
まあともかく現実は「Kiss Tomorrow Welcome」といきたい。いくかなー、不安だ・・・
秋祭り
昨日は法人の秋祭りでした。例年通りのバザー、お餅つき(ボランティアでやっていただいています。いつも本当に有難うございます)、食堂に加えて今年はスタッフの合奏2曲、そして健康セミナーを開催しました。
お餅は例年通りつき上がるのを多くの人が待っている状態、食堂もほとんどが短時間に売り切れ状態と盛況でした。有難うございます。
合奏はサックス、キーボード、ギター、パーカッションとそれに歌、「上を向いて歩こう」「世界にひとつだけの花」と短時間の練習の割りにみんな集中していたせいでなかなか聴かせたと思います。リーダーのふわりさん、本当にお疲れ様でした。
健康セミナーでは(株)ヘルシーパスの田村社長が「間違いだらけのサプリメント選び」を話していただきましたが、非常に判りやすく有益な内容で、聴衆の皆さんも質問を沢山され素晴らしい講演だったと思います。いろいろネタをお持ちのようで、「美人になるサプリ」とか興味深い話が多く、できれば定期的にお話を聞かせていただける場が提供できないかなと思いました。その後清酒大関化粧品部の今井さんが「しわ、たるみを取るマッサージ法」を僕の顔を使って実演していただきました。サンキュー!!スタッフが「なんかテカテカしてますよ」とか「とてもその年に見えない(どの年や!)」とか言ってくれましたが、できるだけ効果が持続できるようにマッサージをして若返りたいと思います。
その後手際よく後片付けをして、みんな明日の仕事のためいろいろ打ち合わせをして解散。みんな本当にお疲れ様でした。どうも有り難う。
毎年少しずつ趣向を変えて続けているお祭りですが、来年は全く違った形でやっていきたいと思っています。乞うご期待!
バランス
車の中でFMを聴いていたら古い井上陽水がかかった。一気に記憶は過去へ遡る。20年近く前、アメリカの大学で実験ばかりしていた。1日の終わり、結果が出た日も出なくても、フラスコやらビーカーやら一杯明日のために洗浄する。そんな時、僕はひとりでよくウォークマン(今ならiPodね)で日本から持ってきたカセットテープを聴いていた。井上陽水初期のベストアルバムがどういうわけか入っていて(あまり聴いたことなかった)、何度も聴くうちにどんどん心に染み入ってきた。
なんといってもべたべた日本的。曲名は忘れたが、はかなげな女の人から滑り落ちたハンドバッグから口紅が転げ出たとか、暗い雪の降る海岸べりとか、なんというかじっとりと裏日本的ロマンチシズムなのである。これはねー、はまるよ。「Hi,kiyo! How are you doing?」の実世界とこれで僕はバランスをとっていたのである。
最近のアルバムを聴く。奥田民生と一緒の「ダブルドライブ」。あっかるいなー。夏の歌が多いせいもあるが、じめじめした暗い、いかさない昔の大学生が、就職して小金も出来て、似合わない異常に派手ないでたちで南の島のバカンスを満喫しているかのようである。でも過去のトラウマがあるから単純じゃないぞ。過去ある大人が総て了解してはしゃいでいますという雰囲気です。ま、僕の今の気分ではやはりこちらのほうがいいかなー。奥田民生もちょっと屈折してるし。ナイスアルバムで、ちょっともう古いけど現在ヘビーローテーション中です。これで僕は何とバランスをとっているのかな?決まり切った生活とでしょうか?
マルチ・ビタミン
今度法人の秋祭りで健康セミナーを開きます。高品質のサプリメントを製作されているヘルシーパスの田村社長が正しいサプリメントの選び方を、清酒大関化粧品部門の今井さんが皮膚のアンチエイジングについて興味深い話を披露してくださいますが、僕も「抗加齢医学は予防医学」と題して少しお話させてもらいます。
で、この前の抗加齢医学会で田村社長がパネルディスカッションで発表されたマルチビタミンの抗酸化能についての話をもう一度見直していたのですが、発表されたときも面白いと思ったデータがやはり気になりました。
マルチビタミンを飲んで肝機能とか糖尿とか病的な因子が大きく改善することはなくても、体内の酸化の指標が改善する、つまり老化を抑えるという可能性が示唆された。これがこの演題の大変興味深い結論です。が、それと同様に、プラセボでもかなりの指標(特に酸化損傷の状況を反映するもの)が改善することが示されたのです。プラセボとは偽薬のことで、見かけ上そっくりでも作用の全くない物質です。プラセボ投与群と本物投与群を比較することでその薬が本当に効果があるか判定するのですが、どんな研究でも僅かですがプラセボでもよくなることはすべての医者が知っています。「この薬は効きますよー」と言われるのと「効くかどうかわかんないけど、まあ一応試しましょう」と言われるのでは、多分効果に少し違いが出るだろうというのはなんとなく判りますよね。そんな意味合いです。でもプラセボ効果は本物と同等ではない。
酸化の指標においては、プラセボは本物のマルチビタミンを飲んだのと同じくらい改善を示したものがいくつかあったのです。これは考えるとすごいことで、その気があれば酸化を抑制できる、老化のスピードを止められるということですよね。病は気から、鰯の頭も信心から、ポジティブな考え方あなたの老化を止める。若くあろうと思っている人は実際見た目も若いことが多いですが、それが客観的に裏付けられたデータだと思いました。明日からの考え方にも影響を与えるなー。
P.S, お祭りでの音楽隊、この前のブログでコミックバンド路線でいった方が・・・という僕の発言は撤回。相当入れ込んだ、充実したバンドに変身しています。ますます僕の出番が・・・
グッド・ジョブ!
お疲れ様でしたー!すべての人に言いたくなる2日が終わった。土曜日は診療が終わってすぐ担当の城東区健康祭りへ。予想を大きく上回る人手。フル活動。その後診療所に戻りデイケアの引越し。遅くまで手伝ってくれたスタッフのみんな、本当に有難う。お疲れ様。
今日はパワーリハビリの実務者研修会の主催。僕がパワーリハビリ研究会の大阪支部長になってからの最初の大きいイベント。他の地域で開かれている同様の研修会の平均参加人数を大きく上回る100名の参加があり、うちのパワーリハ担当4名の最強スタッフと熱心に参加してくれたデイケアの4人、会場を提供してくれた上に講義でも何でもオールマイティ大阪支部理事のNさん、協力してくれた上級指導員の皆様方、神戸から参加してくれた僕の後輩でパワーリハでは大先輩のM先生、そして酒井医療の皆さん、皆さんの活躍で大きな問題もなく研修会を終了することが出来ました。本当にお疲れ様でした。有難う。
人の力が集まることの偉大さを実感できた二日間でした。もっといろいろ書きたいことがあるのですがちょっとエネルギー切れ。またおいおい。グッジョブ!
視点を変える
やることが多すぎてなかなかブログまでたどり着きましぇん・・・。ここ1ヶ月、パワーポイントばっかり製作している気がするぞ。といっても3つ目か。
仕事にすべてを賭けてブログはほりっ放しにし、たまに思い出して閲覧カウント数を見ると限りなく0に近く、やけになってそのまま書かないで閉鎖同然にするかー、ブログはわりと心情吐露のところが在るので書きたいからー、仕事はまあちょっとおいといて楽しく書いて意見書のあまりの遅れにケアマネージャーに首を絞められて失神するかはー・・・自由だーァァァ!!!外来ウォッチ・イズ・フリーダム♪外来ウォッチ・イズ・フリーダム♪ご一緒に!外来ウォッチ・イズ・フリーダム♪♪ でもほんまはそこまで両方とも思い切れなくてちょっと仕事してちょっと書いて結局中途半端になってみんなに怒られんねんで。
忙しいのにさらに上乗せで、ちょろっとコーチングの本を読む。敗戦の時どうするか?(急に話題が変わるな)いくつかあるのだがふーむと思ったのは「次の次に気持ちを向ける」というやつだ。負けるとぜーたい次の試合には勝とうと頑張りすぎて空回り、オーバープレッシャーになりかえってだめになることが多い。次の次に心を向け、次回の試合は予行演習くらいの感じで気を少し抜いて臨む。それがいい結果につながることが多い。そのようにチームの気持ちを持っていく。
しぶい!コーチングの真髄は「視点を変えること」だと思っている。如何にいいアイデアを出してありきたりの反応を違う有効なものに持っていくか。
仕事とブログ、うーんと3分ほど考える。一緒にうまく出来る方法はないか・・・。①仕事の内容をそのままブログに転用 ②ブログに仕事の達成目標を公表する ③仕事に飽きるとブログを書く・・・そんだけかい!しかもたいしたアイデアなし。
求む、グッドアイデア牢
青年よ、再読せよ。
前にブログでも書いたが僕は注意欠陥多動症候群型か自閉症型かといえば間違いなくAD/HDの方であり、新しいものが好きで落ち着きが無く、そういうお調子者が世界を廻している(多くの場合)と信じている人間である。読書においても同じで、何かを知るにはできるだけ沢山読んだほうがいいと思い、再読は原則としてあまりせず読み飛ばす(学問的なことだけじゃなく)。質より量。
だけどこの頃変わってきたなぁ。他人事みたいだけど再読の重要性が身に沁みるようにわかってきました。1冊の本は1回読んだだけじゃわからん、多分。あまりにつまらんと思った本は再読しなくてもいいと思うけど、少しでも、ワン・フレーズでも心に残った本は再読の価値があり、残しておくべきだと思います。
結構熱心に読んだつもりの本でも、少し時間を置いて読んでみるとギャー!と思うぐらい覚えてない。「そうだったのか・・・」と愕然とするくらい新しいことがそこには書かれており、また間違って理解していたと気がつくのである。多くの本を読むより1冊の本を深く何度も読む方が真実に近づくようである。量より質なのだよ。
この世界に新しいものは無く、総てはもう君の持っているものの中に書かれている。新しいものを探すのではなく、今あるものの中から発見せよ。青い鳥は外にいるのではなく、君のすぐそばにいるのだ。それは本だけではないよ、きっと。
私の好きなもの
昔すごく好きだったので、ああ今もう一度聴きたいって歌があるでしょう?そういうのは結構CDで手に入るのですが、どうも無理かなーというのもある。僕は「世界は二人のために」という歌がヒットした佐良直美の「私の好きなもの」という歌を偏愛しています。何とかもう一度聴きたいと思っているのだが難しそう。これはオリジナルで、
有名なmy favorite thingsとは別の歌。「ボサノバのリズム、洗い立てのブルージーン、雨上がりの匂い、夜明けのエアポート・・・」とか好きなものを列挙していくのです。すっげえ、おっしゃれーだぞー。
で、僕も昔暇な時に好きなものを列挙して遊んでいたりしたのですが(こういうのは結構その人がどういう人間か判る)、その一つに「雲」があります。
いいなぁー、雲。ゴルフに行っても時々ボーゼンと雲を眺めていたりするのですが(ほとんどゲーム放棄)、昔と変わらないね、雲は。
いい大人になってからも朝から晩まで夏の浜辺に寝転んで雲を眺めていたことがあります。雲って突然できるのだよ。知ってる?真っ青の空に突然綿菓子のように小さな雲が渦巻き、みるみる大きくなっていく。それとは逆に薄くなっている雲が一息の間に消えてしまったりします。ああ、雲よ、変化する雲よ、同じ変化でも僕はどうしてこんなになってしまったのであろうか・・・何か意味なく反省したくなる。
クラフトエヴィング商會の本にも「クラウド・コレクター」というのがあります。好きな人は案外多いかもね。愛犬と散歩していたら夕暮れが壮厳な感じとなり、いかした雲があったので撮りました。僕もささやかなクラウドコレクターとしてこれから記録しましょう。
バンド・イン・ザ・ナイト
夜の外来を終えて本部に戻ると研修室からサーカスのジンタのような音が聞こえた。「なっなっ、なんだ!」と思うも今夜はお祭りでする合唱の練習をする予定だったのを思い出した。
毎年うちの法人ではバザーやそれに付随する模擬店など、利用者さんに感謝する意味でお祭りをやっている。今年は11月3日だ。昨年は落語家の方を呼んだりしたのだが、今年はちょっとした抗加齢の講演会(ビタミンの専門家のヘルシーパス・田村社長や清酒大関化粧品部門の担当の方、そして僕も)と、スタッフによる合唱合奏が2曲ある。
練習に参加する。最初ギターで参加するかと思っていたのだが、もう数年触ってないし、何年か前のクリスマスにデイサービスで「ジングルベル」と「聖しこの夜」を演奏し(と思っていたのは僕だけ、なんか音が不安定に鳴っていただけらしい)、高齢の利用者さんに同情の眼で見られたことを思い出し気力がうせていた。とりあえず今は鈴を鳴らす。すげえな。幼稚園以来である。
みんな疲れているのにもかかわらず何とかカッコがつくまで繰り返しお開きとなる。素晴らしい。
・・・しかし正直なところこのままではちょっとやばいぞと思ったりして。
リーダーのふわりさん、演奏一直線じゃなくて演出を入れたほうがいいんじゃない?コミックバンドの路線がいいと思うんですけど。メンバーから考えてもその方が・・・。そうしたら僕のギターも参加できると思います。どう?
病診連携
昨日はK医大の小児科の先生方と病診連携(病院と診療所が患者さんを診るにあたって親密に連携し協力すること)のための会合がありました。診療所の夜診で子供さんが肺炎と判明した時、夜に小児科医がいる病院は非常に少ないためにどこに紹介していいか開業医として非常に困る場合が少なくありません。こういった事態にK医大の小児科は一肌脱ぎましょうと言うわけで、ホットラインの開設まで話がすすんでしまいました。実際もっと煮詰めていく必要がありますが、でも神様のような人たちですね。
こういった病診連携を強化しましょうという試みは結構あるのですが、なんとなく表面的な、ビジネスライクな感じで終わる場合も多く、タイトな関係が構築出来るのは実際のところわずかだと思います。しかし昨日はわざわざT教授、A講師が出てこられ、お二人とも本当に誠実でお茶目なお人柄で、医師会担当理事としてとして出席したK先生と僕は心から楽しんでしまいました。これで非常に実際的かつ有益なプランがいくつか出たので言うことない。関係者の方にお礼を申し上げたい。後は実行するのみで、緊密な関係を築いていきたいと思います。
医者は専門の科によってタイプがあります。お二人とも小児科医というのが納得の、フレンドリーで明るく話が面白い。食物アレルギーや花粉症、注意欠陥多動性障害(AD/HD)や自閉症の話題も興味深いものでした。僕もAD/HDのようだ、どうやら。後で調べると内科医と精神科医は非常に適した職業らしい。よかった(おいおい)。