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睡眠時間

 ここしばらく寝る時間が遅く、昨日も久々の午前様であったので今夜は久しぶりにゆっくり風呂に入ろう。愛犬と再会を喜び合い(ここしばらく彼女は帰ってきた僕の顔を見て寝ながら2,3回尻尾を振るだけであった。犬も眠いのだ)、身体を洗うとかいう入浴らしい行動は1分ぐらいで後は気楽な雑誌を読みながら1時間風呂につかる。至福である。生きててよかった。

 僕は睡眠時間が短くなると極度に効率が悪くなる人間であるとずっと思っていたが、睡眠時間というのはそう簡単でもないらしい。むしろ寝起きの状態が一番大事で、とりあえずすっきり眼が覚めればあまり寝ていなくてもそういつもと変わらず仕事が出来る。レム・ノンレム睡眠の繰り返しが1.5時間のサイクルで起こるため、その倍数の睡眠時間が比較的すっきり目覚めやすいとされているが、まあ勿論個人差がある。僕は最短は4時間ぐらいの睡眠が、気分悪くなく平常心で起きていられるようである。3時間は壊滅状態、5時間はなんかボーとしている。いつもは6時間ちょっとか。でも変わらずボーとしているな。

 いずれにしろ、睡眠時間が少ないという恐怖はあまり抱かない方がいい。案じるより生むが易し。これぐらいならいけるという自分の標準を試しているつもりになればいい。恐怖心こそ諸悪の根源なのだ。

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ノーコメント

プロジェクト最終報告

 今日、関西学院に行った。ちょっと縁があって商学部の新倉教授のゼミにうちの診療所のパワーリハビリテーションの新展開を考えていただけることになり、その報告会があったのである。

 午後6時前、暗くなりかけたキャンパスであるが学生さんが一杯いる。元気な息吹があふれており、それだけで来てよかったなと思う。ゼミの学生さんたちは何度か診療所を訪れてくれており、患者さんたちにアンケートやインタビューもしてくれた。新しい発想を大いに期待する。

 結果は納得のいくものだった。現状の反省点が明らかになり、これからどうすればいいのか、ヒントを得られたと思う。学生さんだけに必ずしも現実的でない点もあるが、それはそれで新鮮な視点があったと思う。

 終了後打ち上げの会。彼らは20、21歳といったところであるが、話していても違和感がない(まあ合わしてくれたんでしょうね)。素直で真っ当な若者たちである。僕は「最近の若い奴は…」といった発言には抵抗をおぼえるもので、日本の若者たちには絶大な信頼を置いている。実際に彼らと話していてその感じは間違いないと思う。是非これからに彼らの結果を生かしたい。本当にどうも有り難う。

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非売品です。

年末進行

 年末進行である。眼が霞むほど忙しい。

 朝8時過ぎに着いてメールチェックと来客のための用意をしているともう予防接種の時間。9時前からスタートし1時過ぎまで外来。終了後即往診。終わってすぐ校医をしているS中学へ健康相談をしにいく。3時前に切り上げ本部に帰ると読売テレビのYプロデューサーと打ち合わせ。今度30年続いているという朝の番組「テレビドクター」というのに出演する事になったのである。2月に収録であるがそれまでに少しづつプチ整形をしなきゃな。

 昼飯は診察の合間におにぎりを食った。4時前まで打ち合わせがあり、そのまま外来。終わったのは8時前でそのまま本部に行って事務仕事を片付け、本部を出たのは9時前であった。13時間フルタイム操業である。コンプリート、パーフェクトに休み時間なし。隙間なし。

 50のおっさんがそのまま頓死するにはちょうどいい、臨界点寸前のスケジュールである。と言いながらも実はあんまり疲れてない。抜くとこは抜いてんのかなぁ、無意識に。年の功か。

 もう一つ臨界点に達しそうなのはインフルエンザ。今日2人発生で、感じとしてはもうすぐ大ブレイク?

偶然の来訪者

 医者の交友範囲は狭い。ほとんどが同業者で、僕のゴルフのパートナーを考えても、医療関係でないのは高校の同級生達や友人の友人といったわずかの人たちである。医療関係者の中でもMR(メディカル・リプレゼンタティブMedical Representativeの頭文字をとったもので、医薬品メーカーの医薬情報担当者)の人たちとは仕事上接する機会が多く、付き合いが単なる仕事を越えて深くなるケースがある。

 大学病院時代、仲がよかったMRさんたちが偉くなって時々訪ねてくれることがある。同級生に会うがごとく、空白の時間は一気に短縮され、つい昨日別れたような感じにしかならない。

 今日、ある高名な先生の講演を僕が企画していて、仲のいいMRさんの同僚(担当地域はまったく別)が担当だというので二人して診療所に来てくれた。なんとなく見たことのある顔だな・・・「先生、覚えておられますか?」「・・・おお、思い出した!やあやあ久しぶり!」彼は開業して2年目くらいの頃に僕を担当していた人で、九州に転勤になり音信が途絶えていた。その後製薬会社を変わり最近大阪に戻ったそうである。

 彼は絵が好きで、どこから聞いたのか僕も絵が好きというのを知っていて、絵のオークションに誘ってくれた。伝手をたどり、画商の方が主として参加する大規模なオークションに出る絵を競り落としましょうというわけだ。画廊で買ったりするより遥かに(びっくりするくらい)安いのである。

 オークションに出る時間はなく、事前に展示されている絵を二人で見に行った。気に入った絵が少しあったので、手ごろな値段でなら購入できると上限を彼と決め、オークション当日は彼が競り落とすことになった。

 後で知ったのだが、彼も実際にオークションに出るのは初めてだったそうである。しかしちゃんと驚くくらい手ごろな値段で手に入れてくれた。その絵は今も僕の手元にあり、荒んだ気持ちを慰めてくれる。

 彼は全く偶然で今日ここに来たのである。ひとしきり昔話をした後、「先生、一度飲みに行きましょうね」と彼はニコニコしながら言ってくれた。突然の来訪者である。しかしこのようなことがあるから何とか毎日やっていけるのだ。
 

うひょー!

 うひょー、来たよ。今日抗加齢医学会認定医療施設の通知が来ました。「通知:認定医療施設と認める」だもんなぁ。このブログでも書きましたが締め切り1ヶ月前は申請書に含まれる症例報告の作成にかかりきりで、おお、多くのフェアウェイの上で過ごす時間が消えてしまった。おかげでゴルフの腕はがた落ちです(言い訳)。

 抗加齢医学会認定医療施設はまだ日本で14施設しかありません。アンチ・エイジングをやっていますというのは自由なのですが、学問的にちゃんとした抗加齢医療をやっている、もしくはその能力を持っていると学会から認定されている施設はまだまだ少ないのです。今年の認定で倍になっても30もありません。これを取れたことは大きな意味がある。これから胸を張って当院はアンチ・エイジング医療実施施設ですと言えます。嬉しいな。

 この認定をいただけたらやりたいと考えていたことが沢山あります。今度の診療所の移転はこの資格を持つことが前提であったので、実のところちょっとほっとした。今は年末で風邪の患者さんも多く余裕のない日々ですが、具体的に実行策を練っていくのがこれからの楽しみです。

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ガハハ!見えるかね?

 

 

Do It Yourself

 昨日は診療所の忘年会でした。幹事のI君のお友達がやっているという、ちょい若向きのバー・アンド・レストランというかただの事務室を雰囲気残したまま改装して、適当にあるいすをチョコチョコと置いてという感じの-ラフですけどこんな感じは僕は好きです-というところで貸切でした。

 最近アルコールに欲望は全く無くなり、お茶でも平気という情け無い状態ですが、車で移動できるので便利ではある。スタッフは2次会に行きましたが、僕は大人しく帰路に着きました。大学病院時代は上の先生が帰られるのをお見送りしてから2次会、3次会へと繰り出したものですが、まあ時代は変わる。

 忘年会の前、事故報告があがりました。デイサービスの送迎車を駐車場に入れる時に、当院の別の送迎車と接触し、フロントグリルがゆがんでしまったとの事。業者の方にみてもらったところ機能的には全く問題なく外観の問題だけなのですが、交換するなら結構費用がかかるかも、ということでした。とりあえず月曜日に見積もりをあげていただくよう指示したのですが、忘年会に出かけようと本部を出るとスタッフの男の子たちが4人集まって車の前でゴソゴソやっている。

 日本を代表する大企業のT自動車に勤めていたM君がその知識を発揮して「これは直るで。こうしょう。」とボンネットを開けて工夫していました。なんとかこのまま業者に出さないでもいけそうな感じでした。引越しが院内で続いていますが、自分のものでないと結構簡単にすぐ捨てちゃうんだなーと少し年代のずれを感じることが多かった今日この頃、業者に出してしまえば簡単なのに暗く寒い中、ちゃんと考えて作業してくれた君たちに本当に感謝します。ありがとよ!

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作業する男達はかっこいい!

カワイイッ!って言われたい

 ある雑誌をパラパラとめくっていると、今度大阪大学の学長となった鷲田清一氏の短いインタビューが載っていた。彼は経営感覚(最近国立大学を運営するにはこれが必要なのだ)には興味がないが松下幸之助氏のある言葉が好きらしい。

 「可愛げ、運が強そう、後姿」これらは成功する人に共通する3つの資質だそうで、すき間があってもろそうで、周りの人を能動的にするからだそうだ。

 へー、成功する人というより魅力ある人の因子のようで、まあそういう人は成功するからかな。彼は「明るくお茶目でいたい」とも言っているが、60歳近くでヨウジヤマモトの斬新なジャケットを着て、確かに彼個人はとても魅力ある人のようである。

 よく可愛いおばあさんになりたいと言う言葉を女性から聞くが、男性から可愛くなりたいというのはまあ聞かんな。でも実はこれはプロエイジング(最近アンチエイジングという言葉は生理的な加齢に反抗するようなネガティブなイメージがあり、自分らしく充実して年をとることの意味のこの言葉を使う人が増えています。造語のようで「プロ」の意味が良くわからん。出所は聖路加病院の日野原重明先生のようです)の切り札ではないかとひそかに僕は思っているのですが。そこらへん、やはり女性のほうが生存能力が高そうですね。

 可愛い気って、演出して絶対出来ない。偽者はとても見破られやすいので、カワイイッて言われるのってすごくかっこいいー特に年齢がいっているとーことだと思います。

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まっ、こういう人です

ラウド・マイノリティ

 雨である。12月の雨だ。荒井由美の切なくも甘酸っぱい雨でなく、暗く冷たい火曜日の、往診の日の雨である。在宅診療で自転車で出かける日に限って雨が多いのはどうしてかな?誰か僕のこと嫌いなんでしょうか?あほなことを考えておらず出かけよう。

 独居の老人は必ずテレビを見ている。暗い部屋で、身じろぎもせずテレビを見ている。間違いなく認知症への高速フリーウェイであるが、見ないで下さいとは言えない。診察し、しばらくお話し(とても良くなっていますよ、風邪は引かないで下さいね…)、帰ろうとすると「先生が覗いてくれるから心強いですわ」と、じっと顔を見てかすれた声で言われる。表に出ると雨が小降りになり、少し明るくなったようだ(ここらへん、べただなぁ)。

 内科医は季節労働者で冬になると患者さんがぐっと増える。1日が終わり、家に帰り飯を食い、風呂に入るともうほとんどミッドナイトである。自分の時間はほとんどなく、1時間ほど取れる時間は職場で出来なかった書類仕事をすることになる(ケアマネージャーの皆さん、意見書全部書きました。えっへん、ざまーみろ。ご迷惑かけました。すでに手遅れだって?)。

 こういう日陰者の生活はもういやっ、私!というわけで今日は風呂に昔のStudio Voiceの特集「伝説の名盤300選」を持って1時間以上読む。なんでZepが「聖なる館」だ、何でストーンズが「アフターマス」だ、何でジョン・レノンが「Sometime in New York City」なわけよ、と悪態をつくが、これは客観評価はほとんど定まっているから、それと違う俺様の主観を自慢する特集なのだと気がつき、それからは楽しんで読む。

 僕もどちらかいうとメジャーよりもマイナーを愛するものである。でもラウド・マイノリティでありたいな。騒々しい少数派。クールだ。

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実は雨の日が好き

ジェネリック医薬品とチーム医療

 1昨日「じほう」社のインタビューを受けました。「Japan Medicine」に掲載されるジェネリック医薬品特集において、医者の意見を述べることになったのです。この前の日本薬剤師学会のシンポジウムで話した内容から指名されたようで、それに沿って話をしていきました。

 ジェネリック医薬品の広告はテレビで放送されていますが、薬は全く同一で値段だけが安いという表現をされています。これは正確ではありません。薬の薬効成分は確かに同じですが、剤形や賦形剤、コーティングの違いで効果は変わってきます。医者側のアンケートでは依然半数近くが先発品と違う効き方、副作用の経験があると答えていることが多い。厳密には同一の薬ではないということをちゃんとインフォメーションすべきです。その上で薬を選択するのがフェアである。

 しかしながら長く使用され効果、安全性の確立した薬剤の、ちゃんとしたジェネリックであれば(これの見極めが難しい、ジェネリック薬品メーカーは100社以上あり正直玉石混合の感あり)、患者さんにとっても行政にとっても有効な選択肢であることは間違いありません。後発品かジェネリックかという択一的、対立的な捉え方でなく、個々の薬の特性を知り患者さんにとって安心できる医薬品を的確に処方するということが医者の使命であり、そしてそれには薬のプロである薬剤師さんの協力無しにはありえないといったような話をしました。これから医者にとっても患者さんにとっても薬の選択の上で薬剤師さんの情報収集能力、役割は非常に重要になってくるであろうと。

 いずれにしろどんな分野でもそうですが個々の人間のできることは限りがあります。協力し合うチーム医療がこれから非常に大事になりますが、うまくいくかは仕事の能力より個々のキャラクターが要でしょうね。責任感や優しさなど情操的な面が欠けているとうまくいかない。それを鍛えるには勉強、仕事ばかりではだめというのは明らかです。頑張って遊ばないと!(違うか?)

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これにサプリもはいってくると大変だ

ラブっすよ!

 夏木マリという人がいます。なかなか物のわかった人(あったことないから単に感じだけど)だと思いますが、彼女が「愛を優先順位の1位にしたい。これからは愛に生きたい」とおっしゃってるのを週刊誌で読みました(と言ってもチラッとだけど)。

 素晴らしーい。美しい。彼女は最近ご結婚されたので、そのことから出てくる言葉だと思いますが、「愛に生きる」というのは絶対正解ではないかなっと。この場合僕の言ってる愛は必ずしも男女間のものとは限らず、大きく人間間やそれ以外の生物との間にも存在するもの、すべきもので、それを最優先するのは一番正しい態度と思います。

 何で急にそんなことを?何故君が?と疑問をお持ちの貴兄には「Pearls」を読んでくれーというしかない。めんどくさいし。

 実際それ以外何があろうか…と愛に生きる戦士は思うのであった(まあ明日になればまた変わってるかもしれんが)。

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All you need is love