今日は宴会の掛け持ちだー。午後2時半から城東区医師会の総会がありました。僕は理事なのですが最近何かと忙しく理事会もサボりまくっており、会う人ごとに「お久しぶり!」と言われて、一緒にいたN先生にあきれられてしまいました。いやー、つらい。今回はちゃんと最後まで居ましたが、次の会に備えて食べる量をセーブしたりして、僕としては非常にお上品に会場を後にしました。
次は西宮で大学のクラブの納会です。僕は競技スキー部でノルディックを6年間やってました。あんなしんどい競技をやる人は今も当時も少なく、ちょっとだけ西日本医学生大会でいい成績だったので高松宮杯選抜というのに兵庫県強化選手として選ばれたことがあります。今はJRですが当時は国鉄のそればっかりやっている恐ろしげな人たち(大盛りのどんぶり飯を軽く10杯、最初の1杯は沢庵1切れで食べる)と一緒に合宿し50km走ったのは、悪夢というのは何かということを知った最初の体験でした。それ以降悪夢の連続ですが。
21,2歳というキャップテン、マネージャー、ノルディック主任と話していたのですが、イヤー、面白かった。僕は最近の若いもんが大好きです。医学部の授業は年々きつくなっており、講義、試験の大群をすり抜けてクラブを続けるのはかなり大変ですが、そのずっこけライフは笑える(彼らは学業ではかなり入賞ラインから外れているようだ)。おっさんばかりの会は詠嘆ばかりで本当につまらん。何があっても笑い飛ばせる感性は本当に頬ずりしたくなる位素敵だと思います。そいつを失うなよ!
作成者別アーカイブ: admin
くるくるくるくる
朝日新聞の連載「ドキュメント・医療危機」を見ると「日本は医者を大事にしない」とタイトル。おっ、医者を目の敵にしてきた朝日新聞の中にもまともなやつが、と読んでみる。が、内容はいかに医者の経済基盤が弱いかということであった。大学教授でも定年後は働かざるを得ない、どうみても銀行家のほうが羽振りがいい、病院の経営母体が変わると年金も途切れ生涯賃金でもかなりの損である・・・
まぁ真実だけどね。医者が経済的に恵まれていたのは我々の父親の世代までであろう。今は3K(きつい、きけん、きたない)の典型で自分の子供を積極的に医者にしようと思っている人間は世間の人間が思っているより遥かに少ない。欧米と比較するまでもなく日本の医者のコストパフォーマンスの悪さはすごいと思う。勤務医の激務は知られるようになったが開業医にしたって朝の8時半から夜の9時まで1時間の昼飯以外は全くフルに診察、往診、検診だった私の今日を考えると、このお年で…と涙が出る。
しかし、言うのも恥ずかしいが「やりがい」というのがあるんだな。その意味で僕は医者はいい職業である、天職であると思っている。
僕の患者さんにある会社の専務さんがいる。70台だがとてもそうは思えぬバイタリティを誇る。彼は僕にいつも言う。「借金があるから頑張って働こうと思えるんです。先生、借金つくらな!」・・・言われなくてもいっぱいあるって。まぁ、それだから働くというわけではないが、何に追われるものもなく悠々自適で海外旅行が趣味といういやみなおっさんになるつもりは全然ない。だいたい何のリスクもない趣味に生きたところで何が楽しいのか全然わからん、私には。
こうやって貧乏性よろしく死ぬまでくるくるくるくる働くんだろうなと思う。しかし実はそれこそ最高の生き方。そう思うのは僕だけ?
リタイアじゃなくリワイヤ
今日93歳のアメリカのご婦人が州立大学(どこかは忘れた)を卒業されたというニュースを見た。結婚で中断した大学生活をもう一度最後までやり遂げたいという希望で大学に入り、孫と一緒に卒業したのである。大学院入学の希望も持っているとのこと。やるじゃないか、アメリカのおばあちゃんは。
このニュースをもう少し詳しく知ろうとネットで検索していたら別のネタに当たった。
いつまでも学びたい〜アメリカ・大学の中の老人ホーム〜
アメリカで今、「カレッジリンク型」と呼ばれる老人ホームが注目を集めている。これは大学と提携した老人ホームで、ニューヨーク州イサカ大学にある「ロングビュー」は、その先駆けとなった施設だ。ここでは、65歳から95歳の入居者が学生と共に授業を受け、数十年振りの学生生活を送っている。入居者たちは、時には学生の相談に乗り、専門知識がある場合は講師役を勤める事もあるという。ロングビューの入居者は180人、幾つになっても知的刺激や社会とのつながりを求め、積極的なライフスタイルを送ろうとする人たちだ。
こうした老人ホームは現在全米に50か所、年内に新たに40か所増えるという人気ぶりだ。アメリカの老人ホームは、「リタイヤメント・コミュニティ」と呼ばれ、高齢者たちだけが集まり、社会とのつながりを失いがちとなっている。しかし最近では“リタイヤ”ではなく“リワイヤ(新たなつながりを創る)”が、高齢者社会の合言葉になっているという。
…だそうです。実は日本でも関西大学がこれをもう作ろうとしていて第1回の説明会の広告がこの前新聞に載っていた。生涯勉強。素晴らしいことだ。リワイヤは今までの日本では難しいかもしれないがこれから変わってくるかもしれないな。俺もやりタイヤ、リワイヤ(なんのこっちゃ)。
ドクターズ・ハイ
いやー、今日はよく仕事した。ケアマネの皆さん大激怒の介護保険意見書をほぼ100%片付け(意見書がまだ出てないんで・・・と苦笑いした某区役所の担当お役人さんの机へ100万円入ってるような意見書の分厚い封筒をたたきつけてと…、いやこれは冗談、冗談。悪いのは僕であります)、訪問看護婦さん(泣)の指示書を全部書いて(本くらいの分厚さだ、なんぼ溜めてんねん!)、Pearlsを1ヶ月ぶりに更新してと。
まだなんかあったかな、と考えたら抗加齢クリニックのパンフレットの仕事がありました。静岡の田中クリニックが保険診療を加えた抗加齢外来をされていて、うちの考えているやり方と近く、この前のセミナーでお会いしたとき色々お話を聞かせていただいたらパンフレットを参考に下さったのです。それを参考に使っていただいていいよ、なんならそのままでも、という位ほぼ内容的に完成されています。それをどのようにモディファイしていくか、やらなあかんかったなー。
今事務長は東京にパワーリハの講習と抗加齢クリニックの見学に行っています。この4月から僕はパワーリハビリテーション研究会の大阪支部長になり、事務局が当法人内におかれることになりました。パワーリハは抗加齢医学に欠かせないと僕は考えています。いろいろなことがリンクして動き出している感じがします。抗加齢クリニックのモデルケースのような東京の恵比寿アンチエイジングクリニックの青木先生が事務長の訪問のことをブログに書かれていますがhttp://blog.livedoor.jp/drseye、僕も見学に行かなくてはならないところが山とあるなー。
忙しいうちが花。ランナーズ・ハイのように文章を書きすぎるとライターズ・ハイになってどんどん書きたくなってくると内田樹先生が書かれていますが、ドクターズ・ハイまでいけたらいいな。
禅ライフ
「禅ゴルフ」(すごいタイトルだなー)という本を読んでいます。実は2回目で、遥か彼方に読んだときは経験不足もありあまり理解していなかった気がしますが、なんとなく引っかかるので本棚に残っていました(この春に書籍の大量処分をした)。
今読むとすごく心に入ってきます。ゴルフだろ、と言うなかれ。著者はジョセフ・ペアレントというアメリカの心理学者でチベット・シャンバラの教義と仏教のスペシャリスト。PGAのトレーナーでもあり、1番弟子がビー・ジェイ・シン(すげー!)だそうです。やってみるとわかりますが、ゴルフはメンタル・コントロールできないと上達しない。自信、安心があればミスショットしない。不安、自己不信が破滅を招く。普段のあなたの生活と同じ。著者自身も言っています、この本は人生にもあてはめることが出来るのだと。
その中で「イメージ」の重要性を述べている章があります。「イメージ」は「視覚化」ではありません。そこには触覚や聴覚、嗅覚も含まれる。いかにありありと現実に近く想像するかということです。意図したイメージをはっきり心に描けば身体はそれをなぞるように実現しようとする。ロングパットの時、入るわけないと思って打って入るわけがない。ボールが動く軌道を想像しホールに吸い込まれるイメージが出来たらそれを信じて確信して打つこと。こう構えるべきとか、マニュアルのように言葉で考えても身体は硬くなるだけでスムースに動きません。
最近PETで脳の活動を調べると、身体でイメージした部位に対応した脳の領域が実際に血流量が増えると報告されています。あなたが身体を動かさないでも思い切り右手を握り締めたイメージを描くと脳の右手の運動野が活動するのです。実際に動かしているのと同じように。
サイモントン療法というのがあります。放射線腫瘍専門医のカール・サイモントン博士により開発された癌のイメージ療法です。同じ重症度、同じ治療でも患者さんにより回復度が違う。どうもそれは患者さんの病気に対する態度、精神的な受け止め方に左右されているようであると気づいた博士は、リンパ球が癌細胞を攻撃するというイメージの訓練をすることにより癌細胞が退縮する場合があるという信じられないような結果を得ます。それを発展させて癌のみならず多くの病気にイメージ療法が適応され効果を上げています。
イメージすることで実際にそれが実現する可能性がある。これは目標を定めよということかもしれません。目標がなければ何も実現しない、しようがない。目標がリアルに想像できればできるだけ実現の可能性が増す。精神が、そして身体がその方向に動いていくのです。
患者さん、特に高齢の方を診ていて感じることは、とにかく不安の強い方が多いということです。杞憂としか思えないことを一日中考えておられ、その結果体調不良に陥る。ますます不安になるという悪循環に陥っている方が多いようです。バッド・イメージの典型です。大事なことは自分自身に対していいイメージを持つこと。望ましい生活のイメージを抱くことが実生活の改善につながるのです。高齢であるということは生活を変化させるのに遅いというわけではありません。禅ゴルフではなく禅ライフ。瞑想できればいいですがそうでなくてもいいイメージを持つ時間を作ること。まずこれから始めたら体調も変わっていくと僕も信じています。信じるものは救われる。鰯の頭も信心から。これらも同じことを言っているように思います。あきらめず、まず良くしていこうというポジティブな気持ち、目標を持つこと。成功を祈る。(おお、なんか今日は教祖みたいだ!)
ポイント制!?
せっかくの土曜日の午後をつぶして某製薬会社主催の勉強会に出たのですが、あまりのつまらなさにもったいないことしたー、こんなことなら打ちっぱなしに行きゃよかったよ、ブツブツ、と言いながら(これは製薬会社の方に宛てて書いてるんだよー、やりゃいいってもんじゃないって)夕刊を見ると「介護保険料・ポイント制」と1面にでっかい活字が。
ポイント制?65歳以上を対象として介護関連のボランティアをするとそれがポイントに換算され、保険料の支払いや将来自分が使用する際の介護保険自己負担分として使用できるとのこと。
うーん、なかなかいいアイデアじゃありませんかね。外来の患者さんを見ても、リタイアされて時間をもてあましておられる方が結構多い。そのような方が介護に触れるいい機会となるのではなかろうか。どのような仕事を何ポイントにするか、1ポイントはどれくらいに換算されるのか、興味深いところであります。実際にこの制度を始めるかどうかは各市町村の判断にゆだねるとのことです。
今まで本当にボランティアとしてやってこられた方の気持ちがちょっと気になる。また事故の場合とかね。実際に始めるためには結構煮詰める必要があるでしょう。介護保険料が払えない方は労働で払うとかいう事にもなるんでしょうか?自己負担分が払えない方は家族が肩代わりとか。まさかね。
優秀な(本当に)我が城東区のお役所の方々の対応に注目です。
ビッグ・マン
今日酒井医療の加藤毅社長が東京から来院されました。パワーリハビリテーション研究会会長の竹内先生とともに、パワーリハの創設者の一人と言っていいでしょう。西ドイツ・コンパス社製の機器を導入販売され、パワーリハは酒井医療の存在無しではここまで普及しなかったと思います。
僕はそんなに多くの社長に会ったわけではないですが、ある程度の規模以上の会社を維持されてる社長(特に6,70歳台)には共通点があります。①第一印象がポジティブで若い ②話の趣旨が明瞭でわかりやすい ③発音も明瞭(そしてやや声がでかい) ④眼を見て話す ⑤単なる気のいいだけのおっちゃんという感じは絶対しない(当たり前か)。
加藤社長もまさしくそんな感じ。パワーリハ創設当時の珍しい話やあんな有名な方も使用されて効果を上げているというちょっと内緒の話などいろいろ聞かせていただき、診察が始まるので切り上げるのが本当に残念でした。
加藤社長はデカイです。巨漢。おそらく185cm位かと想像するのですが、ちょっと立たれたところは2mあるんじゃないという迫力で、これはやはり内面から来るものであろうと思います。またお会いできる時を楽しみにしております。
トラブル・サーフィン
いやー仕事が始まりました。「雨の日と月曜日は憂鬱なのよー♪」なんて歌ってる暇ありません。問題山積。デイサービスの朝礼で「仕事はトラブルが当たり前。順調な仕事は娯楽でして仕事とは言いません。仕事とはコールセンターのようなもの。心構えとしてトラブル・イズ・ウエルカム、3度の飯よりもめ事が好き、というくらいになってね」なんぞとスタッフにお話したのですが、いやー、言うは易し行うは難しであります。
でも、そんな事言っていても仕方ないもんねー。実行あるのみ。この地球の上で限られた時間、遊ばせていただいてるようなもんですから、うっとおしい顔はせず楽しく片付けていきましょう。10年、100年経てばすべてはどうってことない、どんなお話も半分腰を振りながら聞きましょう、まじめな顔しないで。今日はその最近お気に入りのポリシーがちょっと発揮できなかったが、まあ帰る頃にはパワーリハをやっていつもと同じようになってました。明日は完全復調でしょう。
うっとおしい時は何はともあれ身体を動かす。何かが変わるのは確か。やってみてみ。朝礼で言ったことは守らなくっちゃね。
降っても晴れても
いやー、降りやがりましたねー。1日中雨。でも連休最後には落ち着いてふさわしいかもしれんね。
今日は散髪に行き、仕事開始にふさわしく戦闘モードにチェンジ。自衛隊入隊カットで明日からいきたいと思います。この散髪屋とはもう20年以上の付き合いで、最初小さい店だったのが、今はでかいのを2軒フルに動かしいつも盛業です。経営者は僕より10歳ほど若いですが、やってもらっている時大概互いの仕事の話をしています。
彼は引退なんか考えない、やっぱり仕事しかないと思っている人です。仕事を拡大していく上で何が一番気になるかというと、スタッフやみんなのために僕自身がいつまで健康でいられるかということだという話をすると「でも地域に貢献して人のために頑張って仕事してるんだから神様が生かしてくれますよ。絶対」と言ってくれました。抗加齢医学を勉強している1つの理由はそのためだもんな。
帰って、愛犬の散歩。小降りが途中で大嵐に。その写真をアップしておきます(撮ってる場合じゃない位でしたが)。雨も嵐もどんな時でも楽しむことは出来る。仕事も一緒。明日からやるぞー。
時をかける少女
いやー、休みっていいなぁー。僕は映画が大好きなのですが、最近はDVDを借りても、なんと!時間がなくて断腸の思いで観ないで返却したりというバカなことをやっていたのです。連休は心置きなく鑑賞できて大変嬉しい。
今日は「時をかける少女」のDVDを観ました。といっても原田知世のやつじゃなく、去年公開されたアニメーションです。全国で6館だけでしか公開されなかった(なんで?)のですが、日本アカデミー賞やカタロニア国際映画祭のアニメーション部門で賞を取っています。昔原田知世のやつは観た記憶があるのですがストーリーは全然違う。詳しくいうとあの映画の知世ちゃんはおばさんとして登場してきます。現在が舞台です。
これがなー、ほんとにいい。泣ける・・・・。割と信頼すべき筋からいいよって話は聞いていたのですが、いやー、心が洗われます。実は昨日も見て2回目なのですが(少しストーリーに気になるところがあって確認した)、よけい泣けた。SFだけど現代高校生のいい、ひねりの効いたラブストーリーです。
タイムリープで何度も近い過去へ遡ることになるのですが、やはり今、1っ回こっきりだから素晴らしい、大切にしようねと思わせます。僕はアニメはあまり好みじゃないのですが(人間の表情が1番素晴らしいと思うから)いや、好き嫌いはいけません。