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見た目よ、見た目。

昨日の日曜日は絶好の海日和でしたが、梅田であった「第5回見た目のアンチエイジング研究会」へ行ってきました。クー(泣)!

この前あった抗加齢富山合宿で近畿大学奈良病院皮膚科教授の山田先生(皮膚科学会のやんちゃ坊主と紹介されておられました。全くその通り)からお誘いを受けていたので、また面白い話が聞けるならと思い朝の10時から夕方5時までギッチリのスケジュールをこなしてきた。いかにも誤解を受けそうな「見た目のアンチエイジング」というタイトルだが、中身は学術的で皮膚とか体型とか顔の構造とかが話題になるのが違うだけ。病的な老化を避けいつまでも元気でいようという抗加齢医学会の根本精神は同じです。

興味深い話題をいくつか。

①コラーゲンは医学会においては「あんな高分子のものを飲んでも吸収されないから関節や皮膚にいくわけがない」とインチキ商品扱いが一般的である。しかし京都府立大学の佐藤教授は動物や人間で実際に血中濃度が上昇し皮膚や軟骨の細胞に取り込まれていることを明らかにした。コラーゲンペプチドはヒアルロン酸などの保湿成分の合成促進、血流改善、軟骨細胞の減少抑制などの作用があるようで皮膚や関節の状態を改善する可能性がある。

これはビックリ!以前から効果があるはずがないとは思いながらも実際に飲んでいる方はプラセボ以上の効果を示す方がいたので不思議に思っていたのである。実際にいっていたのか。

 

②年を取ると眼瞼が下がってくるが、それを防ごうとする顔面筋の緊張で頭痛、肩こりが高頻度におこる。福岡大学形成外科、大慈弥教授の発表。年配の方の頭痛、肩こりの大きな原因で、眼瞼形成術で消失する!

フロアーから「肩こり研究会」によく参加する整形外科の先生が「目からウロコ!」とコメントを述べられていた。同感。

 

③年がいっても体型が崩れない女性は、筋肉量があり姿勢よく大股で歩き、食生活の乱れが少ない。当然であるが生活習慣病の予備軍はおらず大変健康である。そしてサイズのあった下着を着けている。

45年間、2000人近い女性の体型計測を継続的に行ってきたワコール人間科学研究所から篠崎所長の発表。当然といえば当然の結果。努力が必要。no pain, no gain. しかしそのあまりの人による差異に思わず自分を振り返り、考えてしまう。

 

ほかにも面白い演題がいくつもあり行った甲斐がありました。健康を意識していたら、自ずから外見にも興味が向く。内から、そして外から健康を意識すること。結局同じことね。

 

 

 

 

 

トゥルーへの手紙

 「トゥルーへの手紙」を見た。監督はブルース・ウェバー氏。

 もともとはファッションカメラマンで、マッチョな男の子がカルバンクラインのパンツ(下着ね)をはいている白黒の広告写真は多分あなたも見たことがあるだろう。他にもラルフローレンとかいっぱいあるが、どれを見てもブルース・ウェバー!とすぐ気が付く個性の確立した人です。映画を4本ばかり監督していて、最初の作品である「レッツ・ゲット・ロスト」を僕は公開時に大阪の南、キリン会館だったかな、今もあるかわからないが小さなホールで見た。観客は4人で一人は途中で出て行った。大阪において文化は果てている、とその時僕は思った。

 その映画を見たという人に出会ったのは、昔勤務していた病院の近くにあったバーで、ホモっぽいマスターとチェット・ベイカーの話をしていて(彼もジャズマニアだったのだ)、彼も同じ場所で観客2人と見たという話を聞いた時だ。

 「最高でしたよね!」

 この映画はトランぺッター、チェット・ベイカー氏の記録映画です。最高です。この映画のDVDがないか捜していた時に(結局なかった・・・)「トゥルーへの手紙」が安く手に入ることが分かったので購入。ブルース・ウェバー氏がこの映画を作ったのは知っていた。しかし多くの記事は彼の愛犬トゥルーとの交歓を描いているみたいな印象だったので、あんまり食指が湧かなかった。犬の映画って日本のやつってお涙頂戴で本当につまらないじゃん。何考えて作ってんだろう。あのブルース・ウェバーがそんなことをするはずがないと信じ、値段の安さに購入したのですが・・・・・・・・・・

 全然違うじゃん!!なに考えて宣伝してんだ!この映画は回想と反戦の映画です。人間のバカさ、哀れさが、トゥルーへブルースが手紙を書くという形で綴られていく、きわめて私的な映画。DVDには「すべての愛犬家に送る愛と感動の物語」と書いてありますが、これは全然違うだろー、ブルース・ウェバー氏の9・11以降の心の旅路をきわめて美的に表現した映画じゃないか。

 まぁ宣伝にあきれるのはこれくらいにして、これは本当に素晴らしいです。映像の美しさ、音楽のすごさは傑出。そして今過ごしてる日本と全然違う、アメリカ的といえばそうだけど違う文化、風土の頼もしい、美しい、いい部分に触れることができます。   

 いやー、本当にいい。感動。とっても良かったと心の底から言える。大好き。でもトゥルーより僕の愛犬の方が可愛い(犬好きならみんなそうね)。

トゥルーは鍼灸も受けてました。

 

抗加齢富山合宿

 屋形船の翌日、金曜日は朝からノンストップで外来を午後2時半までやり、抗加齢医学会、夏の合宿に向かう。まずは金沢で前夜祭。翌日魚津に向かう。

 まず抗加齢医学においては日本1の施設と思われるS-QOLの見学、そしてその後セミナー開始である。S-QOLは昨年一度見学させていただいた。正直たまげた。浦田クリニックの併設施設であるが、理想を追求するために全く手を抜いていない。そのために浦田先生が背負っているものの大きさを考えると、自分の小ささに恥ずかしくなるのである。

 このセミナーは昨年の箱根に続いて2回目であるが、発起人の田中先生の人徳、ヘルシーパス田村社長の奔走により今回は参加者が倍増して40人近くなり、抗加齢医学会の理事の先生も4人参加された。大変お忙しい中でこれはなかなかのことである。発表は9題。僕も若年男性の低テストステロン血症について、昨今の草食系の裏付けじゃないかという話をさせていただき(当院のサイコK先生にも草食系の漢方の証について話してもらった)、大変有益なアドバイスをいただいたのである。

 初日は午後11時近くまで。翌日は朝9時から12時過ぎまで、ギッチリあったが大変面白かったぞー。ランダムに少し書くと、

①顔の若さは骨粗しょう症と関係がある(顔面骨が痩せると表面の皺が増えるのである) 

②女性ホルモンの変化と毛穴の大きさは相関関係がある 

③加齢により皮下出血が増えるのは、血管でなく感覚神経線維の脆弱化の問題(端的に言うとボケると皮下出血が増える) 

④女性が男性ホルモンを皮膚に塗ると肌理が滑らかになる可能性がある

⑤男性ホルモン軟膏を睾丸に塗ると(そう指示されている)癌を誘発する可能性がある

⑥閉経後の女性にビタミンDは必須 

⑦唾液の量と長生きは相関

・・・・・ああ、もう書ききれん。

 という訳で大変楽しく有益な3日間であった。この知識はすぐ臨床に生きるのである。来年は8月に北海道ともう決定している。また僕も発表できるように、ボンヤリしないでちゃんと臨床をやっていこう。結局は患者さんのためなのである。

証拠物件

屋形船

 あっという間に時間がたつ。確か先週は…

 木曜日は船に乗ってきた。天満橋の八軒屋浜からでる屋形船、飲食カラオケ付き。当院夏の納涼会です。

 スタッフ30名ばかり時間どおり午後7時前に集合、院長は本屋さんをうろうろしていて遅刻、ブーイングを浴びる。しかも目的の本もゲットできず。トホホ。

 で屋形船だが、結論から言うとなんで船に乗ったか全然わからん。浮かぶカラオケルームである。貸切でウキウキムード満載だったのだが、食事にラップをかけて机の上に置いてあって、「皆さん、ラップをお取りください」というムードも何もあったものではない。もうちょっと情緒あってもいいんじゃないの?と年配組は思うのであった。

 熱いせいか窓も閉め切りでクーラー全開、外の景色も暗いせいであまり分からず、船に乗るという特別な感じは大変希薄である。揺れてるのだけがそれらしい。

 とは言いながらも目的は懇親、カラオケは異常に盛り上がり、えー、もう終わりー!という感じで2時間が終わった。楽しかった。幹事のI君、お疲れ様でした。船着き場の天満橋の川沿いはなかなか趣がある。夏の夜風に吹かれての散歩は快い。また来よう。

 2次会に繰り出す若手とは別に当院ITを受け持ってくれているコンピューターマニアック、(最近髭の生えた)スタイリッシュ・イッシーを会社までお送りする。オープンは男二人が一番気を使わなくて楽しい。案外涼しい。夏は思いのほか早く終わるかも知れぬ。こりゃまずい、急がなくちゃ。

船の中はこういう感じである。

 

ジジノバ#2

 連休です。

 朝から今週末にある抗加齢医学会関連の研究会で発表する予定のパワーポイントを作る。「20代、30代男性の低テストステロン血症」というタイトル。昨今草食系男子が多いという噂だがどうもそれはホンマらしい…といった内容です。なかなか面白い、自分で言うのもなんだけど。

 気が付けば午後になっている。静かである。夏雲、暖かいそよ風、遠くから時々聞こえる子供の声。この前購入した「ホソノバ」をかける。細野晴臣市のボサノバだからホソノバ。大御所である。日本のロックの長老みたいなもんだ。芸術選奨文部科学大臣賞ももらってる長老の新作っと・・・

 素晴らしい。ボサノバじゃないという気がするが、ノスタルジックなほんまもんの音楽です。シンプルな構成、飽きないメロディー、ジャケットでも中の写真でもわかるけど50年代の夢のような東京でかかっていたような。クーラーのきいた部屋で聴いてはだめで、ちょっと暑いなと思いながら窓から入ってくる生暖かい風の匂いを楽しみながら聴く。

 半ズボンでランニングで、学校から帰ってくるとコカコーラのホームサイズをラッパ飲みして、汗ダラダラのまままた遊びに出かけて、夕暮れなにか寂しく人恋しくなったころに「またなー」と言って家に戻っていったあの頃である。回想はすべてスイート。今がこうなのも、あなた、すべてあなたの問題である。

 「Love me」という美しいプレスリーのバラードでCDは終わる。溜息をつき仕事に戻る。シンシンといった静かな蝉の声がする。夕方です。50年代モードで1日が終わる。

                    ハリー細野氏             若かりし頃

 

 

ジジノバ

 ボサノバが好きである。

 これは僕にとってロックが好き、ジャズがいいというのとは少し違う。気に入っている音楽というだけではなく僕にとって少し違う何か、なのである。なんだろなー、それは僕を違うところに連れて行ってくれる特別なものなんだ。それは何処か。一つの場所ではない。南の島の夜空の椰子の木の下かもしれないしブラジルのいい感じに鄙びたクラブなのかもしれない。しかし、いずれにしろ、ここではない何処か、なのである。

 僕に決定的な影響を与えた映画は、高校時代に見たクロード・ルルーシュ監督の「男と女」である。それは新しいフランス映画のクールな感覚であり、アヌーク・エーメの素晴らしい鼻筋であり、そして何よりもピエール・バルーのボサノバであった。全く新しい、信じられないくらいチャーミングな音楽。4回ほど見たが、3回以降はボサノバの流れる回想シーンを見に行った。そして僕の転落が始まったのであっだ。

 で、暗く静まった深い夜に一人でボサノバを聴く。そして気が付いたのである。ジョアン・ジルベルトをはじめ、好きなのはジジイばっかりじゃないか。そしてピエール・バルーやジョビンもそうだが、いかつい顔でハンサムな奴はいないぞ。

 わかった。

 ボサノバは優男には似合わないのである。ハンサム・アンド・ワイルドというかっこいい奴にも似合わない。ジジイ、もしくはごっつい醜男が歌い、ギターを弾く方が似合うのである。人生の苦い水をしこたま飲んだ奴だけが歌える秘密の音楽なのだ。 

 ぴったりじゃん・・・僕に。これにて私の将来は決まったのであった。夏の夜にワンノートサンバをつぶやき歌うジジイである。ボサノバ・ギターを弾きながら。ジジイのボサノバ、ジジノバである。おー、まだ時間はある。とりあえず練習開始は連休からだね。

私です。ウソ、ジョアンです。

ホリディ

 夜半の雨は上がり朝からいい天気である。久しぶりにゴルフに行く約束をしたので、昨晩の大雨にテルテル坊主を5つ作って窓に吊し、ベッドにひざまずいてお祈りをしたのが功を奏したと思われる。こういうことには熱心である。

 めっちゃ暑かった。スコアはなんとか100は切りましたという最近のアベレージであるが、平日に出来るという幸福に感謝する。日曜日にウン万円もだしてするゴルフはスポーツという域を外れているように思う。リーズナブルな値段でセルフで(できればスルーで)ちゃっちゃかちゃっちゃかやるのがスポーツとしてのゴルフではないでしょうか。

 ご年配の方が結構されているのには感心する。僕も90歳までゴルフを続けるのを義務として課している(僕の外来には80歳代のゴルファーが2人おられる)。しかもヨタヨタするのではなく、しっかりとした体格で。これは不可能なことではないと確信している。エイジシュート(年齢と同じスコアで回ること)を達成したいが、これは年齢というよりも下手なので無理かもしれんなぁ・・・・。

 帰ってから愛犬の散歩に行く。夕方で日も若干翳っているがまだ暑い。オレンジ色の半パンに子豚の絵がついたブルーのTシャツ、ビーサンである。日にも焼けているしボート屋の不良親父である。小心者で律儀でも不良オヤジに見える。You can’t judge the book by the cover.

 帰宅途中の小学生3人と一緒になる。大阪弁の活発な美少女、少し暗めだけどしっかりしてそうな女の子、単なるうるさいガキの男の子。10分ほど一緒に歩く。「なんでこの犬吠えへんの?」「毛、抜けるの?うちも犬飼ってるんだけど抜けて大変とお母さんがいつも言ってる」・・・楽しい。最近一番話が合うのは小学生の様な気がする。

 しかし愛犬は散歩するのがいやそうである。雨も嫌いだし暑いのはもっといや。ハードな条件が嫌いなのは飼い主も一緒だけど、最近歩くキモはケツと背中だ!というのが分かったので無理やり付き合っていただく。

 こいつも老けたなぁ・・・。この前NHKスペシャルで長寿遺伝子をオンにするのはレスベラトロールだというのをやってましたが(しかしイージーな作りであった)、こいつには試してみてもいいかもしれんと思ったりもする。

早く帰ろうぜ!

 

真昼の怪談

 いやー、暑い!朝出勤のとき、7時チョイ過ぎでも30℃を超えてます。こんな時はこれ、これ。

 夏だ!ビキニだ!怪談だ!

 

 ランチタイムのいつものお喋りに、女性スタッフから。

 「昔某大学病院に入院したんです。3階に入院していたんですがちょっと用事があって上の階に行こうと、夜11時頃看護師さんの了解を得て一人でエレベーターに乗った。ボタンを押したんですが上にいかないで下の階に行くんです。誰もいないのにゆっくり1階ずつとまって地下3階までいった。そしてまた上がって元の3階で止まった。すると看護師さんが待っていて「どこ行ってたの!」と言うんです。剣幕に驚いていたら、すぐの気がしたのに実は45分もたっていたんです。事情を説明したら看護師さんは黙ってしまった。後でわかったんですが、病院の建て替えの前は地下3階に霊安室があったそうです。各階で止まって誰かが乗り込んで下まで行ったのかなぁ…」

 彼女はちょくちょくそれらしき経験をする人である。霊感のありそうな…。するともう一人の女性が、

 「六甲とか行くとよく出ますよね。車に乗り込んできたりとか」・・・ 「乗り込む!?経験あるの?」 「よくありますよー。夜景なんか見に行くと、とてもあり得ない場所に人影が立っていたりとか。車にも何気なく乗ってきたりとか」

 絶句!である。まだ大物がいた。彼女は日常的によく見るそうで、特に異常とは思わなくなってきた、そんなもんかぁ、という感じだそうである。友人たちには引っ越しの時とかよく頼まれるそうである。「誰かいない?」かみてほしいと言って。

 すると先ほどの彼女が、「結構いますよね。家とかむしろいないほうが少ないんじゃない?」「そう。でも悪さするのとか、そうじゃないのもいるしね」 「悪さって君になんかするわけ?」 「何もしないけど、見ていると頭が痛くなったり息が詰まったりするときがあって、これは悪い。」

 もう人生観が根本から引っくり返るような話である。一緒に話を聞いていた「もうすぐ結婚改めバタフライK君(高校時代にバタフライで県大会まで行ったことが判明したため改名)」も驚愕の表情である。実は僕は最近、工藤美代子氏の「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」という本を読んだところで、ふーん、こういう人もいるんだと今までの「ない!ない!」という姿勢が微妙にに変化していたところだったので余計に驚いたのであった。

 こういうことってあるんでしょうかね…。案外何人か集まると大概そういった能力を持った人がいるようで、結構一般的な気もする。僕は「幽霊の正体見たり枯れ尾花」、基本的にありえないと思うのですが、この世界は自分の頭の中で理解しているだけでみんな同じように見えているという保証はない。絶対値ではなく、世界の存在は各々で違う可能性もある。気配を感じる能力差なんてのもあるだろうし。科学的に解明出来たら面白いなぁと思うのでした。でも僕には出ないでね。

 

やっと夏?

 土曜日から急に夏になった。日差しが強く、空あくまでも青く、風景が全体に露出オーバー気味に明るくなり、空気に梅雨の名残、日本の夏の湿気が混じる。  夏だー・・・これを待っていたんだよ。

 誰が何と言おうと夏が好きである。昨年の殺人的な暑さであろうと好ましい、個人的には。いつごろかいな、そう意識しだしたのは。

 アーウィン・ショウ氏の「夏服を着た女たち」という短編を好きになった頃かいな・・・と思う。10代の終わりか。短編集のタイトルでもあるこの話はいいぞー。僕はこういった話を読んで、「おっしゃれー」という自分なりの感覚が出来上がっていったのだ。ヘミングウェイ氏と同時代の作家なんだけど今読んでも古くないと思う、多分(ほとんどの本が絶版だ)。

 村上春樹氏の「夏の最後の芝生」、池上夏樹氏の「マリコ・マリキータ」、片岡義男氏の「波乗りの島」「僕のオートバイ、彼女の島」なんてところも夏を特別な季節に感じさせてくれる役割をになったような気がする。

 そう、夏は特別なのである。片岡義男氏の名言「夏は単なる季節ではない。それは心の状態なのだ」を思い出すまでもなく、心は仕事以外のフレッシュな世界へもどんどん飛び出していくのである、いや、いきたい。強くそう思ってやっとちょうどくらいだよ。ぼやぼやしている時間はないねー。なに?まだ梅雨はあけてない?いいの、個人的にあけるから。

 

 

 

サプリの伝道師

♪♪ こ~べー、ないてどうなるのかぁ~♪♪ と内山田洋とクール・ファイブを呻りながら雨の神戸へ勉強しに行ってきた。
 
 ヘルシーパスの田村社長が神戸の保険医協会で「医療機関におけるサプリメントの扱い方」で講演するので、うちのスタッフも5人参加して土曜日の雨の元町へ。考えてみれば僕が田村社長のサプリメントの話を聞いて目から鱗が落ちたのは5年くらい前だろうか。でもサプリメントを取り巻く状況は一部を除いて(抗加齢医学に携わっている人々以外では)そんなに変わっていないような気がする。相変わらず宣伝だけの中身のないサプリメントが闊歩しているような・・・
 
 田村社長の講演はビタミン、ミネラルがなぜ必要かという話から始まった。この前ブログでも書いた現代の食事にいかに栄養素、ミネラルが欠如しているか、そして見逃されがちな鉄分の不足について、そして今回の話のキモであるいいサプリメントに見分け方、成分表示の読み方について。
 
 相変わらず話がうまいなぁ。温和な性格、口先だけでなく内容をはっきり確信している説得力に加えて、判り易く話そうとする工夫がいつも感じられるので本当にわかりやすい。感心。
 
 彼は基本的にわかってない人には別に当社のサプリメントを使っていただく必要はありませんと全くセールス色がない。また保険適応が難しいが医薬品のビタミンがあるので、まずそれを使えばいいというスタンスである。
 
 世の中には本当に粗悪なサプリメントが多いのだが(それがためにサプリメントの有用性がわかりにくくなっている)、それを淘汰するのはかなり難しい。自由経済社会ではおそらく無理。病気にならないように予防医学がこれからますます大切になってくるしサプリメントの必要性も増してくるのだが。  だからこれからは医者がちゃんと知識をつけて啓蒙するのが大切。僕も今度城東区のケアマネージャーの会でサプリメントの話をさせていただくように話が付いたので、今まで教えていただいた話に自分の経験を加えて、実のある話をしたいと思ってます。
 この人です。