カテゴリー別アーカイブ: 日記

夏の最後の海

今年最初で最後の海に行ってきた。例の秘密のビーチ(小声で)である。オッサンが三人、仕事を急いて片付け、車に飛び乗って南に急ぐ。

着いてまずは風呂に入る。温泉である。うー、久しぶり。11時くらいから宴会である。まずは神聖な気分でスタートしよう、知り合いの方にいただいた伊勢神宮のお神酒をいただく。

お神酒

後はひたすらバカ話をする。メチャクチャおかしい。しかし生真面目な我々は、いずれ考えなくてはならない静岡T先生の忘年会での出し物も考えていた。素晴らしいアイデアが連発する。我々は天才じゃなかろかねー。前回吉本新喜劇をやって残念ながら1位にはなれなかった理由を考え、改善策もバッチリ仕込む。今回も新喜劇でいく!学園もの。タイトルは「熱血保健体育!」ほとんどストーリーが完成し、出演者のキャラクターも決定する。今回の参加者、当院のIT担当イッシー君の役は「Amazonのメチャクチャでっかいパッケージで届けられた人体模型」である。その他素晴らしいキャラクターのアイデアが連発するが省略。裏バージョンもあるのだが、これはR18+のため、これも省略。朝の4時くらいに寝る。

9時過ぎにのろのろ起きだし、バカ話の続きをした後、海に出かける。秘密のビーーーーチ!

台風前

去年のうららかな海と違い大荒れ。台風が来てるもんな。波打ち際で戯れていてもバックラッシュで遠くに引き込まれそうになる。アブねえアブねえ。

最初は曇っていたが、我々の日ごろの心がけを反映し、午後遅くには晴れてくる。しみじみ海を味わう。何も考えず水と戯れる。何かが解けていく。

来てよかった。また来年な、待ってろよ、とつぶやく。

同じ釜の飯を食う

囲む会

昨日は久しぶりに飲んだ。お世話になった医局の前教授を囲んで昔話でもしましょうという Non productive な会合に看護師さんも含めて40人近くが集まり(全部呼ぶとキリがないのである程度学年を区切った)、なんというか昔の医局旅行の宴会のようであった。

今は医局旅行はなく、週に1度行われていた医局会も存在せず、連絡ツールは主にメールということらしい。

デジタル。

僕が医局にいた頃のイメージはクラブの合宿のようなものである。又は昔の青春映画みたいな。強くなりつつあるところで、やる気のあるのも無いのも若い奴がゴロゴロとしていて、お目付け役の上級生や顧問の先生がいて、とりあえず競争心もあってかつ仲間意識も高くってと、昔話はつい美しくなってしまうがとても楽しい時間を過ごした。試験の夢なんかは見ないが、教授回診や病棟で働いている夢は今でも時々見る。

何十年ぶりという人も結構いたのだが、去年会ったと言っても違和感がないくらいだ。これが「同じ釜の飯を食った」という底力だろう。昔の方が時代がよかったとか言うつもりは全くない。ただこの集まった人たちは、二度とない本当に輝ける素晴らしい時間を一緒に過ごしたのだと思った。

 

 

休日だけ野蛮人

sky

今日は休みで1日家にいた。みんな忙しく、僕と愛犬だけ、二人っきりの濃厚な時間を過ごす。

外は大変暑いが、窓をあけ放ち風を通すと大変快適だ、と思うのは僕だけらしく愛犬は冷たい床に張り付いてハアハア言っている。扇風機をあててやる。犬は屋内で扇風機にあたり、僕はベランダで寝転がって本を読む。主従関係はすでに逆転していたが、ライフスタイルにおける選択も逆転している。

開高健氏の「輝ける闇」で描かれたベトナム戦下サイゴンの空気を満喫していると裸になりたくなったが、ギリギリのところで抑える。人間は野蛮人に近いほど元気でいられる。食べたい時に食べ寝たい時に寝る。自分の体内時計で生きる。文明の利器は遠ざける。電気も使わず(これはつらいか)、言葉もしゃべらず四つん這いでうなるだけにして・・・これも難しいか。TVは論外と。こういう生活を続けると間違いなくリファインされるぞ。

そして野蛮人生活のポイントは実は自分を見つめ直すというところにもあるのだよ、諸君。雑音無しにね。

生活の糧もあるのでとりあえずは休日だけ野蛮人だけど、この日数をじりじりと増やしていこう。そして頭は科学者、ハートは少年、そして身体は野蛮人っと。こういきたい。順番は間違えないように。

黙祷

 

 

前福島第1原発の所長であり、中学高校と同級生であった吉田昌郎君が亡くなった。僕はそれほど親しいわけではなかったけれど、当時の言動を報道で知るたびに、彼らしいと思い、出身校が規定するわけではないけれど、何か付属天王寺高らしいと思っていた。いちばんいい部分を体現していた。58歳は早すぎる。直接影響はないとされていたけれど、結果的には原発に殉じたようなものだ。今の東電を見ていると頭にくる。吉田君が心安らかに眠れるように。心よりお悔やみを申し上げます。

空海のように

空海院長ブログがリニューアルされました、とHPの最新情報にあるが見かけが変わっただけです。Old wine into a new bottle 新しい革袋に古い酒を入れただけー、ですが、見かけが変わると中身も影響されるので少し変わるかもしれない。

ここしばらく熱心に読んでいたのは夢枕獏氏の「沙門空海、唐の国にて鬼と宴す」で、全4巻、怒涛のように読んでしまった。キンドルで久しぶりに漫画から離れさせてくれたチャーミングな本。空海が遣唐使として唐の国に渡ったそこでの冒険譚ですが、いや面白いのなんの。びっくりだ。空海、スーパースターじゃないの。タイトルの意味は最後に分かるが、いや勉強にもなったし読後感が非常に爽やかだった。なんと完成まで17年かかっていて、後書きで作者自ら「最高傑作!」と断言し思い入れを吐露するくらいの本です。

その中で「白髪の老人が現れた、年の頃は60くらいであろうか」という感じの文章があって僕はひっくり返ったわけだ。60!?老人!?俺はどうなる?

まあ昔の唐だからそんなもん・・・と皆さんは思うだろうし実際そうだろうが、そこに注目したいポイントがある。昔の人と比べると現代人は明らかに若返っている。運動能力において50年前とは比べると10才若くなっていることは統計上明らかで、サザエさんの御父さん、波平さんは54歳ということになっていて僕より年下なわけだが、どう見ても今の70歳だ。つまり抗加齢は文明の進歩とともに自然に成し遂げられているのである。

抗加齢という言葉に対して不自然とか、できないとか言う方がいるがそんなことは全然ない。すでに我々は達成している。すると、今以上に加齢スピードを遅くすることは当然可能だと考えられるわけだ。iPS細胞とかブレイクスルーがあると医学は急激に進歩する。この前の抗加齢医学会の講演を聴いていても、すぐ応用できそうな話はいっぱいあるし確実に老化スピードを遅くする方法は進歩していると思う。これから全くどうなるか判らない。

考えなければいけないのはそうして得た時間を何に使うかという話で、ここは各人の哲学です。長生きしなくてもいいや、というのはよく聞くセリフだが、それほど充実して生きているようにも見えないぞ。

で僕はみんなの10分の1のスピードで年を取ることにした。みんなの10年が僕の1年。とすると10倍分働かなくてはならないが、それもまたよし、楽しみだ。空海のように。

「急げ」 弥勒菩薩は言った。

「雲のように急げ」「過ぎてゆくぞ、過ぎてゆくぞ。瞬く間の五十年ぞ。一夜の夢のごとき一生ぞ」

「ぬしが為すべきことあらば、急げ」

「雲のように?」 「そうだ。空をゆく雲のように往け」

 

コミックス フリーク

ホームページが新しくなって、それに伴ってブログも執筆陣一新、タイトルもページもカッコよく変えよう!と思いつつも実務作業は遅々と進まず(スタッフみんな忙しい)。で、ブログ更新もタイトルが変わってから、と思っているうちに1ヶ月がまさに風のように過ぎた。

5月でホットだったのは「マルコポロリ」の録画だった。芸人さんが当院の抗加齢ドックに来られてそれを番組に仕立てる形式だが、撮影は昼休みの2時間のみ、撮り直しなし、いろいろのご注文を出来る限り対応させていただいてというところですが、僕としてはTV局さんの割り切りのいい画面の希望と違って、もっと調べないとなんでも断言出来ないよ、という気持ちが残った。きっとうまく編集されておられると思います。6月16日放映。

5月で新しかったことはコミックス、漫画ね、を読む量が画期的に増えたことである。今までの人生で読んだ量を軽く凌駕する。自慢にならん?きっかけはKindle。この1クリックですぐ読めるというシステムは怖い。しかもAmazonはセールを結構やるので、1500円の新刊書が500円だったり、コミックスが100円で買えたりするので愚かな消費者はすぐ罠にはまるのであった。

Kindleの僕の本棚には目を覆わんばかりのコミックスの山が・・・。いつの間に・・・。「ジャイアント・キリング」「宇宙兄弟」という長く続いているシリーズものに手を出したのがまずかった。「信長のシェフ」「うさぎドロップ」とか「山賊ダイアリー」「おとこ(女偏に男と書く)の一生」なんてのもすごく面白い。いや後悔はしてないです。

コミックスを読んで思ったことは、変な小説よりずっといいんじゃねぇの? ということだった。女性の書く恋愛小説を読むのは僕の趣味の一つでもあるが、いくつかのレディースコミックは間違いなく小説以上だぞ。

何故コミックスが小説より下の地位にあるか?単に歴史的なもの(小説は昔から在って多くの人の心の糧であり、小説家はインテリで・・・)ではないかな。読者の心に与えるインパクトをもってその優劣を測るならば現在の小説は威張れない。絵の質にしても、井上雄彦氏は日本で最も画ける墨絵画家という評価もあるし。コミックスは小説と映画の間に並列に位置する優れたエンターテイメントと思います。今頃気づいただけで他の方はとっくにご承知のことかもしれないな。クールジャパンでも日本のコミックスを押してるし(でも売り方になんとなく愛情を感じないのは誤解であろうか?)。

単に娯楽だけでなく、伝達方法としてコミックスは大きな可能性がある。医学書でも漫画のやつがあるし、何故かとっつきやすいというこの性質は、医学的知識モロモロの伝達方法として当院で何か使えないか?と仕事のことも考える。

まっ、何はともあれKindleをもつと、ついブックストアでコミックスを捜してしまう日々。いいんじゃないの。

 

こいつが悪い。

Ol' big green ball is back and sitting is killing you !

ここ数ヶ月、診察室で愛用していたバランスボールをやめて普通のいすを使っていた。模様替えをしたので椅子を置くスペースが少なくなり、愛用の直径1m 近くあるバランスボールは窮屈になったからだ。

 

時々患者さんから「あれっ、乗ってないんですか?」と言われると結構認知されてたんだなぁと思ったが、再開は考えてなかった。しかし最近極度の運動不足からか(筋トレは少々やってるけどやり方が悪いのか。いずれにしろ仕事だけの人生っすよ・・・)座骨神経痛が発現、考えてみるとやっぱりあれに乗ってるときのほうが調子よかったよな、ということで再登場となった。

 

久しぶりのボールの感触は自分でも意外に思うほど懐かしく優しかった。やっぱりこれだよ。

 

以前と変わったのは、単に座っているのではなく、上でゴロゴロ体を動かしていることである。

お尻を前後左右にバランスを取りながら動かさないと関節の可動性も変わらない。じっと座っているだけだと普通の椅子とおんなじだ。バランスボールで授業を受けると成績が上がったというフィンランドのデータがあるが、僕は使用していても知的に低下する一方だったのは有効的に使えていなかったせいだと思われる。

 

座りっぱなしはよくない。Sitting is killing you と啓蒙するサイトがあるが、座りっぱなしのライフスタイルで死亡率は40%増加するらしい。糖尿病や心臓病だけでなく癌のリスクも増す、頭の回転も鈍るので、アメリカでは座るのでなく歩きながら会議をするという形態が増えつつある

以前太りすぎは管理職になれないというアメリカのレポートを読んでやりすぎじゃないのと思ったが、今では納得できるところがある。同じように座りっぱなしの会議も、なんと前時代的!と思うようになるかもしれない、しかも案外近いうちに。

 

というわけでとりあえず僕はボールの上で動いている。

コーチングの伊藤守氏の本の中に大好きなフレーズがあって、それは「僕は一人でいるときも誰かと話している時も、少しだけ腰を振っている。するとなんだか深刻になれないんだ」というやつ。実践しているわけだ。

 

 

 

乾いたあなたに and birthday cake in my examination room

クリニックでまた新しいスタディがはじまる。

高齢男性の認知機能を男性ホルモンが改善することができるのか(動物実験では報告がある)、途中経過を今度の抗加齢医学会に演題申し込みをしているが、10人以上の方を対象に今もオンゴーイングでスタディが動いている。今度のやつは学会まで行くかどうかはわからないがなかなか興味あるやつ。

抗加齢医学会の理事である近大奈良病院皮膚科教授の山田先生の発案によりヘルシーパスが開発したもので、某大手化粧品会社も一部協力している。

まだ全面的に言わない方がいいのかな、肌関係です。しっとり、モチモチになるという、今までのデータではかなりの優れもののやつ。

特に乾燥肌でかゆみのある方が対象で、できれば高齢男性のデータがほしいところですが、若い女性でもモニター歓迎です。

乾燥を何とかしたいという方、ぜひご連絡ください。うちのスタッフも参加するし、安全で手間もかかりません。僕も第1号として今日、肌のサンプルを取った(と言ってもテープを貼って剥がすだけ)。使用前ですね。1か月で効果が出るとのことで楽しみです。

 

で、なんやかんや昼休みもなく午後8時過ぎまで診察していて、後片付け、お疲れさんというところで急に診察室が真っ暗となった。

「なんだなんだ、テロか、地震か、強盗か!」と騒いでいたら蝋燭をつけたケーキが登場した。

昨日が僕の誕生日だったのだが、クリニックが休みだったのでスタッフが今晩祝ってくれたのである。おお、なんと優しい。僕はうちのスタッフとなら誰と結婚してもやっていけると思っているが(向こうは絶対お断りだろう)、ますますそう思うなぁ。

診察室で食べるケーキはうまい。この味を知る人は多くないであろう。 ざまーみろ。ふひゃ。

 

Dogum gunun kutlu olsun !

今日は誕生日でした。

お祝いの言葉をくださった皆さん、有難う。

FB だったり携帯だったり、伝える方法が沢山あるのは便利だなと思ったりする。時々批判的なんだけど。

 

で、この1年のテーマは、「年甲斐もなく!いい加減にしなさい!」です。

この1年でどれくらいこの言葉を言われるか、それに勝負をかける。ハッハッ。

 

自分でも楽しみです。

なぜ&か?すべてに理由があるぞ。

 

血圧計にパンツ

血圧を測ろうとしたら血圧計に派手なパンツが引っかかっていた。

はて?・・・男物のようだが…どなたかお脱ぎになった?

 

な、わきゃない。

これはスタッフの可愛いガールズ達がバレンタインのプレゼントに僕にくれたのである。考えてみると去年はゴルフ用のアンダーパンツだった。「下」と付くものをとりあえずプレゼントしてくれることになっているらしい。何故だか知らぬ。

僕の普段はいているものと比べると地味だが(うそ)、なかなか可愛い。ビビアン・ウエストウッドで小さなハートがいっぱいあって、言葉が書いてある。「I am expensive(僕は高いよ)」とか「Active resistance(積極的抵抗)」とか。 なんのこっちゃ。

 

とりあえず今晩はお風呂で身を清めて(いつもより念入りに)、はいて寝ることにする。

これで来年のバレンタインまでは運がついているに違いない。 Thank you, girls !