「第15回なにわNST倶楽部」で20分ばかり講演してきました。
NST(栄養サポートチーム)というのは、病院で栄養や嚥下機能に問題がある患者さんを各科の医者、看護師さん、栄養士さんなどがチームを組んで改善させていくというものなのですが、この「なにわNST倶楽部」は市立総合医療センター外科の西口先生が中心となり着実な成果を上げてきた立派な団体で、ひょんなことから僕は開業医としてただ一人世話人になっています。今回病院でなく地域の開業医が患者さんの栄養問題にどう取り組むか、今考えていることを話させていただく機会を与えられたというわけで、フランクに思ったことをそのまま話してきました。
NSTというのは病院のマンパワーがあってこそ始めて成り立つものであり、地域においては病院からのマンパワーを借り出すシステムが欲しい(在宅NSTパック)ことや栄養改善のための一時的な入院の必要性、胃ろうを作る前に何とか経口摂取できるよう、また胃ろうをはずす努力をNSTでして欲しいことなど・・・。
パラメディカルの方には大変好評でしたが、外科の先生方は「ショッキングであった(by西口先生)」とか割と渋い反応だったような。別に胃ろう造設を否定しているわけではないのですが、今まで胃ろうの普及に努力されていただけにちょっとネガティブに響いたのなら申し訳なかったと思います。
しかし栄養改善入院はすぐにでも可能等前向きな発言を沢山戴いたので言った甲斐もありました。ここに来られている方はとても前向きで熱い方が多く本当に触発されます。僕も今まで以上に栄養問題に関して積極的に取り組もうと強く思いました。
司会の済生会野江病院の足立先生(僕と同じUNCのalumniということがわかりびっくり)、竹内さん、世話人の城東中央病院TQM室長田中さんはじめ多くのみなさんの熱意が実ることを強く祈念して(他人ごとのようだ)もう寝ましょう。
これがショッキングだったそうです。胃ろうが最終手段かな?
という疑問の提示で悪気はなかったんだけどなぁ。